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バンドのアー写の撮り方|iPhone自作、加工のコツ、おすすめプロまで解説

バンドのアー写の撮り方|iPhone自作、加工のコツ、おすすめプロまで解説

バンドのアー写を撮りたいけど、どうやって撮ればいいの?
そんな悩みを持つ方は多いはずです。

プロに頼むと高額になる一方で、スマホや無料アプリを使えば、アマチュアでも十分に“それっぽい”写真を用意できます。

本記事では iPhoneと三脚を使った自作方法、光の当て方や構図などの撮影コツ、オーディション用に必要なカット、アプリでの加工方法 まで徹底解説。
さらに、仕上がりを重視したい人向けに おすすめのプロ撮影サービス も紹介します。

初めてアー写を用意する人でも、この記事を読めばすぐに実践できるはずです!

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アーティスト写真とは?|世界観を伝える重要な宣伝素材

アーティスト写真(アー写)」は、ミュージシャンやバンドの“顔”となる宣伝用の写真です。
ライブのフライヤー、CDジャケット、SNSのプロフィール、オーディション資料など、さまざまな場面で使われます。

音楽の世界観や個性を一瞬で伝えることができるため、プロでもアマチュアでも、音楽活動を続けていく上で欠かせない存在。
さまざまな媒体で使い回せるため、アー写をもっておくと一気にバンド活動が華やかになります。

アーティスト写真に必要な要素とは?

オリジナリティがある

他のアーティストとの違い」を提案することが必要です。
もしロックバンドを商品と捉えた場合、どこにでもあるような類似商品は、消費者に必要ありませんよね?

なので、手に取る理由 = オリジナリティをアー写に込めましょう。

アー写はまさにリスナーが手に取る(聞く)直前に目にするもの。
例えばお菓子だと、パッケージにあたる部分です。

個性や差別化を意識した世界観をアー写で表現しましょう。

インパクトがある

オリジナリティがあっても、それがリスナー(消費者)に伝わらないと意味がありません。

しっかり伝えるには、インパクト = わかりやすさが必要です。
例えばパンクバンドのレジェンド「ギターウルフ」をみて下さい。

もし、ヘタに「メンバーそれぞれの個性を出そう!」として、それぞれ黒、青、白とばらばらの色の革ジャンを着たらどうでしょうか?
思いかけずカラフルになってしまい、男らしいパンクバンドの雰囲気は薄まってしまうでしょう。

結果、インパクトがなくなってしまい「どこにでもいるバンド」に見えてしまいかねません。

「自分たちが思っているよりも30%強く、オリジナリティを強調する」
そんなイメージでアー写をプロデュースすると、インパクトが強まります。

オリジナリティとインパクトを高めるには、結果的に衣装についてもバンドミーティングが必要でしょう。

顔がわかる

特に駆け出しのアーティストの場合、顔が見えにくい引きの画角は望ましくありません。

人は人の顔につい目がいってしまうもの。
例えばYouTubeのサムネイル画像に顔のどアップが多いのも、そういった理由です。

サングラスや覆面がダメなわけではありません。
しかし首から上がしっかり見えるように配慮しましょう。

アーティスト写真の撮り方|自作で行う手順

① 機材を準備する|iPhoneと三脚

最近のiPhone(あるいはGoogle Pixel)は画質が高く、十分にアー写を撮ることができます。
次いで三脚が必要です。

メンバー以外に協力者がいて撮影してくれる場合でも、三脚がないと安定して何枚も撮影できません。
バンドのアー写の場合、スマホ用でも背の高い商品が望ましいです↓

逆に一眼レフカメラ、照明器具などはしっかりしたスキルがないと使いこなせません。
カメラを趣味にしているメンバーがいればOKですが、そうでないならスマホのポートレート機能や、撮影後のレタッチに頼りましょう。

② 撮影場所を決める|スペースマーケット

アー写は疑いようもなく商用写真なので、屋外で撮影する場合は許可が必要です。
多くのアマチュア・インディーズバンドの場合、そのような許可取りはむずかしいのが現状でしょう。

いつも使っているリハスタで撮影してしまうことも多いと思います。
しかし大抵のリハスタは光量が足らず、オリジナリティも出ません。

そこで考えたいのが、レンタルスペースです。
個人でもスペースマーケットで、さまざまなロケーションを短時間から借りることができます。

思ったより安く借りられるので、ぜひチェックしておきましょう。

③ 余白を入れて撮影しておく

アー写例(余白)
余白をいれたアングル

これはあとからCDジャケットやフライヤーで利用する際に、文字などを入れやすくするためです。
写真の端に余白を作っておくと、フライヤーやジャケットに文字を配置しやすくなります。

汎用性を高めるために、必ず「余白あり」のカットも撮っておくと便利です。

アーティスト写真撮影のコツ|それっぽく見せるテクニック

それぞれ違う方向を見る

メンバー4人いたとして、それぞれが違う方向に目線を送ると、不思議とそれっぽい雰囲気に。

アー写の参考画像
例えばこんな感じ

カンタンにできる工夫なので、とりあえず1枚は撮影してみて下さい。

ポケットに手を突っ込む

写真や映像において、素人っぽさは手に出ると言います。
逆に言うと、手を誤魔化してしまえばプロっぽくなるとも言えます。

そこでポケットに手を突っ込んでしまったり、後ろに組む、前に組むなど手の置きどころを先に決めてしまうのがおすすめです。

三分割法を活用する

三分割法(さんぶんかつほう)は、写真や絵を構図するときの基本的な考え方です。
画面を縦横それぞれ三等分し、縦線と横線で区切ると、全部で9つのマス目ができます。

このときにできる縦線や横線、そして交点に被写体を置くと、写真全体のバランスが自然に整いやすくなります。
人の目は「画面のど真ん中」よりも「少し外れた位置」にあるものに引きつけられるため、印象的で心地よい写真になるのです。

