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失敗しないライブハウスの選び方5つの基準【東京おすすめ付き】

失敗しないライブハウスの選び方5つの基準【東京おすすめ付き】

「ライブハウスに出たい!」
そう思ってはみたものの、

「だけど、どのハコを選べばよいの?

という疑問が次に浮かびますよね。

そこでこの記事では、バンド歴10年以上の経験をもとに 失敗しないライブハウスの選び方 と、実際におすすめできる会場を紹介します。

これから初めてステージに立つ方の参考になればうれしいです!

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ライブハウスを選ぶ前に知っておきたいこと

ブッキングの手順や当日の流れ

ライブハウスの基本的な仕組みブッキングの手順を確認しておきましょう。
関連記事で詳しく解説しています。

出演料・ノルマの仕組みを理解しておこう

多くのライブハウスは「チケットノルマ制」を採用しています。
例えば「チケット×20枚=◯万円」をバンド側が保証しなければいけない仕組みです。

お客さんを呼べないと自腹になるので、ここを理解せずに出演すると後悔するケースが多いです。

ライブハウスを選ぶ5つの基準【バンドマン目線】

① 音の良さ

「音の良さ」とは実際のところ、主観的な部分も大きいです。
また音楽性やキャラクターにもよるでしょう。

例えばパンクロックやガレージロックバンドなら、天井が低く、狭いライブハウスのこもった音もかえって似合ってしまいます。
一方でボーカルのメロディ(歌モノ)を大事にするバンドなら、高音のヌケの良いハコが望ましいかもしれません。

こればっかりは実際に足を運ぶのが一番ですが、際立って音に個性のあるライブハウスも後ほど紹介しています。

② 同世代が出演しているか?

ライブハウスの醍醐味は、やっぱり人と人との出会いです。

そうなるとやはり、同世代で志の近いバンド仲間と出会いたい。
ぜひ、気になるライブハウスがあったらホームページの「スケジュールページ」を確認して、自分たちと年代や雰囲気が近いか確認してみて下さい。

もっとも、東京の多くのライブハウスの主役はやっぱり20代。
あなたも20代なら、挑戦しやすいと思います。

逆に社会人バンドなら、しっかり雰囲気を確認してほしいと思います。

③ レーベルや運営母体の有無

レーベル直営のライブハウスは、アーティスト育成や流通とのつながりが強く、ノルマがない場合も多いです。
プロ志向で本気で活動を伸ばしたいバンドにとって、無視できないライブハウスだと言えるでしょう。

④ 人が合うか?(感性・センスが響き合うか)

スタッフやブッカー、常連の雰囲気が自分たちに合うかどうかはとても大切です。

判断するには、店長やブッカーのインタビューを読む、SNSをフォローしてみる、まずはお客さんとして行ってみる、といった行動が必要です。

感性が合えば、音楽性も自然と合っていく可能性が高まります。

⑤ 憧れのバンドが出演していたか?

「憧れのあのバンドが出ていたライブハウスに自分も立ちたい!」と思う気持ちは、強力な動機になります。

ただし今もそのバンドと同じジャンルや雰囲気のアーティストが出演しているかを確認することが大切。
自分たちの音楽と近い文化やコミュニティに属することができれば、大きな意味を持つはずです。

実際にわたしもミッシェル・ガン・エレファントに憧れて、何度も下北沢屋根裏(※閉店済み)のステージに立ちました。
そして同じくミッシェルに憧れた同世代にたくさん会うことができたんですね。

やっぱり音楽ですから、「好きな音楽のもとに集う」のがもっとも自然な流れかもしれません。

おすすめのライブハウス【東京・首都圏編】

音が良いおすすめハコ

新宿Red Cloth(レッドクロス)
小箱ながら音が非常に良く、PAの機材や調整にもこだわりを感じます。
バンド仲間同士で「良い音のハコと言えば?」という話になると、よく挙げられていたライブハウスです。

