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インディーズバンドのプレスリリースの送り方。リリース文のテンプレや送り先19選

インディーズバンドのプレスリリースの送り方。リリース文のテンプレや送り先19選

「新曲を出したけど、どうやって広めればいいかわからない…」
そんな悩みを持つインディーズバンドは多いです。
実は、プロと同じように“プレスリリース”を送ることで、音楽メディアに取り上げてもらえる可能性がぐっと上がります。

この記事では、初心者でもできるプレスリリースの送り方・書き方・送り先を具体的に紹介します。
AIを使った文章作成のコツや、実際に掲載されやすいメディアもまとめました。

プレスリリースとは?意味ある?バンドでも出せるの?

プレスリリースとは、新曲の配信・MV公開・ライブ情報などをメディアに知らせるための公式文書です。
企業だけでなく、インディーズバンドでも自由に発信できます。

音楽メディアやライターは、常に新しい情報を探しています。
あなたの活動がニュースとして面白ければ、プレスリリースから取材や掲載につながることもあります。

ただし、実際にニュース記事として掲載される確率は高くありません。
それでも、基本的に無料で送れるため「やらないよりマシ」な取り組みです。

掲載されなくても、編集部の目に留まったり、次回以降の取材候補として認識されることがあります。
つまり、プレスリリースは“即効性”ではなく、“長期的な信頼づくり”の一環として考えるのが正解です。

バンドがプレスリリースを送る前に準備すべきもの

プレスリリースを送るには、最低限以下の素材を準備しましょう。

  • リリース文(本文)
  • アーティスト写真(宣材写真)
  • 作品ジャケットやMVのサムネイル
  • 試聴リンク(YouTube、Spotifyなど)
  • 返信用メールアドレス/担当者名

リリース文と画像を1つのフォルダ(Google DriveやDropbox)にまとめ、URLで共有できるようにしておくとスムーズです。

バンド向けプレスリリースの書き方とテンプレート例

基本的な構成

基本の構成は次の通りです。

  1. 【タイトル】新曲・イベント名が一目でわかるタイトル
  2. 【リード文】活動背景や見どころを1〜2文で要約
  3. 【本文】作品概要・制作エピソード・配信情報など
  4. 【プロフィール】メンバー名・結成年・代表作など
  5. 【リンク・連絡先】YouTube、Spotify、X(Twitter)、メールなど

ゼロから自分たちで書くのもありですが、本来はミュージシャン本人より宣伝担当スタッフが書く文章です。
つまりプレスリリース文章にも”プロの技”があるんですね。

その道のプロではないミュージシャン本人が”それなり”のプレスリリースを作るには、生成AI(ChatGPT、Geminiなど)を活用するのがおすすめです。

生成AIに入力するプロンプト例(コピペOK)

例えば、以下のプロンプト(指示文章)をChatGPT(Gemini)に入力してみましょう。

※「例」はご自身の情報に変えてください

以下の内容をもとに、音楽メディアに送るプレスリリース文を作成してください。
構成は「タイトル」「リード文」「本文」「バンドプロフィール」「リンク一覧」の5項目です。
語調は誠実で、宣伝くさくならないように自然体で。
300〜400文字程度でまとめてください。

【バンド名】(例:The Sample Dogs)
【リリース内容】(例:新曲「Blue Signal」をデジタル配信)
【リリース日】(例:2025年11月10日)
【楽曲の特徴やテーマ】(例:都会の孤独をテーマに、シンセとギターが交錯するサウンド)
【制作エピソード】(例:自宅でセルフレコーディングし、友人のエンジニアにMIXを依頼)
【過去の代表作・活動歴】(例:2023年に初EP「夜を泳ぐ」をリリース)
【配信リンクやSNSリンク】(例:Spotify、YouTube、X、Instagramなど)