例えば、ボーカルの顔を縦線に合わせると自然と主役が強調されます。
横線に合わせて人物を立たせると、背景の空や街並みを広く入れられます。
さらに交点にギターのヘッドやメンバーの顔を置くと、視線がそこに集まりやすくなります。

三分割法の参考画像
スマホのグリッド機能を使おう

つまり、三分割法は「ど真ん中に置かず、あえて少しズラすことで“プロっぽい”構図に見せるテクニック」です。

光をしっかり当てる

できるだけ自然光が入る場所で撮影しましょう。
またレフ板なども利用できる場所なら、ぜひ使って、十分な光量を確保しましょう。

BBクリームやファンデーションを使う

スマホの機能で肌をきれいに見せることは可能ですが、あらかじめメイクしておくに越したことはありません。
男性でもBBクリームやファンデーションだけは使いましょう。

男子がいきなり真っ白のファンデーションを使うと違和感があるので、濃いめを選ぶのがコツです。

オーディション用写真も撮影しよう

オーディション用写真は、バストアップと全身の2種類が定番

アーティスト写真の例(全身)
全身
アーティスト写真の例(バストアップ)
バストアップ

たいていの音楽オーディションでこの2つのアングルが必要です。
特にバストアップの方はメンバーの顔がしっかり確認できるものが望ましいです。 

ちゃんとしたスタジオやカメラマンを用意して撮影する機会はそう気軽につくれるものではありません。
ですから、"ついでに"で良いので、全身とバストアップの写真をとっておくのをおすすめします。

アーティスト写真の加工・仕上げ

レタッチや明るさ補正の基本

撮影した写真は、そのままでは暗かったり色が沈んで見えることがあります。
ほんの少し調整するだけで、仕上がりが大きく変わるので、まずは次の3つだけ意識しましょう。

  1. 全体を少し明るくする
     暗めに撮れていると印象が沈んでしまいます。少し明るめに補正するだけで、顔や表情がはっきりします。
  2. コントラストを軽く上げる
     明るい部分と暗い部分の差を少し強めると、輪郭がはっきりして“それっぽい”写真に。やりすぎず、控えめに。
  3. 色味を自然に整える
     青白すぎたり黄色っぽすぎると不自然に見えます。肌色が自然に見えるところまで色味を調整しましょう。

この3つを押さえるだけで、素人感のある写真から「ちゃんとしたアー写」に近づけます。

デザインツールを使う(Canva)

デザインツールはPhotoshopやIllustratorなどプロ仕様のものも多いですが、スキルのないインディーズバンドマンが自分で加工するなら、Canvaがおすすめです。

無料から使うことができ、基本的な加工も行えます。
またフライヤーやSNSバナー、アイコンをつくる時も重宝するので、ぜひ使ってみて下さい。

AIでの加工アイデア(ChatGPTなど)

最近はAIで背景を切り抜いたり、色味を補正したりすることも可能です。
例えばChatGPTで、こんなプロンプト(指示文書)で加工してみました。

ChatGPTでアーティスト写真を加工するプロンプト
レトロなモノクロフィルターを指示

出来上がった画像がこちらです↓

ChatGPTで加工したアーティスト写真の例
ザラつきのある質感に

あるいは強引に「〇〇風に加工して」と指示するとやってくれるので、思わぬクリエイティブになるかもしれません。

よくあるアビーロードのオマージュを指示
ChatGPTで生成したアビーロードのオマージュ画像
確かにできていはいる

音楽の世界ではこういったオマージュは比較的に寛容だと思いますが、個人的にはこの画像はアウトかもしれないと思いました。
背景がそのまま過ぎて、元画像の転用に捉えかねません。

そこで背景を東京風に変えてみました。

渋谷っぽくなりました

ここまでくれば元画像の転用にはならず、オマージュした創作物と言えるでしょうか?

いづれにしても、こういったオマージュをするには、

  1. 作品にオマージュする必然性がある
  2. 元ネタにリスペクトがある

といった要素が最低限必要でしょう。

AIによる画像加工はまだまだ議論がつきません。
紹介しておいてなんですが、余計なトラブルを避けるにはアマージュでは使用しないのが無難です。

プロにアーティスト写真撮影をお願いするおすすめの方法

ココナラの出張撮影

ココナラ」には、音楽活動向けのアーティスト写真を撮影してくれるカメラマンが多数登録しています。
料金は15,000円程度で依頼可能で、気軽にプロの仕上がりを体験できます。

さらに、口コミや評価を見て自分に合うカメラマンを選べるので安心です。
自作に不安がある人や、大切なオーディション・CDリリースに使うアー写は、プロに任せるのがおすすめです。

プロの出張撮影
ココナラ

まとめ|アーティスト写真は音楽活動の必須アイテム

アーティスト写真は「音楽の顔」ともいえる大切な宣伝素材。
まずはiPhoneと三脚で撮影し、光量や余白を意識するだけで十分にクオリティを出せます。
さらにオーディション用にバストアップと全身の2枚を撮影しておけば、用途に応じて使い分け可能です。

加工はアプリやCanvaで整え、必要に応じてプロに依頼する。
この流れを押さえておけば、音楽活動をぐっと次のステージに進められるはずです

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