楽器のモチベーションが続かない!?やる気を保つための実践的ヒント6選

楽器のモチベーションが続かない!?やる気を保つための実践的ヒント6選

「最近、練習する気が起きない…」
「せっかく始めたのに、もう飽きちゃったのかな?」

楽器をやっていると、モチベーションが上下するのは当たり前。
むしろ、「ずっとやる気MAX」の人なんて、ほぼ存在しません

今回は、ドラマーとして10年以上活動してきたわたしの経験から、楽器のモチベーションを保つためのヒントを6つご紹介します。

いちばん大事なのは、「気持ち」ではなく「仕組み」や「習慣」を見直すことです。

なぜモチベーションが下がってしまうのか?

まずは、よくある「やる気が出ない理由」を整理してみましょう。

上達が実感できない

頑張っているつもりでも、録音を聴くと「全然だめじゃん…」と落ち込むこと、ありますよね。
成果が見えないと、やる気も削がれていきます。

練習がマンネリ化している

同じフレーズばかり、同じ教則本ばかり…それでは飽きても仕方ありません。

忙しさ・疲れで後回しになる

本業、学業、家事…生活が忙しいと「今日は無理だな」と先延ばしになりがちです。

他人と比較して落ち込む

SNSで上手い人の演奏を見ると「自分には無理かも」と思ってしまう。
だけど、誰かと比べることに意味はありません。

楽器のモチベーションを保つための工夫6選

ここからは、実際に効果があった“やる気の出し方”を紹介します。

1. 楽器はすぐ手に取れる場所に置く

やる気って、「湧いてくる」ものではなく「作る」もの。
たとえば、ギターがケースに入って押入れにあると、弾く気があっても出すのが面倒でやらなくなります。楽器は常に見える場所に。
机の横、ベッドの近く、ソファの隣など、「つい触ってしまう」場所に置いておくだけで、自然と練習時間が増えます。

2. 目標は低く、小さく設定する

「1日2時間練習する」と張り切っても、続かないと罪悪感に変わります。
それより、「5分だけやろう」「1フレーズだけ弾いてみよう」と、パッとギターを手にとってみて下さい。

すると不思議なもので、10分…20分と練習をしちゃいます。

人は何かを始めるその瞬間に、もっともエネルギーを使うらしいです。
しかし始めてしまえば、流れに乗ってやってしまう。

その習性を利用して、大きな目標ではなく、まず小さな目標を設定してどんどんクリアしてきましょう。

例えばプロになるためには、1日8時間の練習が必要だとします。
しかし8時間練習できる人は、6時間練習できる人。
6時間練習できる人は、3時間練習できる人…。

そうして考えると、まずは「毎日、楽器を手に取れる人」になることが重要です。
だからまずは、大きな目標もつことで手に取ることがおっくうになるなら、その目標を捨ててしまいましょう。

3. ゲーミフィケーションする

「練習後にコーヒーを飲む」「お気に入りのお菓子を食べる」など、ちょっとしたご褒美を自分に設定するのも◎
練習=楽しい時間、という印象を脳に植えつけましょう。

例えばスマホゲームには、

  • ログインボーナス
  • レベルアップ時の気持ちいい効果音
  • クリアしやすい難易度

などゲームを続けやすくする工夫が施されています。
これをゲーミフィケーションと言います。

楽器練習にもゲーミフィケーションを施して、ログインボーナスのように「練習→レベルアップ→ご褒美」という流れを習慣化してみましょう。

4. 練習を発信して振り返る

演奏動画をSNSにアップしたり、ブログに練習日記を書いたりすると、「誰かが見てくれている」感覚がモチベになります。
さらに、過去の演奏を見返して「成長した自分」を実感できるのでおすすめ。

わたし自身、X(旧Twitter)で「今日は○○の練習した」とポストするだけでも、なんだか達成感があります。

5. 他人を巻き込む(レッスン・コラボ・バンド)

「今度スタジオ入ろう」「音源送るね」など、人との約束があるとやらざるを得ない
レッスンに通う、バンドに参加する、オンラインでコラボする…どんな形でもいいんです。
1人じゃ続かないときは、他人の力を借りましょう。

もっとも効果的なのは音楽レッスンに通うことです。
バン活!でアンケートを取ったところ、なんと100%人が独学よりレッスンが良いと答えています。

6. 『BLUE GIANT』を読む(観る)

最後に絶対にモチベーションが上がるマンガをご紹介します!
アニメ映画化されて話題にもなった『BLUE GIANT』です。

世界一のジャズプレイヤーを目指す主人公、大(ダイ)の奮闘ストーリー。
ダイは高校生の頃から仙台の寒い河原で毎日練習をしています…。

ピアノのユキノリも幼いころからジャズピアニストになるために一直線。

そして個人的に特に感情移入しちゃうのがドラムの玉田です。

元々は大の友達で、大学進学で上京します。
自宅のワンルームマンションに転がり込んできた大に感化され、ドラムを練習しだす玉田。

電子ドラムを買って、才能のある2人に追いつこうとコツコツ練習します…。

BLUE GIANTはそんな熱いシーンが満載!
第一部は10巻までなので、そこまで時間もかからず読めます。

映画もちょうど第一部までとなっています。
これはモチベーションアップの特効薬になるので、ぜひ見てみて下さい。

それでもやる気が出ないときは?

休んでもいい。やめなければ“続いている”

「今日はやらなかった」と落ち込む必要はありません。
やめないかぎり、それは続いています。
また弾きたくなったときに、戻ってくればいいんです。

わたしの好きな竹原ピストルさんの歌に

必要なのは走り続けることじゃない
走り始め続けることだ
ーオールドルーキー

という歌詞があります。

止まってもまた、走り”始め”続けましょう!

体はどう?健康に注目してみる

これが意外とあるのですが、食べ過ぎ飲み過ぎ、栄養不足、睡眠不足ではないですか?
やる気どうこうじゃなく、普通に体調が悪いってことがあるんです。

特にバンドマンとなると、なんだか破滅的な生活に憧れてしまいがち(笑)
すると不摂生がデフォルトになり、自分の体調の悪さに気づかないことも。

しかし「健全な精神は健全な肉体に宿る」は真実なもので、体が健康じゃないと、やる気も出ません
色々手を尽くしてもやる気が出ないなら、生活習慣を見直してみて下さい。

まとめ|環境を変えて、習慣を強くしよう

そんなわけで楽器練習のモチベーションを上げる方法をまとめると、

  • 楽器をすぐに触れる場所に置く
  • 目標を小さくする
  • 小さなご褒美を上げる
  • アウトプットする
  • 他人を巻き込む
  • BLUE GIANTを読む

の6つでした!

楽器演奏のモチベーションを上げるために総じて言えるのは、「感情に頼らずに環境を整える」ということです。

人の感情は常に不安定。
グラグラしています。

意外なほど人間の気持ちって弱いんですね。
ですが、楽器演奏が上手くなるためには継続的な練習が欠かせません。

だったら、頼りない「感情」を利用するよりも、むしろ無感情にオートマティックに練習にむかえる「環境」を整えることです。

感情の振れ幅を小さくし、毎日練習できるようにする。
紹介した方法はそのための具体論でした。 

ぜひ普段の生活に取り入れて、プレイヤーとしてパワーアップしてくださいね!

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