MOROHAはラップじゃない?そう言われる理由。それでもヒップホップであること

「MOROHAって、ラップじゃないよね?」
日本語ヒップホップを聴いてきた人ほど、一度はそんな違和感を覚えたことがあるかもしれません。
MCがいて、言葉をリズムに乗せて語っている。
形式だけ見ればラップなのに、どこか既存のラップとは違う。
この記事では、実際にMOROHAのライブに足を運んだ体験をもとに、
「なぜMOROHAは“ラップじゃない”と言われるのか」
そしてそれでもヒップホップだと言い切れる理由を整理してみます。
結論:MOROHAは「ラップじゃない」と言われがち。でもヒップホップ
先に結論から言うと、
MOROHAは「ラップじゃない」と言われやすいけれど、ヒップホップそのものだと思っています。
そう感じる理由は、大きく分けて3つあります。
- ビートがいわゆる「ラップっぽくない」
- 韻やフロウよりも、言葉そのものが前に出てくる
- アコースティックギター1本という編成
これらが重なって、「ラップじゃない」という印象を持たれやすいのだと思います。
MOROHAは何者なのか?
MOROHAは、MCのアフロさんと、アコースティックギターのUKさんによる2人組ユニット。
ビートは打ち込みではなく、アコギのみ。
その上で、日本語の言葉を真正面からぶつけてくるスタイルです。
ライブハウスで観たとき、
「これは音楽というより、人間そのものを投げつけられている感覚だな」
と感じました。
なぜ「ラップじゃない」と言われるのか
一番大きい理由は、韻の扱い方だと思います。
一般的な日本語ラップでは、
・どこで韻を踏むか
・フロウの気持ちよさ
が強く意識されます。
一方、MOROHAはそこを最優先していない。
韻よりも、「言葉の温度」や「感情の生々しさ」が前に出てきます。
だからこそ、
「これはラップなのか?」「朗読に近いのでは?」
と感じる人が出てくるのも自然です。
それでもMOROHAはヒップホップだと思う理由
① MC:ありのままをさらす言葉
ヒップホップの本質は、「ありのままの自分を、言葉で差し出すこと」だと思っています。
アフロさんのリリックは、かっこよくも、強くも見せようとしない。
弱さやみっともなさを、そのまま言葉にする。
それは、形式的なラップかどうか以前に、ヒップホップの精神そのものだと感じます。
② ギター:16ビートのヒップホップ感
MOROHAはMCに注目されがちですが、個人的にはUKさんのギターこそが肝だと思っています。
アコースティックギターなのに、リズムの感覚は完全にヒップホップ。
特に重要なのが16ビート感です。
休符も含めて、16分音符が身体に入っていないと、ヒップホップは成立しません。
UKさんのギターは、ビートの役割を完璧に果たしている。
ギター1本で、メロディ・ハーモニー・リズムをすべて担っているからこそ、MOROHAの言葉は逃げ場なく届きます。
とりあえず1曲、聴いてほしい
「ラップじゃないかどうか」は、正直、聴けば一瞬でわかります。
そして同時に、「これは確かにヒップホップだ」とも感じるはずです。
まとめ:MOROHAは「ラップじゃない」と言われる場所に立っている
MOROHAは、いわゆるラップの枠にきれいに収まる存在ではありません。
だからこそ、「ラップじゃない」と言われる。
でもそれは、ヒップホップからズレているという意味ではない。
むしろ、ヒップホップの核心に近づきすぎているからこそ、そう感じさせるのだと思います。
ライブで観ると、その確信はもっと強くなります。
機会があれば、ぜひ体感してみてください。






























