飲食業と趣味を両立するには?沖縄で実践するJUJUMOさんにインタビュー

「飲食の仕事をしながら、趣味の音楽も続けたい!」
沖縄には、午前は飲食店のマスター、午後はミュージシャンというライフスタイルを実践しているご夫婦がいます。
その名も「JUJUMO(ジュジュモ)」。
この記事では、沖縄・豊見城市で「Parlour de JUJUMO(パーラー・ド・ジュジュモ)」を営みながら音楽活動を続けるお二人の生き方を紹介します。
「仕事と趣味を両立するって、こんな方法があるんだ」と感じられるヒントがたくさん詰まっています。
沖縄でカフェを営みながら音楽活動をするJUJUMO夫妻
JUJUMOの誠さんとえりなさんは、沖縄・豊見城市で小さなパーラーを経営するご夫婦です。
地元の無農薬野菜を使った酵素玄米カレーやベジバーガーが人気。
お店は午前中(13時まで)の営業が基本で、午後は音楽活動に時間を使っています。
「音楽も好き。料理も好き。どちらも手を抜きたくない」
そんな気持ちから、時間を明確に分けているそうです。
実際にお二人は「jujumo」というアーティスト名でライブ活動や楽曲制作を行い、PA(音響)やウェディング音楽制作などの仕事も請け負っています。
飲食業を基盤にしながら、音楽・音響・制作の複業スタイルを確立しているのです。
今回、jujumoの誠さんにメールインタビューできました。
インタビュー内容を掲載します。
インタビュー
飲食業と音楽を両立させるコツはありますか?
東京では多くのミュージシャン/バンドマンが、満足な音楽活動に没頭できず、アルバイトに忙殺される日々が続いています。
音楽活動を続けるためにも安定した収入と暮らしは欠かせません。
飲食店の経営、生活のやりくり。音楽活動をやるために、どのように生活基盤を安定させているかを伺いたいです。
バーテンダーを10年やっていて、接客業は天職の一つだと思っています。
その上であくまで飲食をサブと捉えていて、音楽で収入を得る、増やす事を考えていくようにしていないといけないかなと思います。
なのでツアーなどを組む時にはお休みします。
あとはPAとしての仕事も、イベントほかウェディング関連も割と多く請けています。
有志が集うイベントは予算も少ない時が多いけれど、ウェディングはきちんと予算がある事がほとんどなので、一つの柱になりますね。
CM音楽、テレビ番組の音楽制作などもちょくちょく請けています。
というように、音楽&音響&音楽制作&店というカンジでしょうか。
どれかが不振になっても他でリカバリー出来るのは、フリーランスとしての保険としてもかなり大きいかなと思います。
そして、どのつながりからでも別のラインの仕事が来る可能性もあるのが、面白いところなので、それぞれのクオリティを上げる、またはクオリティの高い仕事ができる事だけをやる、というのがオススメかもしれません。
子育てと仕事の両立のコツや気をつけていることはありますか?
お子さんが三人いらっしゃるのを、ブログを拝見しまして知りました。
子育てと仕事、音楽との3つ両立させるのは大変難しいと思います。
ぼく自身、30歳になり、将来の悩みの1つです…。
同じくお子さんをお持ちのミュージシャンへのアドバイスをお願いします!
パーラーは定休日なしで、別の仕事が入った時にお休みするスタイルなので実は完全なお休みが無いに等しいです。
でも、子供と遊べる、一緒に学べる期間はあまり多く無い事を感じたので子供達が小さい間は週末どちらかお休みを設けようかと思っているところです。
県外海外にライブしに行く時にも今の所すべて子供連れで行っています。
僕自身が小さいころ香港に住んでいて、感覚の多くを養った気がしているので、なるべく色々な場所、生活、人々が在ることを知ってもらいたいですね。
さすがに3人は色々大変ですが…妻のお母さんも一緒に廻ったり、家族旅行として楽しんでる面も大ですね。
その旅の先で得るものが、より仕事&金銭的に還元されてくるようにプラン中です☆
沖縄の生活事情
①②とも関連していますが、沖縄の生活事情についてもお聞きしたいです。
沖縄だから良かった。
沖縄だから大変。
様々な条件が「音楽と仕事の両立」に対してメリットになったり、デメリットになったりすると思います。
「音楽活動」という観点で沖縄の生活はどうですか?
