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ミュージシャンがライブ配信を活用する方法|アプリ選びと機材・やり方を解説

ミュージシャンがライブ配信を活用する方法|アプリ選びと機材・やり方を解説

「ライブ配信をやってみたいけど、どのアプリを使えばいい?」「必要な機材は?」
そんな悩みを持つミュージシャンやシンガーソングライターに向けて、この記事では音楽ライブ配信の始め方を丁寧に解説します。

まずはライブ配信を行うメリットから確認した上で、アプリ選び、必要な機材、弾き語り・バンド向けの方法まで紹介します。
スマホ1台からでも始められるので、ぜひ参考にしてみてください。

ミュージシャンがライブ配信をするメリット

ファンと直接つながれる

ライブ配信は「演奏を届けるだけ」でなく、コメント・リアクションを通じたリアルタイムの交流が可能です。

  • リクエストにその場で応えられる
  • 投げ銭など、ファンの応援がそのまま収益になる
  • 長く応援してくれるファンを育てられる

配信を通じて、音楽+αの魅力(人柄やトーク)も伝わりやすいのがポイントです。

初期費用が少なく、自由に始められる

会場費やチケット販売が不要。
シンガーソングライターの弾き語りなら、少ない機材ですぐに始められます。

スケジュールも自由に組めるため、地方在住や無名のアーティストでも、配信を通じて音楽を届けることが可能です。

ミュージシャン向けライブ配信アプリの選び方とおすすめ

ライブ配信を始めるには、どのアプリで配信するかを選ぶ必要があります。
アプリには大きく分けて、「ライブ配信に特化したアプリ」と「SNSのライブ機能」の2種類があります。

ライブ配信に特化したアプリのメリット・デメリット

メリットは、ライブ配信”だけ”を見たいユーザーが集まっていること。
コメント機能や投げ銭システムが充実しており、ランキングやおすすめ表示で新規ユーザーに発見されるチャンスもあります。

一方、リスナーにとっては別アプリをダウンロードする必要があるため、視聴のハードルが少し高くなることもあります。

おすすめライブ配信アプリ3選【音楽向け】

17LIVE(イチナナ)

先ほどの「ライブ配信利用者率」でもあったように、主要SNS以外のライブ配信アプリでは17LIVEがもっとも利用者数が多いです。

グリーエックス株式会社が発表している「スマートフォンメディア&おでかけ 定点調査2025」によると、主要SNSのライブ配信機能を除いたライブ配信では、17LIVEが最も利用率が高かったようです。

そのため、まずは検討したいアプリになっています。

Pococha(ポコチャ)

リスナーとの関係性を重視した設計で、毎日のように配信してコミュニティを育てたい人に向いています。
時間報酬制度もあり、継続的な収益が見込めます。

日本の会社DeNAが運営しているので、問い合わせやヘルプを利用する際も安心感があります。

IRIAM(イリアム)

IRIAMは一風変わったライブ配信アプリで、Vtuberに特化したアプリです。

配信者も視聴者も自分のアバターで参加します。
プライベートが心配な人や、とにかく歌だけ届けたい人におすすめです。

SNSのライブ配信機能のメリット・デメリット

YouTubeやX、Instagram、TikTokなどのSNSにはライブ機能があり、フォロワーにそのまま届けられるのが大きなメリットです。
普段使っているアプリで見てもらえるため、配信の敷居が低いのも特徴です。

ただし、収益化機能は限定的だったり、音質や映像のクオリティに制限がある場合もあります。

ミュージシャンにはYouTube Liveがおすすめの理由

「ライブ配信利用者率」でもあったように、最も利用者が多いのがYouTube Liveです。
そもそも前提として、ミュージシャンならYouTubeチャンネルを既に運営していて、ミュージックビデオ等を投稿しているのではないでしょうか?

ほとんどの場合、まずは既存のファンにライブ配信をストレスなく届けることが優先されるはずです。
またアーカイブも残せるため、リアルタイムで見逃したファンにも届けられるのが大きな強みです。

まずはミュージシャンの本丸であるYouTubeからライブ配信をはじめるのがおすすめです。

音楽ライブ配信に必要な機材とやり方【弾き語り・バンド別】

続いて、ライブ配信を始めるために必要な機材と方法を紹介します。

シンガーソングライター向け:スマホとマイクでOK

弾き語り配信であれば、次のようなシンプルな機材で十分です。

  • スマホ用三脚:全身、あるいは上半身を映す必要があるため
  • 外付けマイク:音質を上げてリスナーの満足度を高めるため

特に音楽配信では「音」が重要です。
できるだけマイクは外付けのものを使いましょう。

ライブ配信定番の外付けマイク↓

三脚はリモコン付きで高さ調節がカンタンなものがおすすめ↓

より本格的に音質にこだわりたい人は、PCやミキサーなどの機材を導入しましょう。
楽器屋さんのオンラインストアには、セットが販売されています。

ロックバンド向け:配信スタジオを活用しよう

バンドでの配信は、すべての機材を自前で揃えるのは現実的ではありません。
そのため、配信設備の整ったスタジオを活用するのがおすすめです。

スタジオノア(NOAH)

大手音楽スタジオのNOAHではほとんどの店舗で配信機材の貸出を行っています。
東京都内においては非常に店舗が多いので、有力な選択肢になるでしょう。

スタジオベイド(STUDIO BAYD)

下北沢を中心に都内数店舗を展開するスタジオベイドではリーズナブルな配信プランを提供しており、本格的な機材を使って配信できます。
クオリティにこだわりたい方におすすめです。

ライブ配信で稼ぐには?

配信を継続するなら、収益化についても考えておきたいところです。
ここでは代表的な2つの方法を紹介し、それぞれ詳しく解説した関連記事へご案内します。

投げ銭

ライブ配信中にリスナーからギフト(アイテム)を受け取り、報酬に変換できる仕組みです。
ファンからの応援がそのまま活動費になる点で、ミュージシャンとの相性も良好です。

具体的な仕組みや手数料、もらいやすくするコツについては、別記事「ミュージシャン向け投げ銭サービス13選」で解説しています。

チケット制ライブ配信

有料チケットを購入したユーザーだけが視聴できる配信方法です。
ワンマン配信ライブやリリース記念イベントなどで活用されることが多く、より本格的な配信収益モデルといえます。

なかなかインディーズバンドのスケールで活用するのは難しいですが、対応サービスや注意点については、「有料ライブ配信サービス5選」で詳しく紹介しています。

まとめ|音楽ライブ配信は今すぐ始められる表現手段

ライブ配信は、ミュージシャンにとってファンとの距離を縮める手段であり、音楽を届ける新たな場でもあります。

場合によってはスマホ1台からでも始められ、初期費用も少なく、どこにいても配信可能です。

まずはYouTube LiveやSNSライブから気軽にスタートしてみましょう。
あなたの音楽を、もっと遠くへ、もっと深く届けるチャンスになります。

関連|その他の宣伝方法

ライブ配信以外にも、アマチュアからプロまで実践できる宣伝方法を関連記事でまとています。

併せてチェックしてみて下さい。

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