Piascoreで楽譜を販売して稼ぐ方法【作曲家・編曲者向け】

Piascoreで楽譜を販売して稼ぐ方法【作曲家・編曲者向け】

「自分で作った楽譜、販売できたらいいのに」と思ったことはありませんか?

実は今、個人でも気軽にデジタル楽譜を販売できる時代になっています。
この記事では、特に人気のあるサービス「Piascore(ピアスコア)」を使って、楽譜販売で収益を得る方法を解説します。

なぜ今「楽譜販売」で稼げるのか?

楽譜販売は、これまで出版社や楽譜販売会社を通すのが一般的でした。
しかし、ここ数年で以下のような背景があり、個人販売のチャンスが広がっています

  • スマホやタブレットでのデジタル楽譜の需要が増加
  • 自宅練習をするアマチュア演奏者や音楽講師の増加
  • クラシック以外にも、ポップス・ゲーム音楽・アニメなど多様なジャンルの需要
  • 歌ってみた、演奏してみた動画の増加

さらに「自作曲」や「耳コピアレンジ」など、ニッチな楽譜でも購入してくれる人がいるのが、今の時代の強みです。

Piascoreとは?どんなサービス?

Piascore(ピアスコア)は、スマホやタブレットで楽譜を閲覧できるアプリ。
App Storeでも高評価を獲得しており、特にiPadを使う演奏者に人気です。

このPiascoreでは、クリエイター登録をすることで、自作のPDF楽譜を販売することができます。

Piascoreの販売機能の特徴

  • PDF形式で販売(印刷不要)
  • 手数料は売上の20%〜40%
  • 日本語対応・iOSユーザー多め
  • 審査あり(著作権チェック)

「演奏者がそのままアプリで購入 → 即閲覧できる」
というスムーズな体験が、Piascoreの大きな強みです。

手数料は販売する楽曲の著作権や販売チャンネルによって違いがあります。

例えばヒットしているJ-Popの楽譜を販売する時、著作権管理団体への申請と利用料の支払いもPiascoreが代行してくれます。

楽譜を作成するクリエイターは作業に集中することができるのがPiascoreの強みです。

Piascoreで楽譜を販売する手順

販売までの手順は以下の通りです。

1. Piascoreに会員登録

まずはPiascoreの公式サイトからクリエイター登録を行いましょう。
メールアドレスがあればすぐに始められます。

2. 作曲・編曲した楽譜データを用意(PDF)

販売できるファイルはPDF形式の楽譜です。
手書きではなく、MuseScoreなどのソフトで作成するのがおすすめです。

3. 商品登録(タイトル・楽器編成・価格など)

  • 楽譜タイトル
  • 使用楽器
  • 難易度(初心者向け・中級者向けなど)
  • 価格(100円〜1,000円程度が多い)

4. 審査を待つ → 販売スタート!

投稿後、Piascore側で審査(内容と著作権)が行われます。
問題なければ数日以内に販売がスタートします。

Piascoreで稼ぐためのポイント・コツ

Piascoreで楽譜を販売するだけでは、すぐには売れません。
ここでは、実際に売れるクリエイターが意識しているポイントを紹介します。

人気曲のアレンジ/楽器別アレンジが強い

著作権の許諾がある範囲で、ポップス・アニメ・ゲーム音楽などを編曲するとアクセスが集まりやすくなります。
また、同じ曲でもソロピアノ用・弦楽四重奏用・吹奏楽用など楽器編成を変えて販売するのも有効です。

楽譜サンプル・動画と連動させる

YouTubeやSNSで演奏動画や解説動画をアップし、説明欄にPiascoreの販売ページを貼るのも効果的。
視覚的に「この楽譜がほしい」と思わせることができます。

Piascore内で人気のクリエイターさんもやはり実践しているようです。

Piascoreのページ → ライラック (Mrs.GREENAPPLE) / ピアノソロ 上級

首尾よくYouTube動画も再生されれば、YouTube広告とPiascoreで二重の収益を得ることも可能。

余談ですが、音楽系の副業は著作者と収益を折半する仕組みがあります。
なので他のジャンルに比べて収益性が劣りがち。

しかしこのように色んなカタチでさまざまな販売チャンネルに流用することで、最終的な収益を底上げできます。
より本気で稼ぎたい人は、ぜひYouTube × Piascoreを挑戦して欲しいと思います。

SNSやYouTubeで宣伝する

X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeを使って、販売開始をアナウンスしましょう。
ハッシュタグ「#Piascore」「#楽譜販売」なども忘れず利用しましょう。

どのぐらい稼げる?Piascoreで楽譜販売した体験談

収益を公開してくれているブログから体験談をまとめました。

17曲販売してみたところ、1年2ヶ月で売上12,000円
https://zaki-takuwan.com/music-hobby/

Piascoreで楽譜販売をして5000円(期間は10ヶ月)
https://keiichi.blog/gakuhu-hanbai/

2曲登録して7ヶ月で1,500円
https://akiyamas.net/piascore-revenue/

1年間で8,462円
https://takechanmusic.com/earnings/

おおむね、販売をスタートしてから1年程度の収益です。
Piascoreはストック型の収益なので、続けていけば少しずつ積み上がっていくのが強み。

さらに継続すること、そして戦略的にヒットソングの楽譜を販売することで、もう少し収益を上がられそうです。

楽譜販売はインディーズバンドのグッズとしてもアリ

採譜が得意なメンバーが入れば、自身のオリジナル曲の楽譜を販売することも可能です。

ニッチなバンドスコアになりますが、デジタル楽譜の販売は在庫を持たなくてよいのが強み。
インディーズバンドに対するニッチな、しかし熱量の高い需要とは相性が良いと言えます。

採譜は労力が大きいのでなかなかトライするのは大変ですが、人気曲1曲だけ販売してみるのもアリかもしれません。

まとめ:Piascoreで自作楽譜を副業にしよう

Piascoreを使った楽曲販売は、作曲家・編曲家からすると、

  • 初期コストがほぼゼロ
  • 在庫も不要
  • ストック型

と非常に優秀な副業です。
YouTubeの弾いてみた動画との相乗効果も高く、本気で音楽副業したい人にはおすすめです。

一方、インディーズバンドやシンガーソングライターのグッズとしてはかなりニッチですが、デジタルならではの強みを活かしてマニアックなグッズとして販売することができます。

関連|その他の音楽で稼ぐ方法

楽譜販売以外にも音楽で稼ぐ方法をまとめています。
アマチュアの副業でも、トライできるものも多いです。

併せてチェックしてみて下さい。

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