※出力イメージ↓

タイトル
The Sample Dogs、新曲「Blue Signal」をデジタル配信リリース

リード文
東京を拠点に活動するロックバンド・The Sample Dogsが、新曲「Blue Signal」を2025年11月10日にリリースする。

本文
本作は“都会の孤独”をテーマにしたエレクトロロックチューン。
自宅でセルフレコーディングした音源をもとに、長年の友人であるエンジニアがMIXを担当した。
透明感のあるサウンドと切ない歌詞が印象的な作品となっている。

バンドプロフィール
The Sample Dogsは、2023年に結成された4人組ロックバンド。
2023年にリリースした初EP「夜を泳ぐ」がSpotify公式プレイリストに選出された。

リンク
Spotify:https://〜
YouTube:https://〜
X:https://〜

AIでたたき台を作るのは効率的ですが、最後は必ず自分の目で確認しましょう。
事実関係・日付・URLなどの誤りがあると、掲載されるチャンスを逃します。
「AI × 自分の言葉」で仕上げるのが、インディーズミュージシャンに合ったプレスリリースの作り方です。

プレスリリースを送る際のポイント

送るタイミングや件名の書き方など、ちょっとした工夫で掲載率は変わります。
以下を意識してみましょう。

  • 送るタイミング:リリースやMV公開日の7〜14日前が目安。前日送信は埋もれやすい。
  • 件名の例:
    【プレスリリース】○○(バンド名)新曲「△△」を□□配信(11/10)
    【取材のご相談】○○(バンド名)新曲リリース/資料一式あり
  • 避けたいNG例:容量の大きいZIP添付、Google Driveが非公開、本文にリンクなし、差出人名が個人名のみ。

インディーズバンドも送信可。主要音楽メディアの送り先一覧

以下は、バンドのリリース情報を受け付けている主要メディアの一覧です。

国内メディア

  1. 音楽ナタリー release@natasha.co.jp
  2. SPICE(イープラス) spice_release@eplus.co.jp
  3. OTOTOY https://ototoy.jp/contact/
  4. CINRA https://www.cinra.net/contact
  5. indiegrab info@indiegrab.jp
  6. 2YOU MAGAZINE https://2youmagazine.com/contact/
  7. Indie Native https://www.indienative.com/contacts/
  8. BELONG Media https://belongmedia.net/contact/
  9. Speranza.news https://speranza.news/contact/
  10. Spincoaster press@spincoaster.com
  11. AVYSS Magazine https://avyss-magazine.com/contact/
  12. StoryWriter http://storywriter.co.jp/

海外メディア

  1. Pitchfork (US) news@pitchfork.com
  2. IMZ International Music + Media Centre b.brkic@imz.at
  3. EIN Newsdesk https://music.einnews.com/contact_us
  4. Music Press Asia editorial@MusicPressAsia.com
  5. Pressparty contact@pressparty.com
  6. New Music Weekly (US) https://newmusicweekly.com/press-release
  7. AVO Magazine hello@ave-magazine.com

まとめ|インディーズバンドもプレスリリースに気軽にチャレンジしよう

  • プレスリリースは「誰でも送れる」バンドの宣伝手段
  • AIで文章を作っても、最後は“自分たちの言葉”で完成させよう
  • 主要メディアへの連絡は一斉送信よりも、関係性を意識して丁寧に

リリース情報を積極的に発信することで、メディア掲載・取材・プレイリスト掲載などのチャンスが広がります。
今日から、あなたの音楽活動を“ニュース”にしてみましょう!

関連|インディーズバンドの宣伝まとめ

プレスリリース以外にも、SNSやYouTubeの基本的な活用法、ホームページの作り方、サブミットなどインディーズバンドでもできる宣伝手法を関連記事にてまとめています。

もしプレスリリースを経てニュースになったら、それをバンドのSNSで拡散したり、ホームページに掲載することでニュースの拡散信頼の蓄積ができます。
逆にそれこそがプレスリリースの本当の狙いです。

つまり「プレスリリースだけやって、他は適当」では意味がありません。
ぜひ、合わせてチェックしてみて下さい。

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