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ミュージシャン/バンドマンを諦めて就職する方法。負けじゃない、第二の人生を始めた実例

ミュージシャン/バンドマンを諦めて就職する方法。負けじゃない、第二の人生を始めた実例

もう、音楽を続けるのは限界かもしれない。
スタジオ代も払えず、メンバーも離れていく。
気づけば音楽よりも生活のことで頭がいっぱいになっていた──
そんな思いで“就職”という選択を考えるミュージシャン・バンドマンは少なくありません。

けれど、夢を諦めることは負けじゃない
自分を責める必要もありません。
音楽を通して得た経験や感性は、社会の中でこそ活かせる場面があります。

この記事では、ミュージシャン/バンドマンが夢を諦めて就職に踏み出す現実的な方法を解説しながら、実際に第二の人生を歩み始めた仲間たちのリアルな実例を紹介します。

そして最後に、完全に諦める前に考えてほしい「音楽との両立」という選択肢もお伝えします。

ミュージシャンが夢を諦めて就職を考える理由

夢を諦めるとき、そこには「努力不足」では片付けられない現実が必ずあります。

お金と生活の問題は避けられない

音楽活動を続ける上で、経済的な安定は最大の壁です。
スタジオ代、機材費、交通費──“夢を追う”にはお金がかかります。

ある元プロ志望の男性はこう話します。

「親が倒れたとき、自分は何の責任も果たせなかった。ステージに立つより、家族を支えることを選んだ。」

夢を断念したというよりも、「別の形で誰かを支える」という新しい夢を見つけた瞬間でした。

「負け犬」ではなく、夢のパラダイムシフト

夢を追う形は一つではありません。
「やりたいことでお金を稼ぐ」ことを諦めても、
「やりたいことを続けられる環境を作る」ことはできます。

音楽を職業にできなくても、音楽を愛し続ける生き方は可能です。
夢の形を変えて追い続ける──それが、夢のパラダイムシフトです。

ミュージシャンが就職で直面する3つの壁

音楽から一般就職に切り替えるとき、多くの人が同じ壁にぶつかります。

1. 履歴書の「空白期間」

ライブ活動やレコーディングに打ち込んでいた時間は、企業から見れば「職歴の空白」に見られがちです。
たとえ努力を重ねていても、それを仕事経験として評価してもらうのは簡単ではありません。

2. ビジネススキルの不足

音楽活動に集中していた人ほど、社会人スキルの不足がネックになります。
ただし、ライブ企画やチーム運営で得た経験は、「プロジェクト管理力」や「協調性」として強みになります。

3. 年齢の壁

年齢が上がるほど、未経験からの正社員採用は難しくなります。
30歳を過ぎると、企業は「即戦力」を求める傾向が強まり、履歴書の空白が重くのしかかります。

しかし、「遅咲きでも成功できる」例はたくさんあります。
次章では、実際に就職・独立したバンド仲間たちの例を紹介します。

バンドマンが就職した実例

バイト先の正社員として就職したメンバー

わたしのバンドのギターボーカルとベーシストは、バンド時代に働いていたアルバイト先に正社員として採用されました。

  • ギターボーカル:35歳で大手百貨店に正社員として就職
  • ベーシスト:30歳でファミレスチェーンに正社員として就職

今では二人とも40歳前後。
ギターボーカルはフロアマネージャー、ベーシストは店長として活躍しています。

就職が遅くても出世できないわけではありません。
遅いスタートだからといって、劣等感を持つ必要はありません。

飲食店を開業したバンド仲間

別のバンド仲間は、阿佐ヶ谷で飲食店を開業しました。
バンドマンとして培ったステージ根性や明るいキャラクターが確実に役に立っています。

そしてバンド時代の人脈も活きています。
実際に店の内装や電気工事はバンド仲間が行いました。

※実際のお店↓

フリーランスとして独立(筆者自身)

そしてわたし自身も、フリーランスとして10年以上活動しています。
バンド時代にCD制作やライブ企画を経験したことが、ビジネスの基礎(企画・宣伝・交渉・スケジュール管理)につながりました。

