浅井健一はギターが上手い?楽曲からわかる驚異的なギターテクニックと個性

浅井健一さんはギターが上手いのか?
「BLANKEY JET CITYの頃から聴いているけど、あまりギターのテクニックについて考えたことがない」という人もいるかもしれません。
浅井健一さんのギターは、いわゆる「俺はこんなに速く弾けるぞ」というタイプではありません。
しかし、実際に楽曲を聴き込んでみると、かなり高いギターテクニックを持っていることがわかります。
特にすごいのが、ギターを弾きながら歌う技術。
さらに、速弾きや複雑なフレーズをこなすだけでなく、浅井健一さんならではの美しいフィーリングやフレージングにも大きな魅力があります。
ここでは、浅井健一さんのギターが「なぜ上手いのか」を、具体的な楽曲を挙げながら紹介します。

弾きながら歌う技術はトップクラス
浅井健一さんのギターの上手さをもっともわかりやすく感じられるのが、ギターを弾きながら歌う技術です。
BLANKEY JET CITYの「SKUNK」や「3014丁目のダンスホールに足を向けろ」を聴くと、そのすごさがかなりわかりやすいと思います。
ギターだけを聴いても難しいフレーズなのに、それを弾きながら歌っている。
しかも、ギターと歌が単純に同じリズムで動いているわけではありません。
歌は歌としてメロディーを歌い、ギターはギターで別のリズムやフレーズを刻んでいる。
それを同時に成立させています。
これは実際にギターを弾いた経験がある人なら、より「こ、これ、弾きながら歌うの難しくない!?」と感じるはずです。
もちろん、世の中にはギターを弾きながら歌うミュージシャンはたくさんいます。
ただ、浅井健一さんの場合は、ギターそのものがかなり動いている状態で歌も成立させているところがすごい。
ギタリストとしての演奏と、ボーカリストとしての歌を同時に成立させる能力は、かなり高いと言っていいでしょう。
ギターに専念した曲も上手い
一方でギターそのものに集中したときにも、かなり高い演奏力を見せています
例えばAJICOの「深緑」では、浅井健一さんのギタリストとしての技術や表現力がよりはっきりと見えてきます。
ここで面白いのは、単純に音数が多いから上手いというわけではないこと。
リズム、音の強弱、フレーズの組み立て方など、ギターだけで楽曲の雰囲気を作っています。
特にこのライブVer.の2:30ぐらいからのフレーズ。
シンプルなコードですが、クレッシェンドを効かせながら徐々にせり上がってくるようなアプローチです。
まるでジャズかクラシックのような感度抜群のアプローチ。
こうした感性は浅井健一さんならではのものです。
浅井健一さんのギターは、歌の伴奏として鳴っているだけではありません。
ギターそのものが楽曲の重要な登場人物になっている。
このあたりも、浅井健一さんを優れたギタリストだと思う理由のひとつです。
浅井健一は速弾きもできる
数は少ないですが、16分音符をバシバシ決めるフレーズも登場します。
たとえば、SHERBETSの「カミソリソング」。
サビで速弾きになりますが、巧みにチョーキングを混ぜているのが地味にすごい。
そして、浅井健一さんのソロ作品「Vineger」も一瞬ですが、サビ前に攻撃的なフレーズが登場します。
こうした楽曲を聴くと、「浅井健一って普通にめちゃくちゃ速く弾けるんだな」と気づかされます。
ただ、ここでも重要なのは、速く弾けることそのものを見せるために速弾きをしているわけではないということ。
浅井健一さんの場合、速いフレーズも楽曲の中に自然に溶け込んでいます。
そのため、テクニックを前面に出したギタリストという印象が薄いのかもしれません。
実際には、必要とあれば速いフレーズも弾ける。
特に速弾きというテクニックをカミソリソングというあまりに独創的な曲に用いるセンスは唯一無二です。
美しいフィーリングとフレージングが魅力
個人的に浅井健一さんのギターでもっとも個性的だと思うのが、美しいフィーリングとフレージングです。
浅井健一さんのギターには、ときどき「星がまたたくような」と表現したくなるフレーズがあります。
その魅力がわかりやすい楽曲のひとつが、SHERBETSの「星空の方があったかい」です。(サブスク未配信)
超絶技巧を見せつけるわけではありません。
ものすごい速弾きをするわけでもない。
それなのに、ギターを聴いていると景色が浮かんできます。
どこか幻想的で、少し寂しい。
そして、普通のロックギターとは違う独特の叙情性がある。
これは単純な「ギターが上手い・下手」という話だけでは説明しにくい部分です。
浅井健一さんのギターには、音を並べてフレーズを作るというより、頭の中にある風景をギターで描いているような感覚があります。
だからこそ、BLANKEY JET CITY時代の激しい楽曲を聴いていても、どこか悲しげに感じることがあります。
激しい。
荒々しい。
ロックンロールなのに、なぜか美しい。
この独特の感覚こそ、浅井健一さんのギター最大の魅力ではないでしょうか。
まとめ|浅井健一はギターが上手い
ここまで聴いてくると、浅井健一さんを「ギターが下手」と評価するのは、さすがに無理があると思います。
むしろ、かなり高いギターテクニックを持ったギタリストです。
- ギターを弾きながら歌う技術が非常に高い
- ギターに専念した楽曲でも高い演奏力を見せる
- 速弾きもできる
- 独特の美しいフィーリングとフレージングを持っている
ただし、浅井健一さんの魅力は「ギターが上手い」という一言だけでは語りきれません。
速く弾ける。
難しいフレーズを弾ける。
正確に演奏できる。
それだけなら、浅井健一さん以上にテクニックのあるギタリストはたくさんいます。
それでも、浅井健一さんのギターには「浅井健一にしか聴こえない」瞬間があります。
技術を感じさせるだけではなく、その技術を使って独自の風景を作り出している。
そこまで含めて考えると、浅井健一さんは「ギターが上手い」というより、ものすごく個性的なギタリストなのだと思います。

































