どうも、星川(@Soh_RundabanSP)です。

 

「自作曲を大手配信ストアで販売したい!」

 

近年はiTUNESやApple MUSIC、Spotifyなどのデジタル音源配信ストアへの楽曲登録を代行してくれるサービスが増えてきました。

誰でも気軽に音楽配信ができる時代です。

 

登録代行サービスをデジタルディストリビューターと言います。

今のことろ主要なサービスは9つ。

この記事ではその9つのデジタルディストリビューターの特徴を整理してご紹介します。

 

まずは特徴をまとめた早見表をどうぞ!

【早見表】デジタルディストリビューター9コの特徴を比較

配信手数料還元率LINE MUSICTIDALISRCコード発行特徴(一部)
TUNECORE JAPAN1アルバム ¥4750/年100%×AmazonDOD

YouTubeコンテンツID

Video Kicks

ボカロ可

ハイレゾ可

CD BABY1アルバム約¥5500/初回90%CD販売

YouTubeコンテンツID

BIG UP!1アルバム¥4500/年

無料プランあり

100%

(無料プランの場合70%)

×YouTubeコンテンツID

CD委託販売

著作権登録

Frekul¥060%×メルマガ

Lumitへ配信

SimpleBGMへ配信

配信手数料還元率LINE MUSICTIDALISRCコード特徴(一部)
Wix Music3アルバム¥1058/月100%×ホームページ作成サービスを含む
LANDR無制限¥400/月100%自動マスタリングサービスを含む
FAN'S MUSIC無制限¥900/月70%××サイト内販売可

著作権登録

MONSTAR.FM1タイトル¥3000/初回のみ75%×モンスターチャンネルへ配信
ROUTER.FM1タイトル¥6800(1曲追加ごと¥500)/初回のみ80%××beat portへ配信可
早見表の見方
  • 還元率は音楽ストリーミングの収益の場合を明記しています。ダウンロードストアの場合は還元率が異なるディストリビューターがあります。
  • 対応している配信ストアの傾向を知るために日本国内向けの「LINE MUSIC」とアメリカ・ヨーロッパ向けの「TIDAL」の配信の可否を明記しました。
  • ISRCコード取得代行の有無を明記しました。登録代行がない場合は日本レコード協会から自分で取得する必要があります。取得代行してくれるディストリビューターの方が配信手続きがひとつ楽になりますね。(ISRCコードとは配信される楽曲ひとつひとつに登録される記号(CDでいうところのJANコードのようなもの))

 

以下から、ひとつひとつのサービスを紹介してきます。

まずは気になるところから読んでみて下さい。

 

①TUNECORE JAPAN

TUNECORE JAPAN

TUNECORE JAPANは日本のディストリビューターで代表的な存在です。

 

日本のほぼ全ての配信サイトに登録できることはもちろん、海外のサイトへも登録できます。

またYouTubeのライセンスを管理することで収益が得られる「YouTube収益化サービス」AmazonでCDをオンデマンドで受注生産・販売ができる「Amazon DOD」などもセットで利用できます。

関連記事:Amazonで誰でも自主制作のCDを受注生産で販売できるようになります

 

さらに動画でマネタイズできる「Video Kicks」など複合的なマネタイズが提供されているのが特徴です。

関連記事:Apple Music内にミュージックビデオを配信できるVideo KicksがTUNECORE JAPANでスタート!動画の新たなマネタイズが可能に

 

売り上げはアーティストに(各配信サイトの手数料をのぞいた)100%還元。

配信手数料は以下のとおり、

<シングル>

  • 1年間:1,410円 (税抜き)
  • 2年間:2,650円 (税抜き)
  • 3年間:3,790円 (税抜き)

アルバム

  • 1年間:4,750円 (税抜き)
  • 2年間:8,560円 (税抜き)
  • 3年間:12,370円 (税抜き)

 

配信時には詳しいメタデータ(レーベル名など)も付随して登録でき、配信日(発売日)の設定もできます。

またボカロ曲やハイレゾ音源にも対応しており、「配信事業」に特化したサービスなので細かいところも安心できますね。

 

②CD BABY

cdbaby

 

CD BABYはデジタルディストリビューターの分野では世界トップのシェアを誇ります。

日本法人の立ち上げは遅かったのですが、今ではSpinApp Japanというサービスをを経由して利用できるようになっています。

 

配信ストアも日本のAWA、LINE MUSICに対応しているし、TIDAL、Pandra、Napster、Deezerなど世界で有名なストアも網羅しています。

さらに料金設定もわかりやすく、1タイトル(アルバム)を配信するために必要な費用は初回のみ$49(約5500円)となっています。

 

