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インディーズバンド向けSNSリンクまとめツール比較!HPとの使い分けは?

インディーズバンド向けSNSリンクまとめツール比較!HPとの使い分けは?

複数のSNSや音楽配信サービスを使うバンドにとって、プロフィール欄からすべてのリンクへ誘導できる「リンクまとめサービス」は、とても便利なツールです。

さまざまなサービスが登場していますが、
デザインの自由度・音楽サブスクの埋め込み可否・料金プラン などがサービスごとに大きく異なります。

この記事では、主要なリンクまとめサービスを比較しながら、インディーズバンドが押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。

SNSリンクまとめサービス3選|比較表

現在、主要なSNSリンクまとめサービスは、以下の3つです。

サービス名特徴料金
lit.link(リットリンク)デザイン性が高く、音楽・動画の埋め込みに対応無料/有料プランあり
POTOFU(ポトフ)広告なしで無料、YouTube埋め込み・活動整理に強い無料
Onelink(ワンリンク)スマホで最速作成、QR自動生成。無料/有料プランあり

以下から詳しく解説していきます。

SNSリンクまとめサービスの詳細

lit.link(リットリンク)

lit.linkのトップページ画像

背景・アイコン・ブロックなどが豊富で、スマホだけで見たまま編集できます。
おしゃれさにこだわりたい人におすすめしたいサービスです。

音楽配信の埋め込みブロックがあり、YouTubeも同様に埋め込み再生に対応しています。
無料でも使えますが、有料プラン(lit.link PLUS)に加入すると、デザイン性や演出面が強化されます。

有料プランで使える主な機能は以下のとおりです。

  • ライブ背景動くアニメーション背景が使える
  • オープニングカバー:ページ読み込み時のアニメーション演出
  • 背景の種類が増える
  • フォントの種類が増える
  • アクセス分析が可能になる
  • 広告が非表示になる

料金は

  • 月額 660円
  • 半年払い 3,300円(月換算 550円
  • 年払い 5,500円(月換算 458円)

となっており、長期契約ほど割安になります。

POTOFU(ポトフ)

POTOFUのトップページの画像

無料で広告表示がなく、リンク整理や活動履歴のまとめがしやすいサービス。
YouTubeやOFUSEの投稿を自動反映するアクティビティ機能があります。

YouTubeは埋め込み再生に対応しています。
ただSpotify・Apple Music などの音楽サブスクは埋め込み不可でリンクのみ。

同会社が運営するOFUSE(ファンレターサービス)との連携がスムーズで、マネタイズに挑戦しやすいのもメリットです。

Onelink(ワンリンク)

Onelinkのトップページ画像

スマホだけで最速で作れるリンクまとめ。
QRコード自動生成も便利で、フライヤーや物販テーブルに載せるリンクとして扱いやすいです。

ただし音楽サブスクの埋め込み再生には非対応でリンクのみ。
YouTubeの埋め込みは可能です。

Onelinkも有料プランでパワーアップさせることができます。
2段階のプランになっています。

機能 / プランスタンダード(¥480/月)プロ(¥980/月)
作成できるリンクページ数5個100個
複数アカウントで共有管理可能可能
問い合わせフォーム利用可利用可
解析データ過去365日まで全期間閲覧可能
リンクごとの解析可能可能
表示期間の指定可能可能
ページの title / description / favicon の変更可能可能
広告・Onelinkロゴ非表示可能可能
外部タグ(GA、Meta Pixel、TikTok Pixel)利用可
サポート優先サポート最優先サポート

その他のリンクまとめサービスは?

音楽配信ストアのまとめリンクについて

音楽配信代行サービスであるTuneCore Japan や BIG UP!には、Spotify・Apple Music・LINE MUSIC など主要ストアへのリンクを自動生成してくれるスマートリンク(ストアリンク)機能があります。

TuneCore JapanのLinkCore機能の画面
例:TuneCoreJapan「LinkCore」機能

これは「音源をどこで聴けるか」をまとめるためのリンクで、ここまで紹介した プロフィール型リンクまとめサービスとは用途が異なります。

サービス名が似ているのでややこしいですが、楽曲(アルバム)単位で使うリンクまとめ機能ですので間違えないように注意です。

3つから検討して十分な理由

海外最大手のLinktree(リンクツリー)をはじめ、類似サービスは多く存在しますが、

  • Linktreeは英語のみで日本のバンドには使いにくい
  • 日本企業でも参入が多く、サービスの栄枯盛衰が激しい
  • 音楽サブスクやYouTubeの埋め込み対応がサービスごとにバラバラ

