noteを音楽活動に使うには?ミュージシャンの活用方と事例を紹介

noteを音楽活動に使うには?ミュージシャンの活用方と事例を紹介

「noteってミュージシャンやバンドマンにも使えるの?!」

日本のSNS・ブログサービスにおいて確固たる地位を築いているnote
ミュージシャンでも活用を検討している人は多いです。

そこでこの記事では「noteとは何か?」から「音楽活動での活用法」「実際の事例」までをわかりやすく解説します。

特に文章を読む・書くのが好きなら、かなりおすすめのサービスです!

noteとは?日本最大のブログサービス(音楽投稿も可能)

noteは、株式会社noteが運営する日本最大級のブログプラットフォームです。

メリット① 文章、画像、音楽が投稿できる

noteでは文章・画像だけでなく、音源ファイルを直接アップロードできます。(mp3・AAC、最大100MB)

音声(楽曲)の埋め込みが可能
再生プレーヤーが表示されます

他にもApple Music、Spotify、SoundCloud、Bandcampなどの埋め込みにも対応。
音楽を届ける機能がデフォルトで用意されているので、ミュージシャンとしても活用できます。

メリット② 有料販売できる(ペイウォール)

noteは無料記事だけでなく、有料販売も可能です。
・単品記事販売
・マガジン(複数記事をまとめて販売)
・月額サブスク(メンバーシップ)
といった形でコンテンツ販売が可能です。

noteの有料販売は記事にペイウォールを設置するカタチです。

課金することで続きが見れる

この方式だと、記事の半分を無料公開して、もう半分は有料(ペイウォールの中)にすることもできます。
例えばミュージシャンなら、ライブ写真15枚を無料、残り15枚は有料で販売といった使い方も可能です。

ペイウォールは、一般的なオンラインストア(Amazonなど)の課金方式と違い、無料コンテンツと有料コンテンツをシームレスに繋げられるのが魅力。

ユーザー(リスナー)からすると、「続きが気になる!」という状態になるので、サクッと課金してしまうことも。(思い当たる人も多いでしょう)

ユーザーからすれば無駄遣いの温床かもしれませんが、クリエイターからして課金のハードルが低いのは、大きなメリットです。

メリット③ 無料でも広告が出ない

noteは無料プランでも広告が表示されないため、ページのデザインをシンプルに保てます。
読者の離脱が少なく、アーティストの世界観を壊さずに伝えられます。

メリット④ 日本最大級のユーザー数

2025年7月のIR(投資家向け情報)によると、noteのIDを持っている⼈の数(会員数)は1,000万
⽉間に訪れるユニークブラウザの数(MAU)は7,359 万⼈になっています。

またウェブサイト調査会社SimilarWebによる2024年6月のデータだと、国内のブログサービスにおいてトップのアクセス数を誇ります。
世のウェブサイト全体でも14位という規模感です。

引用元:https://www.similarweb.com/blog/ja/case-study/key-to-growth-of-note/

noteは2022年以降、Googleと資本提携した影響もあってか、検索エンジンに強い
もちろん、本格的にブログマーケティングをするなら、自分でドメインを取得するのもアリです。

しかし多くのミュージシャンはそのための時間やスキルがないのが実情でしょう。
例えば影響を受けたアーティストの紹介記事をnoteと新規のオリジナルブログで公開した場合、noteのほうが検索エンジン(Google)からの流入を期待できるのは、ほぼ確実です。

継続することでオリジナルブログの方が成長する可能性は高いですが、やはりミュージシャンとして音楽を作りながらのブログ投稿になると、なにより手軽で効果が高いほうが望ましいはず。

つまり今、ブログを宣伝活動に活用したいなら、まず検討したいのがnoteというわけです。

また会員の数の多さは、決済を登録している会員数の多さにも直結します。
決済情報を既に登録済みのユーザーは「試しに買ってみよう」という気持ちになりやすい。

つまりnoteは、先ほどのペイウォールも相まって比較的に有料コンテンツが売れやすいサービスであると言えます。

デメリット① 投稿企画で音楽ジャンルが少ない

noteでは公式企画として、さまざまな募集企画・コンペディションを開催しています。
しかしビジネス・文芸・ライフスタイルが目立ち、音楽ジャンル(楽曲のオーディションなど)はありません。