それでいて還元率は91%。

ランニングコストがゼロでかつ90%以上の還元率なのは、9つの中でCD BABYのみとなっています。

キャリアが長くなり、配信タイトル数が多くなればなるほど売り上げがとりやすいサービスですね。

 

さらにCDを全米に流通させることができるのも魅力です。

世界規模で活動を考えているアーティストには選択肢のひとつになります。

 

その他、YouTubeから収益を上げられるコンテンツIDもあります。

さらにYouTube以外のメディア(TV、ゲーム、ラジオ)にまでコンテンツIDの範囲を広げることもできるそうです。(具体的にどの国のどのメディアに対応しているかは不明ですが)

 

さすがシェアナンバーワンというこで至れり尽くせりのサービスになっています。

デメリットを上げるとすれば、手続きが他のサービスに比べて少し煩雑になることです。

同じ内容の作品でも、基本的には日本むけと海外向けで別のメタデータを登録しなければならず、そこは少し面倒です。

 

日本法人が整備され、SpinApp Japanを経由せずに申し込めるようになるともっとありがたいのですが…。

とは言え、魅力的なホスピタリティなのでぜひ候補に挙げたいサービスですね。




③Frekul

Frekul

 Frekulはメールマガジンを中心とした音楽マーケティングを一元的に提供してくれるサービスです。

Frekulでも各配信サイトへの配信を代行してもらうことができます。

 

こちらはなんと利用料が無料!

その分売り上げの還元率は60%となっています。

 

Frekulは独自に音楽パーソナルラジオの「Lumit」なども運営しており、そちらにも合わせて配信できたりしますよ。

メタデータの記載や配信日の設定ができませんが、その分登録作業は簡単になり、気軽に配信ができます。

 

Frekulのサービスは他にもあって、

  • ファンクラブ的な「プレミアムサポート」
  • メルマガ
  • カラオケ配信

など色んな宣伝・活動スタイルを提案してくれます。

 

またマネージャーのキャラクターと、チャットのように会話を進めていくだけで簡単に使えるのでネット関係が苦手な人にもおすすめです。




④BIG UP!

BIGUP!

BIG UPは2016年の秋にavaxがスタートさせたサービス。

「アーティストのためのマルチマネタイズプラットフォーム」を謳っています。

様々なサービスの中に音楽配信サービスもありますね。

 

利用料金はベーシックプランだと。

  • 1年間:シングル1380円/アルバム4500円
  • 2年間:シングル2600円/アルバム8150円
  • 3年間:シングル3700円/アルバム11750円

になっています。

 

還元率は国内ダウンロード販売が60%。その他ストリーミングの場合は100%です。

さらにBIG UP!では利用料金がかからないフリープランもあります。

その場合の還元率はダウンロードが50%。ストリーミングが70%になります。

 

BIG UP!はTUNCORE JAPANのプランと、Frekulのプランを合わせて持っている感じですね。

リリース初期はベーシックプランでしっかり利益を狙い、作品数が多くなってきたら、フリープランで手堅くストック収入を狙うという戦略もイメージできます。

これはかなり便利そう。

 

さらにYouTubeコンテンツIDも使うことができますし、アーティストページの開設も無料です。

他にもアプリ制作、パッケージ制作・ネットショップ販売、音楽著作物の登録などが利用できるようです。

さながらデジタルの誰でも使える「ミニレコード会社」のようですね。

関連記事:音楽サービスが全部入り!?エイベックス提供の「BIG UP!」の効果的な使い方を考えてみた

 

今後にさらに期待のサービスです。




⑤Wix MUSIC

WIX MUSIC

Wix MUSICはホームページ作成サービスでは世界的なWixが提供しているミュージシャン向けサービスです。

料金体系が少し複雑で、以下のようになっています。f:id:sohhoshikawa:20161226142704j:plain

1年間のまとめ払いのプランで、音楽配信をする場合は最安で月間1100円から費用が発生します。

ここまで3つのサービスと比較するとずいぶんと高い感じもしますが、これはホームページの維持費などもコミコミの値段です。

さらに売り上げは100%還元です。

 

Wixで出来ることは

  • ホームページ作成
  • メルマガ配信
  • ネットショップ作成
  • WIXミュージック(音楽配信)
  • ブログ

などなど多岐にわたります。

関連記事:Wixでブログ機能が強化!バンドマンブロガー的にもおすすめ 

 

これら全ての機能を外部から調達するとそれなりにお金も手間もかかるので、全ての機能を使って月1900円だったらまぁ、妥当なところかな?と思います。

音楽配信だけを考えても、年額22800円で20タイトル配信したらTUNCORE JAPANとBIG UP!よりお得ですね。

関連記事:ホームページ作成サービスWixのミュージシャン向け音楽配信ツールを試してみた

 

海外発のサービスなので、ちょっと使い勝手が悪い感じもしますがサービスの充実度はすばらしいです。




⑥LANDR

f:id:sohhoshikawa:20170713200618p:plain

LANDRはオンラインマスタリングサービスとしてスタートしたカナダ発の会社です。

最近になって、音楽配信サービスも開始しました!