音楽で得た経験は、決して無駄にならない。
それが今も、仕事を支える大切な土台になっています。

諦めずにバンドマンと仕事を両立する方法

就職しても音楽は続けられます。
実際に、会社員やフリーランスとして働きながらバンドを続けている人はたくさんいます。

両立のコツは「生活リズムをコントロールすること」。
仕事に振り回されず、“音楽をやめない環境を選ぶ”のがポイントです。

仕事と音楽を両立している人の実例や、具体的な働き方の工夫はこちらの記事でまとめています。

ミュージシャンが完全に音楽を諦めて就職するための現実的ステップ

「もう音楽では食べられない」と感じて、完全に就職に切り替える──。
それは決して敗北ではなく、新しいステージへの再出発です。
ここでは、音楽経験しかない人が、現実的に“社会復帰”を果たすためのステップを紹介します。

1. 音楽経験を「強み」として言語化する

音楽活動を続けてきた人ほど、履歴書に書けることがないと感じがちです。
でも実際には、ライブ企画やメンバー調整など、仕事につながるスキルを多く身につけています。

  • ライブ運営 → プロジェクト管理・交渉力
  • グッズ販売 → 販促・マーケティング
  • バンド継続 → チームマネジメント・協調性

「音楽しかやってこなかった」ではなく、「音楽で学んだことを仕事で活かせる」と転換するのがポイント。

2. 年齢に合わせた現実的な方向を見極める

  • 20代前半:未経験でもポテンシャル採用のチャンス多数
  • 20代後半〜30代前半:第二新卒・既卒枠を活用
  • 30代後半以降:安定業界(物流・介護・飲食など)を軸に再構築

バンドや音楽で費やした時間が長いほど、書類選考で不利になりがちです。
だからこそ、転職サイトやエージェントの力を借りることが不可欠です。

エージェントに相談することで、「音楽経験の言語化」もより明確化するのも大きなメリット。

3. ミュージシャン出身者におすすめの転職サービス

音楽一本で生きてきた人ほど、最初の一歩は「現実を知る」ことから。
以下の3サービスは、バンドマンの就職・転職と相性が良いです。

【1】ミイダス

ミイダスは、スマホで登録できる“気軽な転職サイト”。
特徴は「市場価値診断」と「面接確約スカウト」。
自分の経歴やスキルを入力すると、あなたに興味を持った企業から直接オファーが届きます。

「まずは自分がどれくらい通用するのか知りたい」
「いきなりエージェントはハードルが高い…」
そんな人におすすめです。
最初の“手応え”をつかむには最適なサービスです。

【2】ハタラクティブ

ハタラクティブは、フリーター・既卒向け就職支援に特化したエージェント。
未経験でも採用されやすい求人を紹介してくれるため、「バンドをやっていて職歴がない」「正社員経験ゼロ」という人にぴったりです。

書類選考から面接対策まで、アドバイザーがマンツーマンでサポート。
“バンドマンから社会人へ”という転身にリアルな理解がある点が魅力です。

【3】リクルートエージェント

リクルートエージェントは、求人数・実績ともに国内最大級の王道エージェント。
キャリアカウンセラーの質が高く、「しっかり相談して再スタートしたい人」に向いています。
大手企業や安定した職場を目指すなら、まず登録して損はありません。

まとめ|夢を“あきらめ”、そして追い続けるために

音楽を諦めて就職することは、夢を捨てることではありません。
人生のステージに合わせて「夢の形を変える」こと。
それが、本当の意味での継続です。

夢を追うことは、険しい山を登るようなもの。
就職とは、その登山ルートを変えること。
ルートを変えても、山の頂を目指す気持ちは変わらない。

まずは、現実を整えることから始めましょう。
履歴書を書く、転職サイトに登録する──それが、次の夢への第一歩です。

ミュージシャンから転職するおすすめサービス
  1. まずは手応えをつかみたい → ミイダス
  2. フリーター支援特化 → ハタラクティブ
  3. 大手エージェント → リクルートエージェント
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