ミュージシャンのオーディションプラットフォームではないので、音楽そのものがバズるといったことは期待できません。

デメリット② 音楽アルバムをつくれない

音楽は投稿できるのですが、複数のトラックをひとつのプレーヤーにまとめることはできません。
つまりトラックの連続再生ができないので、リスナーからするとやや不便。

今後のアップデートを期待しところですが、ファイル容量の問題もあるでしょうからなかなか改善は難しいのかと思います。

デメリット③ 手数料が高め

noteで有料コンテンツを販売した場合、だいたい15%〜20%の手数料が差し引かれます。
これは類似サービスと比べると、やや高めの設定。

一方でメリットでお伝えした通り、類似サービスより集客力や宣伝効果が高いので、販売しやすさ(売れやすさ)はnoteに一日の長があるでしょう。

ミュージシャンがnoteを音楽活動に活用する方法

楽曲や歌詞の“背景”を語るブログを投稿

ファンにとっては、歌詞の意味や曲作りの背景が気になるもの。
noteでは、こうした情報を文章や写真で発信することができます。

ライブレポート、制作日記、音源リリースの裏話などもおすすめです。
まずは王道的なブログコンテンツを投稿してみて欲しいと思います。

投稿企画(コンテスト・コラボ企画)に挑戦する

さらに文章を読む・書くのが好きなら、noteの投稿企画に挑戦してみるのもおすすめです。
noteはユーザー数が多いので、受賞しなくても応募するだけでそれなりの露出が期待できます。

断続的に企画があるので、興味ある人はチェックしてみて下さい。

楽曲を投稿する・販売する

YouTubeやサブスクに配信している本格的なレコーディング音源もアリですが、noteならデモ音源ライブ音源弾き語り音源なども気軽に投稿できます。

noteはオリジナルコンテンツの「試験的な販売」が無料でサクッと挑戦できるのが便利なポイント。

例えばシンガーソングライターなら、弾き語り音源を100円売ってみるなんて実験もできます。
それで反応があり手応えがあれば、サブスクに移行することもできるでしょう。

そしてサブスクによる収入があれば、より力強く音楽活動を続けることができます。
逆にいきなりサブスクを立ち上げても、どのぐらい需要があるのかわかりません。

noteはこれから有料コンテンツを始めたい人のために観測気球として使えます。

ファンクラブ/サブスク機能で継続収益化

noteには

  1. 月額マガジン
  2. メンバーシップ

の機能があり、自身のサブスク(いわばファンクラブ)をつくることが可能です。

公式ページで詳しく解説してくれているので、チェックしてみて下さい。

実際にnoteを使っているミュージシャンの事例

くるり

くるりはnoteが創業してかなり早い段階から活用していました。
一時期はファンクラブもnoteで運営(現在は移行済み)

現在は近況報告などブログとして活用されているようです。

くるり official

S0PHIA 黒柳能生さん

S0PHIAのベーシスト黒柳能生さんもnoteを書いています。
なんと投稿企画の受賞も経験されています。

黒柳 能生 公式note

BIGMAMA 金井政人さん

ロックバンド「BIGMAMA」のMasato Kanaiさんは先着503名まで限定のメンバーシップを運営中。
あえて限定にすることで特別感がでるおもしろい演出です。

作詞、作曲活動の途中経過やセルフライブレポートなど、ファンに向けた発信をされています。

MasatoKanai

まとめ|noteはブログを活用したいミュージシャンや、楽曲を販売してみたいミュージシャンにおすすめ

noteはホームページやYouTube、音楽サブスクなど音楽活動の基本となる活動が充実してきたミュージシャンの次のステップとしておすすめです。

少しずつ音楽活動に手応えを感じ始めて、

「ブログを使って宣伝機会を増やしたい」
「有料コンテンツを販売してみたい」
「自分のサブスクに需要はあるかな?」

そんな風に思ったら、noteを活用できます。

ここまで紹介した通り、

  • ペイウォールの気軽さ
  • ユーザー数の多さ
  • 課金の手軽さ

が相まって、あらゆるプラットフォームの中でも有料コンテンツが売れやすいのがnoteのメリット

一方で、ブログ(文章)以外の集客力は乏しいので、音楽活動の基盤となるYouTubeや音楽サブスクを差し置いて取り組むべきとは言えません。
文章が好きなら、同時並行的に取り組むのはアリかなと思います。

noteはミュージシャンにとって有用性の高い魅力的なサービスです。
とはいえ、取り組みが中途半端にならないように、自分との相性と目的をよく検討して、利用を決めてみて欲しいと思います。

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