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正社員でバンドマンは続けられる?実体験から見えた現実とコツ

正社員でバンドマンは続けられる?実体験から見えた現実とコツ

「正社員で働いているけど、バンドを続けたい!」

わたしのバンドにも、7年以上正社員として働きながら音楽活動を続けたメンバーがいました。
平日のライブ、ツアー、リハーサル時間のやりくり――。
大変なことは多かったですが、やり方次第でバンドと仕事の両立は可能

この記事では、実際に正社員として働きながら活動を続けたメンバーの話をもとに、「どうやってバンドを続けたのか」「どんな工夫をしていたのか」を紹介します。
正社員として働きながら音楽を続けたい人の参考になればうれしいです。

バンドマンと正社員を両立したメンバーの話

当時のバンドは4人編成。
ギターが正社員(営業職)で、ギターボーカル・ベース・ドラムはアルバイトという構成でした。
ギターの彼は25歳から32歳ごろまで、約7年間を正社員として働きながら活動を継続。
当時は全員独身で、休日をバンドに全振りしていました。

ライブは月2〜3本、リハーサルは週2〜3回。
夜21時からのスタジオ練習を定番にして、仕事のあとそのままスタジオへ直行。
都内を中心に活動し、年に数回だけ関東近郊ツアーを行うペースでした。
正直ハードでしたが、「全員が同じ熱量でやっている」からこそ成り立っていたように思います。

正社員でバンドを続けるメリット・デメリット

メリット

  1. 安定した収入で活動費に余裕がある
    機材やレコーディング費用など、経済的なストレスが少ないのは大きな強みです。
  2. 生活リズムが安定する
    平日勤務・週末ライブというルーティンを作りやすく、活動を長期的に継続できます。
  3. 社会的信用がある
    クレジットや住宅など、人生設計と音楽活動を両立しやすい立場になります。

デメリット

  1. 平日ライブやツアーのスケジュールが厳しい
    有給申請がしにくい職場だと、出演本数を減らす必要が出てきます。
  2. 残業や出張の影響を受けやすい
    リハーサルに遅れる、体力が続かないといった問題も出てきます。
  3. 切り替えが難しい
    仕事モードのままステージに立つと集中できない。精神的な切り替え力が求められます。

正社員でバンドを続けるため、実際にやってみた工夫

平日のライブはリハーサルをナシにする

正社員のギターの就業時間は平日17:00。
そのため、平日にライブをブッキングするとリハーサルに参加できませんでした。

なので、ギター以外の3人でリハーサルを行います
不安も大きいですが、出演するライブハウスを絞ることで解決していました。

要はなんども出演しているので、音のクセや雰囲気は十分に把握できている。
またPAさんも同じスタッフさんが続けば、こちらの事情も理解して音作りを進めてくれます。

正社員がいると機動力がない分、ライブハウスやスタッフさんと関係を築いて、広さではなく深さで勝負です。

ツアーは東京近郊を中心にする

泊まりがけのツアーは体力的にもスケジュール的にも厳しいため、関東圏のイベント中心に活動していました。

例えば小田原や宇都宮にミニツアーを結構。
宇都宮のときは3人で車移動(レンタカー)し、ギターはあとから新幹線で追いかけるスケジュールを組んだことも。

東北にツアーに行ったときは有給を組んでもらいました。

リハーサルは21時〜23時が定番

社会人メンバーがいるバンドでは、この時間帯が最も現実的です。
ギターの彼は仕事で遅れることもありましたが、事前に前回のリハーサルの録音データを共有して、遅刻しても練習が滞らない仕組みを作っていました。

またドラムとベースがいれば、なんとかリハーサルにはなるので、大きな問題にはなりませんでした。

正社員の安定収入を“バンド資金”に活かす

安定した収入は、音楽活動の質を上げる最大の武器。
彼は自分の給料で高性能なPCや編集ソフトを購入し、バンドのミュージックビデオ編集を担当していました。
機材トラブルがあってもすぐに買い替えができ、制作費の負担を軽くするなど、正社員ならではの“支え方”でバンドを助けていました。

正社員バンドマンが両立に悩んだら「転職」も選択肢に

どんなに努力しても、職場環境そのものがハードすぎる場合は両立が難しいこともあります。
もし「休みが取れない」「残業が多すぎる」「理解がない」と感じるなら、思い切って“音楽を続けられる職場”へ移るという選択肢を持ってください。

わたしの周りでも、ライブが多い時期に「もう無理だ」と転職したメンバーがいました。
結果として、仕事のストレスが減り、音楽への集中力とモチベーションが上がったそうです。

働き方を変えることは、音楽を諦めることではなく、自分の音楽を守るための戦略です。

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「正社員になっても音楽を続けたい」大学生・新卒バンドマンへ

就職を前に「正社員になったら音楽ができなくなるのでは」と不安に思う学生も多いでしょう。
でも実際には、正社員として働きながら音楽活動を続けている人はたくさんいます

大切なのは、「どんな会社を選ぶか」です。
残業の少なさ、休日、見た目の自由度。
この3つを意識して会社を選ぶだけで、音楽との両立はぐっと現実的になります。

もし「音楽と両立しやすい職場を知りたい」「自分に合った会社を選びたい」という場合は、就職サポート型のエージェントを活用するのがおすすめです。

たとえば「キャリアチケット就職エージェントはレバレジーズ株式会社が運営する新卒向けの就職支援サービスで、残業少なめ・休日充実・服装自由など、音楽活動と両立しやすい企業を紹介してくれます。
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まとめ|正社員でもバンドは続けられる

正社員で働きながらバンドを続けるには、時間の設計・役割の調整・経済的サポートがカギになります。

ボーカルやドラムが遅れると練習が止まりますが、ギターやキーボードならリハーサルに遅れても影響を最小限にできます。
こうした役割分担の理解も、両立を長続きさせるポイントです。

安定した収入を「音楽に投資できる力」として活かし、仕事と音楽のバランスを少しずつ調整しながら続けることが、結局は一番の近道だと思います。

関連|音楽と仕事を両立する方法まとめ

正社員だけでなく、派遣・アルバイト・フリーランスなど雇用体型別。
また医者や介護士、タクシードライバーから電気工事士まで職種別にも「音楽と仕事を両立するコツ」を紹介しています。
さらに具体的に音楽と仕事の両立について知りたい人は、合わせて読んでみてください。

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