空港に近く、そこからアジア各国に近いのが沖縄(&今の住まい)の最大のメリット。
家賃は東京に比べたら安くて広い物件が多いので、スタイルによりますが僕にとっては移住するときの大きなポイントでした。
現在は妻の両親と二世帯住宅なので、さらに助かっています。
普段もライブなどの時も子供達の面倒を見てもらえるのともらえないのでは全然違います。
家族親戚の繋がりの強い沖縄だからこそのメリットも沢山ありますね。
車は必須!
でも東京に住んでいた時に車を持って家賃の安いエリアに住めば現在に近い事ができた可能性もあるので、沖縄に限らず?もっと早く気づけば色々違ったかも。
その人のカタチ次第ですが。
クオリティの高いものをやっていれば自ずと繋がってくるのが沖縄のサイズ感がちょうど良いところかな。
イベントごとも多いし、どこかで誰かと繋がります。
デメリットは…僕としたらほとんど無いです。
なので今後短期的に移動する事があっても、基本は生涯沖縄のココ数珠森が拠点ですね。
そう感じていたので、引越しなどが決まる半年ほど前に入籍した時、本籍も数珠森にしちゃったんです。
④飲食店を開業するうえで勉強したこと
バーテンダーとしての経験があったということですが、自分のお店を持つうえで勉強したことなどがあれば教えて下さい。
合わせて、開業に至った経緯も教えて下さい。
ぜひパーラージュジュモのようなをお店を開業したいという方にアドバイスを!
食品衛生責任者が必要なのは知っていたので、沖縄に移ってから妻に取っておいてもらいました。
そしたらしばらくしてあの建物(?)との出会いがあったので、準備して無理せず待つのが良いかもしれません。
開業資金は多くは無いですよ。
でも自前で内外装するのに、音楽の仕事もあり試行錯誤しながら4ヶ月ほどかかってしまった。
なので、その間を持たせられる事も念頭に。
あとはカンバンになる、自分が胸を張って提供できるメニューを育てられるかどうか。
結局音楽やその他の作品と一緒で、自分の手から産み出されるものに自負を持てないと永くできないし、やる意味も無いかと思うので。
そもそもの話になるけれど、自分自身の持っているもの、好きなモノ&コトをよく見極めていけば道が見えるのではないかと思います。
飲食業と趣味を両立する3つのコツ
インタビューをまとめると、飲食と趣味を両立するには、
- 時間を分ける勇気を持つ
→ 午前と午後で役割を切り替え、集中できる環境を作る。 - 趣味を仕事の延長線に置く
→ 音楽も接客も、自分を表現する手段と考える。 - 家族や地域とつながる
→ 共助の仕組みがあることで、無理なく続けられる。
の3つが大事だとわかりました!
飲食の仕事と趣味を両立できる職場を探そう
JUJUMO夫妻のように、飲食業を軸にしながら音楽を続ける働き方に憧れる人も多いのではないでしょうか。
ただ実際には、「勤務時間が長くて練習の時間が取れない」「休みが不定期でライブに出られない」など、悩みも多いですよね。
「わたしもこんなふうに働きたい」と感じた方は、まず自分に合った職場を選ぶことから始めてみましょう。
長く続けられる仕事環境を整えることが、趣味や音楽を続けるための第一歩。
そんな方におすすめなのが、フーズラボです。
飲食業界専門の転職サイトで、勤務時間・休日・給与・業態などの条件を細かく指定して検索できます。
「まずは飲食の現場で経験を積みながら、趣味の音楽も続けたい」という人にぴったりの職場が見つかります。
飲食の経験を積むことは、JUJUMO夫妻のように自分のお店を持つ夢にもつながります。
「今の働き方では趣味を諦めざるを得ない…」と感じている方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
自分に合った働き方を見つけて、無理なく「好き」と「仕事」を両立していきましょう。
まとめ|「好き」と「働く」をつなげる、小さな一歩を
JUJUMO夫妻の生き方は、「飲食業」と「音楽」という一見かけ離れた仕事を、無理なく両立させていました。
仕事と趣味を対立させず、「どちらも自分をつくる要素」として大切にする。
それが、JUJUMO夫妻が実践している“持続できる両立”の形なのかもしれません。
誰だって劇的に環境を変えるのは難しい。
まずは「定時退社できる工夫をする」「転職サイトに登録する」などから、少しずつ始めてみてください。
関連|音楽と仕事を両立する方法まとめ
飲食業以外にも、さまざまな職種で音楽と仕事を両立できるかインタビューやアンケート調査を実施しています。
合わせて参考にしてみてください。



