アマチュアバンド初心者がファンを増やす方法!基本ステップ&今すぐ試せる2つの工夫

「自分たちの音楽、ちゃんと届いてるのかな?」
アマチュアバンドとして活動していると、ふとそんな不安がよぎる瞬間ってありますよね。
ライブをやっても身内ばかり、SNSも反応が少ない……。
でも、ファンは突然どこかから現れるわけじゃありません。
この記事では、バンド活動歴10年超の筆者が、アマチュアバンドがゼロからファンを増やすために大切な考え方と、今すぐできる具体策を紹介します。
「まずは何から始めればいいのか?」というところから一緒に整理していきましょう。
はじめに:アマチュアバンドにとって「ファン」とは?
友人・知人との違い
アマチュアバンドにとって、最初の観客はどうしても友人や知人になりがちです。
しかし、友達が来てくれるのと、音楽に惹かれて来てくれる“ファン”とはまったく別の存在です。
友人はあなたの人柄でライブに来てくれるかもしれませんが、ファンはあなたの音楽や世界観に惹かれて行動してくれる人。
リスナーとファンの線引き
「音楽を聴いたことがある」というだけでは、まだファンとは呼べません。
ファンとは、あなたのライブに足を運び、SNSをフォローし、時にはグッズを買い、あなたを“推す”存在です。
つまり、行動に移してくれる人。それがファンです。
最初のファンはどうやって生まれる?
最初のファンは、案外「身近な知人」から生まれることもあります。
でもその人が“音楽そのもの”に惹かれてリピートしてくれるなら、もう立派なファン。
SNSであなたの曲に偶然出会った人が、ふとライブに足を運ぶこともあります。そのためには、出会うための“発信”が必要です。
アマチュアバンドがファンを増やす基本ステップ【3段階】
まずは「音楽を発信」して知ってもらう(きっかけ)
ファンづくりのスタートは、あなたの音楽を知ってもらうことから始まります。
「そんなの当たり前じゃないか」と思うかもしれませんが、これが意外と不十分な場合が多いんです。
現代なら、
- サブスク
- YouTube
- Tiktok
の3つはおさえておきたいところ。
アマチュアバンドでも、SotifyやApple Musicなどの音楽サブスクにオリジナル曲を簡単に配信できます。
YouTubeにはミュージックビデオをアップしましょう。
そしてTiktokでもオリジナル曲を利用できるようにし、ミュージックビデオのショートVer.などを発信します。
例えばTuneCore Japanを使うと、サブスク配信とYouTubeショート、Tiktokへの配信が完了。
あとはミュージックビデオを作成して、タイミングをあわせてアップすればOKです。


共感と親近感を届ける「コンテンツ発信」(醸成)
リスナーが音楽を聴いて「良いな…」と思っても、バンドの公式ホームページもなければ、SNSもない。
キャラクターや人間性が全然わからない。
そんな状態ではファンになりようがありません。
そこで続いては、音楽以外のさまざまなコンテンツを発信することで、きっかけ作りからファンへの醸成へと進みましょう。
具体的には、
- (ショート含む)動画
- ブログなど文章コンテンツ
- Podcastなどネットラジオ
などを発信します。
しかし現在は、使えるプラットフォームやツールが本当にたくさんある時代。
なんでもかんでも手を出しすぎて、迷走してしまうことも少なくありません。
ぜひ、自分が得意で続けられるものをやってみて下さい。
「ファンの醸成」に一番必要のは継続です。
一過性のバズは「きっかけ」にはなれど、共感や親近感を育むには至りません。


ファンになるまでの“導線”を整える(集客)
音楽を好きになってもらい、キャラクターを知ってもらった。
でも、ライブに来てもらえない…。
これが意外とあり得ます。
集客の導線が整理整頓されていないからです。
楽曲もコンテンツもいろんなところで散らばり、ファンからするとどれが公式情報かわからない。
ライブに行きたいと思っても、どこを見ればよいか、わからなくなってしまうこともあります。
最悪、ライブ告知自体を見逃してしまうことも。
そこで大切なのがアーティスト公式サイトです。
公式サイトはあらゆるコンテンツをひとまとめにし、相互に行き来できる交差点のようなもの。
ファンにとっては「とりあえず困った時はここを見ておけばOK」という場所です。
多様化する現代のネット環境においては、かえって重要性が増しています。
そしてできればLINE公式アカウント(あるいはメルマガ)の運用も始めましょう。
LINEは簡易的なファンクラブと考えて、最終的にファンが辿り着く場所と言えます。
無節操にSNSでライブ告知を撒き散らすより、より近い距離に近づいてくれたファン= LINEで告知したほうが何倍も効果が高いでしょう。
つまりここまでをまとめると、以下のようになります。

