音楽を辞めたい?辞めるメリット、続けるメリットを実体験で紹介

音楽を辞めたい?辞めるメリット、続けるメリットを実体験で紹介

「もう音楽を辞めようかな?」
そう思った理由はなんでしょうか?

練習がつらい。仲間と合わない。生活に余裕がない。
理由は人それぞれです。

でも共通しているのは「音楽が好きだったからこそ、つらい」ということ。

音楽を本気で頑張った人なら、誰しも一度はぶつかる壁ではないでしょうか?
そこでこの記事では、わたし自身がロックバンドを10年以上続けてきた経験を元に、

音楽を辞めるメリット・続けるメリット

を整理しながら、「自分らしい音楽との関わり方」を考えるヒントをお届けします。

音楽を辞めるメリット

時間ができる

スタジオ練習、ライブ、打ち上げ、バンドミーティング…。

音楽をやると、それだけでいろんな時間が消費されます。
スタジオまでの移動時間、ライブのリハーサル時間などなど、細切れの時間もたくさん発生しますよね。

それが一気に無くなると、これまでできなかったことに腰を据えて取りくめる時間が生まれるのは確かです。

人間関係がリセットされる

メンバーやバンド仲間からライブハウスのスタッフまで。

音楽を辞めると会わなくなる人たちってたくさんいます。
きっと気の合う人ばかりじゃなく、会わなくなってホッとする人もいるのが現実ですよね。

「人の悩みの8割は人間関係」とも言います。
ゴソっと人間関係がリセットされると、ストレスが減ってリフレッシュするはずです。

他のことにお金を使える(節約にはならない)

音楽を辞めると時間は生まれますが、それほどお金の節約にはならなかった記憶があります。

っというのも、人間ってお金が余ったら余ったで、必ず使っちゃうんですよね(笑)
むしろ音楽を辞めてさみしい気持ちを埋めるため、余計にいろんなことにお金を使っていた気がします。

辞めると開放感がすごく強いので、その勢いで持って散財してしまう。
これは今、辞めようとしている人に知っておいてほしいです。

【関連】わたしがバンドを辞めた時の話

実際にわたしがバンドを辞めたその当時のリアルな気持ちを書き留めた記事もあります。
合わせて参考にしてみて下さい。

音楽を続けるメリット

稼げる

「いや、稼げないから辞めるんだよ!」
と言われそうですが(笑)

しかし、サブスクやネットショップの拡大で、どこでも誰でも、音楽で稼げる可能性があるのが現代です。

例えば音楽そのものを辞めずに、プロ思考から趣味に変えてみる。
すると音楽は途端に「稼げる趣味」に変わります。
使ったお金を取り戻せる(かもしれない)趣味って、そう多くありません。

またもしかしたら、現状は「売上はあるけど利益がない状態」ではないですか?
だどすれば、支出をうまく減らせばもっと音楽活動が健全化するかもしれません。

ゼロベースで音楽活動の方法を見直すとメリットが拡大して、もしかしたら辞めないで済むかもしれません。

音楽産業・文化は廃れない

音楽は有史以来存在し続けています。
最古は紀元前、メソポタミア文明において楽器が演奏されてたそう。

そこから現在にいたるまで、社会、文化、文明は様々な変容があったわけですが音楽そのものは何か得に代替されることなく存在し続けています。

如何にデジタル技術やAIが発展しようとも、音楽そのものがなくなることはないでしょう。
そして音楽が存在し続けるのなら、音楽で稼ぐという行為もそのカタチが変わってもなくなることはありません。

つまりあなたがずっと続けてきた音楽は「一生物のスキル」と言えます。
俯瞰的に音楽を取り巻く文化や産業を見渡すと、その身につけたスキルをいろんなところで活かせるかもしれません。

社会資産が増える

「社会資産」あるいは「無形資産」という考えがあります。
お金などの現物資産、株や債券などの金融資産とは全く別の話です。

社会資産とは、目に見えない人とのつながりのことを言います。

実は困った時に助けてくれるのは、家族や親友など近しい人ではなく遠い知り合いだなんて話があります。
同じコミュニティで属している人同士だと、うまくアドバイスができなかったり、外部からチャンスを運んでくることができないからだそうです。

逆に遠い知り合いだと気軽に客観的なアドバイスができたり、無責任な分チャンスをホイホイ提供できてしまうそう(笑)

「知り合いのツテで転職した」なんて経験のある人ならうなづくかもしれません。
「遠い知り合い」とはつまり社会資産そのものですよね。

ではどうやって「遠い知り合い」を作ろうか?と考えた時、やっぱり音楽はうってつけではないでしょうか?
音楽は今や誰でも今すぐ世界に向けて発信することができます。

しかも、文章や言語と違い国境を越えて広がりやすいというメリットもありますよね。

これほど拡散力・爆発力のあるコンテンツは他になかなかありません。
それでいて個人の性格や資質に深く根付いています。

音楽の趣味が合うと、やっぱり友達になりやすいですよね。
言い換えると、音楽とは世界中にあなたの親友を作ることができるツールなんです。

結論:音楽は辞めていい。自分らしく続けてもいい

音楽を辞める=裏切りや挫折、みたいに思っていませんか?
あるいはこれまで投資した時間がお金がもったいなくて、捨てられないとか。

でも「辞めようかな?」と思ったということは「立ち止まって、自分のことを見つめ直す時期」と言うこと。

それ自体は当たり前だし、とても大切な時間です。
音楽を辞めたとして、そこから得た経験やスキルは意外なほどその後の人生に活きてきます。

「ステージに立った経験があったから、プレゼンに緊張しなかった!」
「会社で社歌を作ることになって、音楽スキルが使えた!」

などなど、何事も一生懸命やった人にはご褒美があるものです。

一方で、辞めない選択もリスペクトできます。

特に現代は、さまざまな音楽活動をデザインできる時代。

  • プロ
  • アマチュア
  • 副業
  • 趣味

そういったカテゴリーにすら、うまく分類できないグラデーションもたくさん存在しています。
その中には、きっとあなたが納得できる音楽活動があるはず

辞めるのも音楽人生のひとつ、辞めないのも、また音楽人生のひとつです。

どちらを選んでも、あなたにとって心地よい音楽との関係が見つかりますように。

SHARE:
あなたへのおすすめ