介護職×趣味は両立できる!現役10人のリアルと3つの工夫

「介護職をしながら趣味を続けるのは難しい…」
実は、時間の使い方や職場の選び方を少し工夫するだけで、音楽・旅行・推し活など“好き”は十分に両立できます。
本記事は、現役介護職10人への独自アンケートをもとに、「両立できた人/できなかった人」の違いを整理。
今日から使えるコツまでまとめました。
仕事も趣味も、あなたのペースで長く楽しめるヒントを見つけましょう!
介護職では趣味は両立できる?現場のリアル
本記事では10人の方にアンケートを実施しました。
介護職と趣味を「両立できる」と答えた人は、そのうち6人。
ここから、介護職と趣味を両立できた理由/できなかった理由を具体的に見ていきます。
介護職と趣味は両立「できる派」の意見
Aさんの意見
副業しないと介護福祉士だけの給料では生活や好きな趣味をやっていけないので、自分のお小遣いくらいは稼げる副業を見つけて両立している。介護福祉士の仕事は、日勤や夜勤と勤務時間がバラバラなので、副業するとしても時間を伴わない副業をすれば全然できますし、稼げます。例えば、ランサーズなんて最適だと思います。タスク作業だけで月に一万円以上は稼げるし、好きな時間、空いて時間にタスク作業すればいいだけなので助かっています。
Bさんの意見
介護の仕事は時間が不規則で大変と思われていますが、不規則な分都合の良い勤務にしてもらう事も可能だからです。私が働いていた病院は夜勤は入りと明けで2日勤務になりますが、入りは夕方で明けは朝9時に仕事が終わったらもう自由なので、夜勤明けに2連休をつけてもらうとほぼ3連休になります。
みんなこのように夜勤を上手く組んでもらい、スノーボードや旅行等を楽しんでいました。
その逆に休みの後の仕事を夜勤からにしてもらうと、帰りが遅くてもゆっくり眠れるので楽でした。
Cさんの意見
介護付き有料老人ホームで働いていました。
シフト制の仕事で、7時からの早出や夜勤など4パターン。
そのため生活リズム自体はバラバラで休日も一般的な土日祝日ではありませんでしたが、特変(夜勤担当中に利用者が亡くなられるなど)がない限り残業もほとんどなく、あらかじめ決められた1か月のシフトがあったので予定も組みやすかったです。
2日分だけではあるものの、休日を指定もできたので趣味関係のイベントへの参加も容易でした。
夜勤明けの次の日は必ず休みという風に決められていたので、夜勤明けに遊びに行って次の日も趣味に没頭したりと夜勤の方がむしろ好きだった程です。
早出のときも、その時間分しっかりと早く帰れたので忙しすぎて何も楽しめないということは全くありませんでした。
Dさんの意見
今までグループホーム、特養と働いて来ましたが全てシフト制で時間もバラバラなため何日の何時から行きたいライブがある、と思ったら休みではなく昼勤や夜勤などにしてもらい、仕事終わりにすぐ、または夜勤前にライブに行ってから出勤などのスケジュールが組みやすいからです。
給料も世間からは低いと言われていますが施設ごとでだいぶ差があるので、それなりに給料が貰える施設に勤めていたので特にお金がなくて趣味に当てられない、というような状況もありませんでした。
また管理職ではない限り残業もほとんどなかったので組んだスケジュールが狂うということも無かったので、仕事と趣味は両立できると思います。
Eさんの意見
夜勤などのあとは休みになることがあり、うまく勤務が組まれれば連休をとることも可能です。
自分の時間をうまく確保することができ、土日などは関係者の訪問で忙しいこともありますが、平日に休みをとり出かけることで旅行の費用は抑えることができます。
そうすることで趣味の旅行や買い物などゆっくりとした時間でゆとりをもってできるので両立は可能です。趣味があることで、仕事とのメリハリもできますし、ただ休みの日に休んで終わりという風にはしたくないのも理由です。
Fさんの意見
勤務する事業所にもよりますが、夜勤のある職場においては夜勤明けは基本翌日が休暇になることが多く、1日半休みになることもあります。希望してその後連休を取れば、長期間趣味を楽しむことは可能です。また夜勤のない職場でも基本週休2日制となっているところがほとんどなので、趣味を楽しむ休暇は十分にあります。実際に職員の多くが何かしらの趣味を持っており、人によってスポーツやコーラスなどさまざまなことを楽しんでいました。
続いて「できない」と答えた人の意見です。
介護職と趣味は両立「できない派」の意見
Gさんの意見
介護の経験ありますが、その日の勤務が早番、日勤・遅番に夜勤と、それぞれあるので仕事に終われる毎日でした。特に夜勤は朝まで泊まりだったので、少しの休憩も無いときの方が多かったです。帰ってからは、シャワーを浴びるも、数時間の睡眠が、夜まで眠ってしまって、一日が台無しでした。休みの日も買い物や、家の中を片付けたりで、中々趣味・副業をする時間が有りません。時に、休日出勤もあったので、もちろんデートすら出来ませんでした。もっと充実した生活がしたかったです
Hさんの意見
正直、時間的にはいくら介護福祉士とは言っても副業をする時間はあると思います。
その時間に副業をやればいいじゃないかと言われればそうれはそうなのですが、実際には介護福祉士の仕事をしていると、
体力的にも精神的にもとてもきつく、仕事以外の時間でも介護の事を考えていなければならなくなってしまいます。
そんななかで副業をするというのはとても難しいことだと私は思いました。
なので現実的には介護福祉士と副業は両立できないと思います。
Iさんの意見
