有線で自分の曲を流す3つの方法|リクエストや費用も解説

有線で自分の曲を流す3つの方法|リクエストや費用も解説

有線(USEN)で「自分の曲を流したい!」と思ったことはありませんか?
有線放送は以前ほどの影響力はないにしても、今でも音楽の根強い需要があるメディアです。

この記事では 有線でオリジナル曲を登録する・流す方法 を紹介します。

  • 有線に登録して流す方法(流し方)
  • アプリに配信する方法
  • リクエスト制度の仕組み

費用や注意点もあわせて解説するので、インディーズで活動している方はぜひ参考にしてください。

有線(USEN)で曲を流す方法の全体像

有線で曲を流す方法は大きく分けて次の3つです。

  1. ユーズミュージックに登録して有線放送に流す
  2. MUSIC NEXUSを使って「SMART USEN」に配信する
  3. TUNECORE JAPANを利用して「SMART USEN」に配信する

SMART USENはいわゆる店舗用の有線放送とは違って、スマホ用の音楽アプリです。

① ユーズミュージックから登録を申請する

有線で正式に曲を流す一番オーソドックスな方法は、子会社「ユーズミュージック」に楽曲を登録することです。

  • 一回の応募でCD1枚(楽曲は5曲まで)申請可能
  • 登録料は 77,000円
  • 審査期間は約2週間

審査に合格すると、全国の有線放送でリクエスト可能になります。コストはかかりますが、店舗や飲食店など多くの人が耳にするチャンスになります。

② MUSIC NEXUSを使う(SMART USEN)

「SMART USEN」に自分の曲を流したい場合は、MUSIC NEXUS(旧名称 MUSIC TANK)を使う方法があります。

  • 利用料は 無料
  • 応募から2〜3週間で審査
  • 配信期間は基本3か月

さらに、公式には以下のような特典が用意されています。

  • SMART USEN配信:MUSIC NEXUS チャンネルで1ヶ月間配信され、スマホユーザーに楽曲を届けられる。
  • PICKUP SONG放送枠:選出された4曲はUSEN番組「SNS NOW」で半月間、全国放送される。
  • ライブ出演のチャンス:選ばれたアーティストはイベント「MUSIC NEXUS Live 導-SHIRUBE-」に出演できる。
  • SNS・メディアでの情報発信:USEN公式X(旧Twitter)、音楽プレイリスト「Find U」、音楽情報サイト「encore」などで紹介される可能性あり。

これらの特典により、単なる配信だけでなく、放送・ライブ・SNS発信・メディア露出まで幅広いプロモーションを狙えるのが魅力です。

③ TuneCore Japanを使う(SMART USEN)

大手デジタルディストリビューターの TuneCore Japan を利用すると、SMART USENへもあなたの楽曲を配信できます。

  • アカウント登録無料 → 音源・ジャケ写・クレジット情報を登録
  • 審査完了後、最短3日で配信開始(希望日がある場合は3週間前までに申請推奨)
  • 収益100%還元。再生数や売上も管理画面で確認可能
  • Pay Per Releaseプラン:シングル 年間税込1,551円、アルバム 年間税込5,225円
  • Unlimitedプラン:年4,400円~でリリース無制限
  • 配信先多数:SMART USENを含むApple Music、Spotify、YouTube Musicなど55以上のストア、185ヵ国に対応

スマホアプリへの露出はもちろん、他の主要ストリーミングサービスでも配信したい方にとって、コスパと機能性を兼ね備えた選択肢です。

USENでリクエストして曲を流す方法(リスナー向け)

有線放送(店舗用BGM)には「リクエストシステム」があり、電話やWebからリスナーが曲をリクエストすることができます。
ただし、SMART USENにはリクエスト機能はありません。

リクエストの流れ(簡易フロー)

手段内容概要
電話オペレーターへ必要情報を伝える(アーティスト名・曲名・リクエスト番号)。不明点は代わりに探してくれる。
Web24時間いつでもリクエスト可能。マイページから履歴確認も可能。検索やセクションから楽曲を選択。

補足・おすすめポイント

  • 電話リクエストでは「リクエスト番号」が個人識別に使われるので初回は忘れずにメモを。
  • Webリクエストは時間の制約がなく、マイページ管理や履歴確認もできるため便利。

詳しくは公式ページをご覧ください

まとめ|有線はプロモーションとしての「優先度は低め

有線で自分の曲を流す方法は「ユーズミュージック」「MUSIC NEXUS」「TUNECORE JAPAN」の3つ。
さらにリスナーのリクエスト制度も活用できれば、プロモーション効果は一層高まります。

  • コストをかけてしっかり全国放送に乗せたいならユーズミュージック
  • 幅広いプロモーションを狙いたいならMUSIC NEXUS
  • SMART USEN以外にも配信できるTUNECORE JAPAN

ただし、総合的に見れば インディーズミュージシャンが有線をプロモーションの最優先にする必要はありません
なぜなら、有線は「BGMとして偶然耳に入る」性質が強く、聴いた人がすぐに検索・フォローにつながる導線が弱いからです。
さらに、ユーズミュージック登録は7万円以上と高額で、同じ予算を使うならMV制作やSpotify・YouTube広告に回した方が「ファンが直接アクセスしてくれる場」に届きやすいでしょう。

とはいえ、有線で流れたこと自体は プロフィールや実績としての価値がある のも事実です。
「USENで放送されました」という一文は、オーディション応募やライブ告知、SNS発信の際に一定の説得力を持ちます。
つまり、有線は “ファン獲得の主戦場”ではなく、“肩書きや信頼感を高める武器” として活用するのが現実的です。

まずは基本的な宣伝戦略を踏まえたうえで、プラスアルファで有線の活用を検討してみましょう。
インディーズもできる音楽の宣伝方法は関連記事でまとめています。

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