CD以外のフィジカル音源の作り方!カードやテープに音楽を閉じ込めよう

CD以外のフィジカル音源の作り方!カードやテープに音楽を閉じ込めよう

SpotifyやApple Musicなど音楽ストリーミングが全盛の中、CDの売れ行きは下がり続けています。
ところが一方、CDではないフィジカルパッケージが根強い人気です。 (※フィジカルパッケージ = 物理メディア)

モノとしての価値や、手に触れられることを大切にする人は必ずいます。
さらにパッケージそれ自体をアート・エンタメとして捉えることもできるしょう。 

作り手として見るとCDよりも安価に製造できるアイテムもあり、リリースの選択肢に取り入れる価値はあると思います。 

そこで以下では、CD以外のフィジカルパッケージを3つご紹介。
ぜひ参考にしてみて下さい。

CD以外の音楽フィジカルパッケージ3選

コンパクトで便利なダウンロードカード(ミュージックカード)「CONCA」

concaは、スマホから音源をダウンロードできるQRコード付きカード。
CDよりも制作コストが安く、イベントやライブ物販にぴったりなパッケージです。

  • iPhone/Androidどちらでもダウンロード可能
  • ファンは会員登録なしで手軽にアクセス
  • ファイルの差し替え・追加が可能(最大3GB)
  • 価格:100枚 15,800円(税込)〜

Tシャツなどのグッズに同封したり、書籍の付録にしたり、無料配布にも活用できます。
カード自体もプラスチック製で単なる紙よりリッチ感があるのもグッド。

Concaは激動の音楽業界において、2025年にはなんと10周年を迎えました。
これはダウンロードカード自体の断続的な需要を示唆しています。

もちろん、個人でも利用可能
実物のサンプルを請求することもできます。

こだわりの「レコード」

レコード

アナログレコードは、CD以前のメディアとして長年親しまれてきましたが、
近年ブームが再燃中。特に海外では「レコード・ストア・デイ」などのイベントで注目を集めています。

  • ジャケットが大きくインテリア映え
  • 音質の個性が楽しめる
  • コレクション性が高くファン向けに最適

個人でも関連記事で紹介しているサービスを通じてレコードを作成できます。
音楽性によっては、レコードという形式自体が強いメッセージになります。

小さなパッケージが可愛い「カセットテープ」

カセットテープ

レコードと同様に、カセットテープも密かに人気を集めているメディアのひとつです。

  • レトロ感・かわいいサイズ感が魅力
  • 若年層やサブカル層からの支持もあり

家庭用プリンターやラジカセで自作も不可能ではないですが、専門業者に依頼することで高品質な仕上がりが期待できます。

専門業者のCASSETTE EXPRESSでは50本からの小ロット注文にも対応。

また興味深いのは、テープレコーダー(再生機器)も同時につくれるプラン。
バンドオリジナルデザインのテープレコーダーとなれば、モノとしての価値は非常に大きいですよね。

また単なるインテリアとしての需要を見越してか、ダウンロードカードを同梱することもできるようです。

フィジカルパッケージのメリット・必要性

コミュニケーションになる

フィジカルパッケージは、リスナーとの接点づくりにもなります。
サイン会やライブ物販で手渡しすれば、その瞬間が特別な思い出になります。

SNSで「買ったよ!」と写真を投稿してもらえることも多く、ファンとの自然なコミュニケーションが生まれます。

配信停止のリスクケア

アーティストの不祥事や、サービスサイトの停止・トラブルによって配信が停止されるニュースは時々、目にしますよね。
サブスクは便利な反面、デジタルならではのリスクもあります。

そんな中、ファンにとってもフィジカルで手元に残しておけば、いつでも安心して聴くことができるメリットがあります。
アーカイブ目的やコレクション性を重視するファンにとっても、フィジカルは心強い存在です。

CD以外のフィジカルパッケージのデメリット・注意点

販路が狭い

ダウンロードカードやレコード、カセットテープを全国のCDショップ、Amazon・楽天ブックスなど大手オンラインストアに流通させるハードルはやや高いです。

基本的にはライブ物販、もしくはBASEなどで作成したアーティスト本人の公式オンラインストアがメインの販路となるでしょう。
もっとも、物販やBASEの方が利益率が高くなったり、一概にデメリットだとは言えません。

作ってから「売るのどうしよう…」ではまずいので、まずは販路の確保・確認をしておいて下さい。

関連:フィジカル?配信?音楽の届け方を考えよう

これらのフィジカルパッケージに加えて、もちろんCDも選択肢に入りますよね。
そしてもちろん、YouTubeや音楽サブスクなど、配信も必要。

自分たちの音楽性に何が必要で、何をやるべきなのか?

考えるヒントを関連記事でまとめていますので、併せてチェックしてみて下さい。

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