私の働いていた施設は手取10万ちょっとと安月給でした。夜間勤務や残業は少なかったので自分の時間はそこそことれましたが、体力を使う仕事なので休みの日は一日家でダラダラして過ごしとても外に副業しに行こうなんて思えませんでした。
もっと稼ぎたければ夜間勤務のある施設を選べば良いと思いますが、そうすると拘束時間が長くなるところがほとんどで趣味に費やす時間がほぼなくなると思っても良いと思います。
Jさんの意見
介護福祉士は、基本的に昼間の仕事がほとんどです。業務の割り振りによっては、施設利用者の方が眠る夜間の業務の場合や、通常よりも早めに勤務に入って帰りが夕方ごろの早番勤務があります。夜勤の場合は特に時間に追われての作業が多くその日の夕方から翌朝にかけて業務を行います。夜勤終了後の翌日には休みとなりますが、身体が疲れるため若い時はある程度無理が効きますが、年齢を重ねると特にその日の復習を行うのもかなり大変なためです。わたしの場合、趣味をしようにも翌日の業務のことが気になって趣味にも集中しにくいということもあったため趣味との両立は難しいかと思います。
両立できる人の共通点
このようにリアルな意見を見てみると、両立できている人には、以下の共通点がありました。
趣味の時間を先に確保している
「空いたらやる」ではなく「この日にやる」を最初に決める。予定を先に入れることで、仕事にもメリハリが生まれます。
体力を戻す習慣を持っている
夜勤や残業があっても、仮眠や軽い運動でリズムを整える。休むことも趣味を続けるための大事な準備です。
シフトの融通が利く職場を選んでいる
予定を立てやすい職場ほど、趣味を続けやすい。人員体制や休みの取りやすさも長く働く上での鍵になります。
反対に、両立できない人は「疲れたら休もう」「気が向いたらやろう」と考えて行動が後回しになりがち。
“時間を自分で設計する力”が、介護職の趣味継続を左右します。
介護職と趣味を両立させるコツ
シフトを“趣味優先”で組む
シフトが決まってから趣味を入れるのではなく、趣味の予定を先に決めておくことがポイントでした。
週に1回、月に2回でもいいので「この日は趣味の日」と固定しておく。
それだけで心の余裕が生まれます。
希望休を出すときには、「この日は外せない予定があります」と一言添えて申請する。
趣味を“贅沢”ではなく“生活のリズム”と考えると、周囲にも理解されやすくなります。
帰宅途中に利用できる場所を見つける
「帰ってからやろう」と思っても、家に着くとつい気が抜けてしまう──これは介護職あるあるです。
そこでおすすめなのが、通勤の途中に趣味の場所を見つけておくこと。
たとえば、職場と家の間にあるジム、カフェ、図書館などを“寄り道スポット”に設定。
帰り道にそのまま立ち寄れるようにしておくと、気力が残っているうちに楽しめます。
「帰宅前に少し寄る」だけでも、習慣として定着しやすくなります。
生活の動線の中に趣味を組み込む──それが、続けるためのコツです。
仮眠の質を上げる
夜勤や早番のある介護職では、疲労を“ためない”ことが最重要です。
回復の鍵になるのが、短く深い仮眠。
理想は90分以内。
途中で起きても体が軽く、だるさが残りにくいです。
時間が取れないときは、20〜30分でも目を閉じて横になるだけで脳の疲れが取れます。
「眠れない=失敗」ではなく、「体を休ませる時間を取れた」と考えるのがポイントです。
リズムが整えば、趣味の時間に向けてのエネルギーも自然に戻ってきます。
両立しやすい職場の選び方
シフトの柔軟性が高い職場の特徴
趣味を続けられる人ほど、働きやすい職場を選んでいます。
次の条件がそろっていると、両立しやすい傾向があります。
・シフト確定が早い(前月20日までなど)
・残業が少なく、上限が明記されている
・夜勤体制が安定しており、仮眠や休憩が確保されている
・希望休が通りやすい/有休消化率が高い
時間の余裕は、心の余裕につながります。
職場選びの段階で“自分の時間が取れる環境かどうか”を意識してみてください。
面接で聞くべき5つの質問
- シフトの確定日はいつですか?
- 希望休は月に何日まで出せますか?
- 夜勤の休憩・仮眠はどのように取っていますか?
- 残業の平均時間はどれくらいですか?
- 最近の離職理由で多いのは?
数字と運用の両方を確認できる質問をすれば、実際の働きやすさが見えてきます。
かいご畑で“両立しやすい職場”を探す
介護職専門の求人サイト「かいご畑」では、シフトの融通が利く・残業が少ない・夜勤なしなど、ライフスタイルに合わせた求人を検索できます。
専任のコーディネーターが希望条件を聞いたうえで職場を紹介してくれるため、「趣味の時間を確保したい」「無理のない働き方をしたい」という人にぴったりです。
資格取得支援(0円での資格講座)も充実しており、スキルアップと両立を同時に叶えたい人にもおすすめです。
まとめ|介護職でも「好きなことを長く続ける」ために
介護職は忙しい仕事ですが、時間と体力を意識して使えば趣味は続けられます。
「先に趣味の時間を入れる」「帰宅前に楽しむ」「短く休む」──この3つを意識するだけで、毎日の満足度が変わります。
介護の仕事を続けながら、自分の「好き」も育てていく。
その積み重ねが、仕事への活力にもなります。
無理せず、あなたのペースで両立を楽しんでください!
関連|趣味と両立できるその他の仕事まとめ
他にも「趣味(音楽)と仕事の両立」をテーマにさまざまな職種のアンケートやインタビューを実施しています。
関連記事も合わせてチェックしてみて下さい。