実際に客として訪れたとき、仲間のバンドが普段より格段に良い音を出していて驚きました。

※店長インタビュー(2020年当時)→ 新宿土着ライブハウスの矜持 猪狩剛敏(新宿レッドクロス店長)

下北沢MOSAiC
MOSAiCにはわたし自身、5回ぐらい出演したことがあります。
ステージと天井が高く、なんとなく「ホール」のような響きがあります。

キャパ200人程度のライブハウスでこのような特徴をもったハコはかなり少数。
特に歌を大事にするバンドなら、下北沢界隈でもおすすめできるハコかと思います。

さらに宣伝活動やイベント企画にも積極的です。
特に「白フェス」という無料イベントは毎年大盛況で、10年以上継続している人気イベントになっています。

※店長インタビュー(2024年当時)→「特集・ライブハウスの中の人」vol.3 〜東京・下北沢編/下北沢LIVE HOUSE MOSAiC

ノルマなし&初心者が挑戦しやすいハコ

大宮ヒソミネ
クラウドファンディングで誕生したライブハウス。
設立当初からノルマなしで出演でき、録音サービスや飲食併設など設備面でも柔軟。

都心からはやや遠いですが、自由度が高く、興味深い挑戦を続けているライブハウスです。

下北沢ろくでもない夜
下北沢屋根裏の跡地に誕生したライブハウス。
雰囲気はアットホームで、弾き語りからバンドまで幅広く受け入れてくれます。

ヒソミネと同じく、ライブを見なくても入店できる飲食スペースが併設されています。

基本的にノルマ”なし”のライブ方が敷居が高いとされますが、ヒソミネとろくでもない夜はその中でも比較的に挑戦しやすい雰囲気です。

※オーナーインタビュー(2023年当時) → 聖地を守り、広げる。ライブハウス「ろくでもない夜」が仕掛けてきた下北沢ライブシーンでの実験。

レーベル直営のプロ志向におすすめハコ

下北沢CLUB Que
インディーズレーベル「UK PROJECT」が運営。
実力派バンドが集まる環境です。

※店長インタビュー(2022年当時) → 音楽の街・下北沢の魅力はスキマにあり。 「CLUB Que」の代表が語るライブハウスの在り方と、その覚悟。

新宿LOFT
インディーズ業界で確固たる歴史がある LOFT POJECTによる運営。

クラブキューにしてもロフトにしても、インディーズミュージックの歴史を語るうえでは欠かせないライブハウスと言えます。
プロ志向のバンドにとってはなかなか無視できない、一度はチェックしておきたいハコです。

お客さん目線でチェックすべきポイント

出演者にとって大事な基準だけでなく、 「お客さんにとって快適かどうか」 も忘れてはいけません。

  • トイレは清潔か?
  • 喫煙/禁煙の区分はあるか?
  • 駅から近いか?アクセスはわかりやすいか?
  • ドリンクは美味しいか?
  • 再入場できるか?
  • ロッカーや着替える場所はあるか?

顧客体験が良いライブハウスは、リピーターも増え、結果的にバンドの集客にもつながります。

おすすめライブハウス一覧(比較)

ライブハウスエリアキャパノルマ特徴
新宿Red Cloth新宿約200あり音が良い
下北沢MOSAiC下北沢約200あり音質+宣伝力、白フェス
大宮ヒソミネ埼玉・大宮約150なし自由度高い
ろくでもない夜下北沢約150なし間口広い
CLUB Que下北沢約300なしUK PROJECT運営
新宿LOFT新宿約500条件次第老舗

まとめ|自分に合った「ホーム」を見つけよう

ライブハウス選びは「バンドマン目線」だけではなく「お客さん目線」も大切です。

  • 音や運営体制で選ぶ
  • 同世代が出演しているか確認する
  • レーベルの有無で将来性を考える
  • 人との感性が合うかどうかを確かめる
  • 憧れのバンドが出演していた場所に立ってみる

この5つの基準を意識すれば、きっと後悔しない選択ができます。

そこから自分に合った「ホーム」と呼べるライブハウスを見つけていきましょう!

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