利用料は以下の通り、ドルでの取引になります。

f:id:sohhoshikawa:20170713202545p:plain

3ドルで無制限はかなりコスパ良いですね。

売り上げも100%還元です。

配信タイトル数が多ければ多いほど他のサービスよりお得です。

 

さらに従来のマスタリングサービスの利用者は無制限配信が無料でついてきます!

f:id:sohhoshikawa:20170713203442p:plain

LANDRを常用していたミュージシャンにとっては”ついで”に配信しても良いレベル。

配信先もDeezerやPandraなど他のサービスでは配信できない海外で人気のストアに配信できるのも魅力です。

関連記事:マスタリングのLANDRで音楽配信が可能に!うまく使えばコスパ良いです

 

LANDRにお世話になっているDTMerや、海外を視野に入れたアーティストは考えたい選択肢です。




⑦Fan's Music

f:id:sohhoshikawa:20171018112948p:plain

Fan’s Musicは音楽ストリーミングサービスへの配信の他に、Fan's Music内で販売ストアを持てたり、販売パーツをサイトに埋め込めたりするのが特徴です。

 

ストリーミングサービスへの配信は有料で、月額900円のプランに加入する必要があります。

収益の還元率は70%ですね。

 

ランニングコスト、還元率ともに中程度といった感じですが、Fan’s Music内での販売だけなら無料です。

他のサービスと組み合わせるのもアリですね。

関連記事:音楽販売プラットフォーム「Fan’s Music」がスタート!特徴を解説

 

また著作権管理団体のNEXTONEに楽曲を登録できるなどユニークな特徴もあります。




⑧MONSTAR.FM

MONSTAR.FMも老舗のデジタルディストリビューターですね。

どちらかというと海外むけで配信先も海外で人気のストアが並びます。

  • iTunes Store
  • Apple Music
  • Amazon Music
  • Google Play Music
  • Spotify
  • Deezer
  • TIDAL
  • PANDRA
  • AWA

 

また独自の店舗向けBGM配信サービス「モンスター・チャンネル」にも配信されます。

 

配信手数料は作品ごとに初回登録料3000円のみ。

還元率は75%です。

コスパは結構良いですね!




⑨ROUTER.FM

ROUTER.FMはとりわけユニークなサービスです。

配信ストアは主要ストア以外にダンスミュージックの配信サービス「beatport」に配信できます。

 

還元率は80%で、手数料を支払うのは初回のみなのは魅力です。

ただ料金体験が少し複雑ですね。

 

1タイトルにつき1曲配信配信するのに6800円かかり、さらに2曲目以降は500円ずつ必要です。

つまり10曲入りのアルバムを配信するとなると11300円が必要となります。

 

さらにJANコード発行には1000円かかり、初回アカウント作成時にレーベル登録料として1000円が必要です。

初期費用は一番高くなっていますね。

年会費や月会費でない払い切りタイプの中ではCD BABYについでの高還元率になっています。




おすすめのディストリビューターを厳選!ぼくならコレを使う

さて9つのサービスをご紹介してきましたが、どれを使うか決まりましたか?

いや~、ホント選択肢が多すぎて困りますよね(笑)

 

どれも特徴があり甲乙つけがたいのですが、個人的に使いたいと思うディストリビューターは、

  1. TUNECORE JAPAN
  2. CD BABY
  3. Frekul

ですね。

 

まず日本独自の音楽ストリーミングサービスであるLINE MUSICやAWAへの配信は欠かせないと考えます。

みなさんもおそらく日本で活動されていますよね?