何も音楽活動に限らず、多くのコンテンツビジネスはこのようなモデルを描きます。
プロでもアマチュアでも関係なく、おさえておくべき基本と言えるでしょう。
とは言え、この基本は長い時間をかけて育てていくもの。
もしかしたらアマチュアバンドだと「年に1回のライブを思いっきり楽しむ」という人も少なくないかもしれません。
そこで以下からは、より即効性のあるアイディアを2つご紹介します。
アマチュアバンドがファンを“今すぐ”増やす即効テク2選
対バンとコラボしよう
駆け出しのアマチュアバンドが、自分たちだけでファンを増やすのは限界があるでしょう。
そこで協力したいのが、バンド仲間です。
例えば5バンドの対バンイベントでなら、おおよそ20人(メンバー4人×5)が同じイベントを盛り上げる仲間。
お互いのバンドのミュージックビデオをSNSでシェアしたり、Spotifyにその日のバンドの楽曲をまとめたプレイリストを作成したり、相互に盛り上げる発信を行いましょう。
勝手の知らない対バンだと、気後れするかもしれません。
しかし拡散する分には、喜ばれることがほとんどのはずです。
そもそもファンからすると、チケット代2,000円は全バンドを含んだお値段。
その日をたっぷり楽しんでもらわないと、損だと言えます。
わたしは親しいバンド仲間と対バンの時は、当時やっていたPodocastに出演してもらったりしました。
わいわいと演者が盛り上がっている様子は、ファンからしても楽しいもの。
ぜひバンド仲間との相互協力してみて下さい。
無料ライブをやってみよう
いっそアマチュアバンドなんだから、下手な利益をないものとするのも考え。
ある意味「どうせノルマ支払うなら、無料ライブで少しでも可能性を広げよう」という開きなおった考えです。
しかし意外と多くのアマチュアバンドに合致する考え方ではないでしょうか。
わたしが開催して成功したのが、
チケット代無料 + 飲み放題1,000円
というイベントでした。
これはワンドリンクを注文できず、飲み放題だけに設定したのがミソ。
お客さんは「元をとろう」と長居するわけです(笑)
すると、全てのバンドでそれなりにフロアを埋まっている状態が発生。
そして場所は新宿だったのですが、格安の飲み放題につられて少なくない一見さんが来場しました。
当時の物価なので1,000円にできましたが、現在でも2,500円ならできるでしょうか?
飲み放題でなくても、無料ライブのようなハッキリしたテーマのイベントをすると、演者もお客さんも独特の勢いが出ます。
「いっそ楽しんでやろう!」という気持ちが、その日のライブを楽しくさせてくれる気がします。
懇意のライブハウスがあるなら、ぜひスタッフさんに相談してみて下さい。
まとめ:Todoリスト→まずは「楽曲づくり」と「公式サイト」から
ファンづくりの基本は、きっかけ → 醸成 → 集客 でした。
実際にわたしたちがやる作業を具体的にToDoリストに落とし込むと、
- レコーディングをする
- ミュージックビデオをつくる
- 公式サイトをつくる
- 公式LINEアカウントをつくる
- TuneCore Japanからサブスク・Tiktokに配信する
- YouTubeにミュージックビデオを配信する
- コンテンツを1種類だけに絞って発信・継続する
といった順番になるでしょう。
まずは”元”となる楽曲をつくり、ミュージックビデオをつくる。
続いて”入れ物”となる公式サイトとLINE公式アカウントをあらかじめ作っておく。
そして満を持して音楽とコンテンツの発信を始めるという順番です。
特に公式サイトとLINE公式アカウントを作っておくのがおすすめです。
先に楽曲やコンテンツがバズってしまったら、ちょっともったいないので(笑)
意外と作業量が多くて、面食らってしまったかもしれません。
しかしメンバーと分担して、ぜひ効率的に行ってほしいと思います。
それぞれの関連記事ではアマチュアバンドのスケールにあった、より簡単な方法も紹介しています。
ぜひ、参考にしてみて下さい。