EUアーティストがSpotifyで稼いでる!インディーズでもチャンスはある?

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「海外ではアーティストがSpotifyで食べてるってホント?」
そんな疑問に、Spotify公式が“証拠”を出してくれました。
2025年5月に公開された最新データによれば、EU(欧州連合)圏のアーティストが2024年にSpotifyで得たロイヤリティはなんと€17億(約2,800億円)。これは史上最高額だそうです。
これはメジャーアーティストだけの話じゃない。
実際、インディーズやDIYアーティストにも恩恵が広がってるんです。
では実際、どれくらいのアーティストが稼げているのでしょうか?
今、ストリーミングで生きていけるのか?
バンド活動にどんな希望があるのか?
公式データをもとに見ていきましょう。
目次
EUアーティストがSpotifyで稼いだ金額は?
- 2024年のロイヤリティ総額:€1.7 billion(約2,800億円)
- 前年比:+15%増
- 2020年と比べると、ほぼ2倍
欧州全体でSpotifyの有料会員数も1億人を突破し、音楽にお金を払うユーザーが着実に増えていることが背景にあります。
どれくらいのアーティストが「生活できるレベル」?
- €10,000以上(約160万円以上)のロイヤリティを得たアーティスト:17,000人以上
- €5,000以上(約80万円以上):27,000人以上
これはCDを手売りする時代とはまったく別世界ですね。
もちろん全員がこの収益を得ているわけではありませんが、一定のファンベースを持つアーティストには現実的な収益が出ていることがわかります。
海外に届くチャンスも増えている
Spotifyによると、2024年にはEUアーティストの楽曲が海外で280億回以上再生されています。
また、EU圏外(特にアメリカ)のリスナーが作ったプレイリストにも800万件以上、EUアーティストの楽曲が使われました。
つまり、自分の音楽が「言葉の壁を超えて届く」時代なんです。
ノン・イングリッシュの音楽も強い!
- EU圏でのロイヤリティの57%が非英語の楽曲
- Spotifyの上位10カ国中、7つがヨーロッパ言語圏(スペイン語・ドイツ語・フランス語など)
英語じゃなくても売れる!
ローカル文化や言語を武器にする時代が来ています。
女性アーティストも着実に成長中
- 2020年→2024年:+81%増(EU内)
- 2023→2024年:+4%(EU内)/+11%(グローバル)
- EQUALプログラムで19カ国・200人以上が支援対象に
ジェンダーギャップにも、少しずつ風が吹いています。
【注目】国別のデータもすごい!
国名 | トピック |
---|---|
🇫🇷フランス | 年収€100K以上のアーティスト数が7年間で4倍に。Top50の70%がフランス人。 |
🇩🇪ドイツ | 発見回数69億回超。インディーズ比率が過半数。 |
🇧🇪ベルギー | リスナーの80%が国外から。輸出型アーティストが増加中。 |
🇩🇰デンマーク | 年間500,000DKK(約1,000万円)超を得たアーティストが192人。 |
🇬🇧イギリス | 年間£100K以上のアーティスト数が前年比20%増。DIY系も伸びてる。 |
まとめ:日本のインディーズにも可能性あり
このレポートから読み取れるのは、
- Spotifyの市場は、明確に「アーティストに還元」する流れが加速している
- 英語圏じゃなくても活躍できる
- 女性や地方アーティストにもチャンスがある
ローカルでがんばってる自分たちにも、世界とつながる道がある。
そう感じさせてくれるデータでした。