ですから国内で知名度の高い両サービスに登録できないのは重要は機会損失だと思います。

 

Frekul、TUNECORE JAPANではTIDALなどへ配信できませんが、SpotifyやApple Musicへはバッチリ配信OK。

十分に海外に市場は開けていると思います。

 

その上であとは料金との兼ね合いから3つのサービスから選びます。

TUNECORE JAPANは毎年維持費が必要になりますが、還元率は高いです。

さらにAmazon DOD、Video Kids、YouTubeコンテンツIDなど他の収益手段を充実しているので「稼ぐならTUNECORE JAPAN!」といった感じですね。

 

Frekulは還元率はもっとも低かったですが、何と言っても無料で配信できます。

なので趣味レベルで音楽をやっている人はFrekulをガンガン使いましょう。

 

CD BABY全サービスの中でコスパ最強といった感じです。

初回利用料のみで91%の還元を受け続けることができるのは唯一無二。

長い目で音楽活動を続けたい人は特におすすめです。

 

またCD BABYは老舗サービスなので、いきなり「サービス撤退!」ということもまずないでしょう。

その意味でも安心して配信をまかせられるサービスだと思います。

 

まとめると、

  1. TUNECORE JAPANがおすすめの人→セミプロ~プロ
  2. CD BABYがおすすめの人→アマチュア~プロ
  3. Frekulがおすすめの人→趣味~セミプロ

といった感じでしょうか。

デジタルディストリビューター比較

※個人の見解です

 

手数料に対しての考え方は、やはり自分の音楽がどのくらい再生されるか?=ストリーミングでどのくらい稼げるか?が目安になると思います。

こちらの記事で音楽ストリーミングの収益性について紹介しています。

選び方のひとつの基準になるので、ぜひ合わせて読んでみて下さい。




合わせて検討したい、無料で今すぐダウンロード販売ができるサービス2選

ここまでは大手配信ストアに配信ができるデジタルディストリビューターをご紹介しました。

 

合わせてミュージシャンン自前のダウンロード販売ストアも選択肢として考えてほしいと思います。

っというのも、大手配信ストアにも弱点があります。

 

それは、

  1. 利益率が低い
  2. 顧客接点がない

の2点です

 

ディストリビューターのほとんどは年額ないし月額で費用が必要、もしくは手数料がタダだと還元率が低くなります。

つまり何かしらの「手数料」が発生するので利益率が低いのです。

 

顧客接点とは「ファンとのつながり」のことですね。

例えば、iTunesで楽曲が売れても買ってくれた人に販促をかけることはできません。

つまり継続的なつながりを築くのが難しんです。

 

それを解決するためにミュージシャンと近い距離で運営できるウェブショップ(ダウンロードストア)が必要です。

 

具体的にはnoteBASEをおすすめします。

 

noteとは?

noteはいわば「コンテンツを販売できるSNS」です。

もちろん音楽も販売できます。

単品の有料販売だけでなく、複数のコンテンツをまとめられる「マガジン」という概念や「月額マガジン」という実質的なファンクラブを作ることもできます。

もちろん無料コンテンツも作れますよ。

 

ランニングコストは0で利益率は約8割です。

音楽アーティストではくるりやAwesome City Clubも使っていますね。

詳しくはこちらのnoteを解説した記事をご覧ください。

 

BASEとは?

BASEは誰でも簡単に無料でウェブショップが作れるサービスです。

香取慎吾さんのCMで「夢をあっさり現実に」のキャッチフレーズでもお馴染みですね。

 

売れる商品の種類は無限大で、バンドグッズ(Tシャツやリストバンド)ももちろん販売OK。

さらにデジタル商品も販売できるので、音楽ファイルもダウンロード販売することができます。

買ってくれた方にはメールマガジンを送信することで継続的な関係性を築くことができますよ。

 

こちらもランニングコストは0で利益率は約9割です。

合わせてBASEの解説をした記事もご覧ください。

 

ただnoteもBASEもそれ単体では宣伝力・拡散力は強くありません。

なので音楽ストリーミングサービスと併用してバランスのよい音楽活動を実現したいですね。

 

「Spotifyでアーティストを知り、ファンになってくれた人がnoteをフォローしてくれて、継続的な関係を作ることができた」

そんな流れを作ることができるのが理想です。

配信ストアとアーティストショップの活用

 

なので、音楽配信を考えていたミュージシャン/バンドマンの方はぜひアーティストショップの構築も検討してみて下さい。

 

以上「iTUNESやApple MUSICで音楽を配信するには?8つのサービスを比較」という話題でした!

参考になったらうれしいです。

 

 

それでは!

星川
次回のバン活!は!?
音楽は配信してファンの方に買ってもらうだけでなく、楽曲の「使用権」を販売することでマネタイズすることもできます!映画やCMであなたの楽曲が使われるかもしれない「オーディオストック」を見ておきましょう。

「音楽で稼ぐ」カテゴリー一覧に戻る

関連記事

Twitterでフォローしよう