自宅でプライベートスタジオを作る方法【DTM向け/バンド向けの違いも解説】

自宅でプライベートスタジオを作る方法【DTM向け/バンド向けの違いも解説】

自宅にプライベートスタジオを作りたい!そんな夢を抱く音楽好きの方は少なくありません。でも「何から始めればいいの?」「賃貸でもできる?」と迷う人も多いはず。

この記事では、防音・機材・物件選びの3つの観点から、自宅スタジオの作り方を解説します。ただし一口にスタジオと言っても、DTM(宅録)向けドラム演奏などを想定したバンド向けでは、必要な設備やハードルがまったく異なります。

用途ごとに分けて、最適な方法を提案します。

どんなプライベートスタジオを作りたい?【DTM向け/バンド向け】

DTM向け(宅録中心)

パソコンとヘッドホン中心で、比較的静かな環境で作業するタイプ。防音は最小限で済み、賃貸でも実現しやすいのが特徴です。

バンド向け(ドラム・大音量あり)

ドラムやアンプを鳴らすバンド用スタジオは、かなり本格的な防音が必要。防音室の導入や「スタジオ可」物件に住むなど、高コストかつ制約も大きくなります。

DTM向け|自宅スタジオの作り方【簡易防音+必要機材】

防音・吸音の基礎を知る

防音とは、音を外に漏らさないための遮音処理。吸音は、室内の反響音を抑えて音質を整える工夫です。この2つをバランスよく取り入れることで、作業に集中できる快適な空間を作れます。

壁や窓には遮音カーテン、床にはラグマットを使うだけでも効果があります。

必要最低限の機材をそろえる

DTM環境を整えるには、以下のような機材が基本になります。

  • パソコン(DAWソフトが動くスペック)
  • オーディオインターフェース
  • モニタースピーカーまたはヘッドホン
  • マイク、スタンド、ポップガード(録音する場合)

まずは必要最低限から揃えて、徐々にアップグレードしていくのが現実的です。

配線・電源・家具のレイアウトを整える

音の質だけでなく、作業効率や快適性も大切です。椅子や机の高さを調整したり、電源タップを確保したり、ケーブルをスッキリまとめることで、集中力が段違いに変わります。

DTMerプライベートスタジオをつくった体験談

以下は、DTMや宅録スタジオを実際に作った方々の体験談です。

バンド向け|演奏前提のスタジオを作るには?

一般住宅では難易度が高い

ドラムやエレキギターを鳴らすようなスタジオは、普通の賃貸物件では現実的ではありません。音の振動や漏れが大きいため、近隣トラブルの原因になりやすいです。

専用物件や防音室の導入が必要

防音室(ヤマハのアビテックスなど)を自宅に設置する、もしくはスタジオ可の物件を選ぶ必要があります。また、リノベーション済みで「音楽演奏対応」をうたっている物件もあります。

大きな音を出したい人は、スタジオ付き物件やシェアハウス、戸建て賃貸の選択肢も検討しましょう。

スタジオ付き物件を検索できるサイトも後述しています。

バンド向けプライベートスタジオをつくった体験談

スタジオ向きの賃貸を探せるサイト4選

プライベートスタジオに便利な物件の条件とは?

スタジオ作りに向いている物件には共通点があります。たとえば鉄筋コンクリート造(RC造)で、1階かつ角部屋であれば、音が漏れにくくなります。

また「楽器可」「防音仕様」などの条件が明記されている物件も探しやすくなっています。DTM利用であっても、事前に管理会社に確認しておくのがベストです。

音楽賃貸ネット

東京を中心に、楽器演奏可・音楽制作可の賃貸物件を豊富に掲載。問い合わせ対応も音楽に理解のあるスタッフが多く安心です。
音楽賃貸ネット

スーモ/ホームズ

一般的な賃貸サイトでも、「楽器可」や「防音」といった条件で絞り込むことで、スタジオ向き物件を見つけることができます。不動産会社への直接問い合わせも有効です。
スーモで「楽器可」を探す
ホームズで「防音」物件を探す

MUSICMAN不動産(ミュージックマン不動産)

音楽業界向けのポータルサイト「ミュージックマン」が手がける、音楽クリエイター向け物件検索サービス。エリアや条件に応じた音楽可物件を幅広く扱っています。
MUSICMAN不動産公式サイト

SHARE PARA(シェアパレ)

「音楽・映画・芸術」に特化したテーマ型シェアハウスを扱う物件サイト。防音設備の整ったシェア物件を探している方におすすめです。
SHARE PARA公式サイト

コンテナスタジオという選択肢

株式会社カラフルコンテナさんの商品です。

もし所有している土地に余裕があれば、コンテナを購入してそれを防音室に改造できる。

自宅を改装するよりもかえって費用が安く住む場合もあるので、可能性がある方はチェックしてみて下さい。

👉️ ラウドネスコンテン|株式会社カラフルコンテナ

自宅スタジオ作業で注意すべきポイント

防音対策をしていても、音の大きさや時間帯には配慮が必要です。できるだけ昼間に作業し、夜間の使用は控えるのが無難です。また、複数の機材を使うなら、電源容量の確認や配線の安全管理も忘れずに。

特に賃貸の場合は、消防法や管理規約などにも目を通しておきましょう。

まとめ|プライベートスタジオは「用途の明確化」から始めよう

自宅スタジオと一口に言っても、DTM中心の静かな作業環境なのか、ドラムやバンド演奏をする本格派なのかで、必要な準備や費用は大きく変わります。

この記事を参考に、自分のスタイルに合ったスタジオ作りを少しずつ進めてみてください。無理のない範囲から始めるのが、長く続けるためのコツです。

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