といった理由から、長期利用には不安が残ります。
上記3つ(lit.link / POTOFU / Onelink)はいずれもサービス開始から現時点まで4年以上経過しています。

もし利用するなら、安定した運用実績のあるこれら3つから選ぶのがおすすめです。

ただし、インディーズとして継続的に活動していくバンドの場合、リンクまとめツールには“見落とされがちな弱点”があります。
続けて「なぜインディーズバンドにはリンクまとめツールが向かないのか」その理由を詳しく解説していきます。

インディーズバンドにリンクまとめツールをおすすめしない理由|ホームページが必要

世界観をつくれない

テンプレート中心のデザインは便利な反面、バンドごとの雰囲気を表現しにくいのが弱点です。

ロゴ、写真、色、文章をまとめて“作品の一部”として見せられるホームページとは違い、リンクまとめツールはどうしても「情報を並べただけ」になりがち。

世界観で惚れ込ませたいインディーズバンドほど相性が良くありません。

コンテンツを蓄積できない

SNSは更新するほど、動画・文章・画像といったコンテンツがどんどん後ろへ流れていきます。
リンクまとめサービスも、それらへのリンクを並べる仕組みであり、コンテンツを体系的に整理し、蓄積して見せる機能はありません。

そのため、新規ファンがあなたの過去の作品に触れる機会をつくりにくく、コアファンへ育つチャンスを逃しやすいという弱点があります。
ファンは作品を遡って見ることで、あなたへの愛着が深まります。

さらに、コンテンツを見るのはファンだけではありません。
ライブのオファーを検討する音楽関係者も、蓄積されたコンテンツをチェックして判断します。
こうした「過去の作品のまとまり」は、そのままあなたの実績そのものとして機能します。

「リンクまとめサービスを使うな」というわけではないですが、「ここにアクセスすれば、バンドの作品・歴史がすべてわかる」という場所は別に必要だと言えます。

マネタイズ導線が遠い

リンクまとめツールでは、ファンがライブ予約やグッズ購入に辿り着くまでに遷移が多くなります
SNS → リンクまとめ → 販売ページ…
と移動が増えるほど、どうしても熱量は落ちやすくなります。

一方ホームページなら、

  • ライブ予約
  • グッズ販売
  • 音源
  • ファンクラブ登録

などをすべて1か所で完結させられます。

外部サービスに振り回されやすい

X(旧Twitter)がAPIの仕様変更で“リンクまとめへのタイムライン埋め込み不可”にしたように、外部サービスは突然変わります。

インディーズバンドのように数年単位で活動を積み上げていく場合、自分たちの情報資産を外部の仕様変更に握られる構造そのものがリスクです。

ホームページなら、活動の歴史・音源・実績・ストーリーをすべて自分たちの土台に積み上げていけるので安心感が違います。

意外とコストは安くない

リンクまとめツールは無料に見えますが、

  • 広告削除
  • デザイン拡張
  • アクセス解析

など“バンドで普通に使いたい機能”は有料(月500〜900円)が一般的です。

一方、本格的なホームページでも月500〜1,000円ほどで運用できます。
つまり、「リンクまとめ」より「公式サイト」を持つほうがコスパが良い場合も多いです。

まとめ|SNSまとめはバンド活動にとっては簡易ツール

リンクまとめツールは便利ですが、インディーズバンドにとっては完璧な選択肢ではありません。

  • サービスの参入と撤退が激しく、長期の安定性に不安
  • SNS側の仕様変更で掲載できる情報が変わることも
  • 無料プランでは機能が制限され、結局アップグレードが必要になりがち
  • 有料プランを使うなら、結局はホームページの方がコスパがよい

SNSまとめツールは、例えば学生バンドや社会人バンドなど、短期の活動を見込んでいるバンドなら十分かもしれません。
それ以外のインディーズバンドや副業ミュージシャンなら、ホームページを用意しておくに越したことはありません。

短期の活動ならリンクまとめ、長く続けるならホームページ。
自分たちの音楽活動のスケールに合わせて、無理なく選んでみてください。

関連|初心者でもできるホームページの作り方

これまでホームページなど作ったことがない人でもできるように、ホームページ作成サービスや具体的な操作方法を関連記事にて解説しています。

合わせてチェックしてみてください。

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