バンドマンはなぜ貧乏?元バンマンが語るリアルな生活と貧乏対策5選

「バンドマンって、やっぱり貧乏だよね…」
バンドマン時代、何度もそんな言葉を浴びてきました。
実際、所持金が底をついた日も、交通費がなくて歩いた日も、わたしの生活にありました。
それでもバンドをやめなかった理由。
そして、お金がないなりにやっていた工夫や生活の知恵を、元バンドマンの立場から7つにまとめてお伝えします。
バンドマンが貧乏になりやすい理由
① 機材・スタジオ代など支出が多すぎる
ギター、ベース、エフェクター、ケーブル、シールド…。
音が出ればいいってもんじゃないからこそ、こだわりたくなる。でも、それ全部、高いんです。
加えて、スタジオ代やライブ出演費もバカになりません。
1回のリハで1,500円、月に4回やれば6,000円。そこに交通費がのってきます。
② 収入が不安定すぎる
バンドマンの多くはアルバイト生活。
ライブやツアーがあると、バイトを休まざるを得ず、収入が落ちる。
「来月、家賃払えるかな?」と、真剣に考える日もありました。
ライブのギャラが出ても、交通費で吹っ飛ぶことも。
③ 「時間」と「情熱」をお金より優先する
音楽が好きでバンドをしていると、「稼げるかどうか」は後回し。
気づけば、時間もお金もバンドに吸い取られていた、なんてことに。
「生活のために音楽をやる」のではなく、
「音楽のために生活する」状態になりがちです。
④ 打ち上げ・遠征・MV撮影…出費の連鎖
ライブ後の打ち上げ、遠征費用、衣装代、MV制作費…。
見えない出費がどんどんのしかかるのも、バンドマンあるある。
バイト代が入ったと思ったら、すぐ消える。
元バンマンのリアルな貧乏エピソード
① ランチはカップ麺と持参したおにぎり
わたしのバイトの合間のランチは、ドラッグストアで購入した80円(当時)の春雨ヌードルと、持参したおにぎりのセットがデフォルトでした。
お米は実家から送ってもらっていたので、以下にそれを活用するかが重要だった。
② お金がなくて徒歩で帰宅
ライブの打ち上げ後。
終電がなくなると、居酒屋やネットカフェで一夜を過ごすことはせず、多少の距離なら歩いて帰りました。
タクシーなんてもってのほか!
1,000円、2,000円を節約できるなら、体力を使います。
それでもバンド活動を続けるためにやった工夫
① 単発派遣・副業で生活を支える
時間の融通がきく仕事を探しました。
深夜のコンビニ、単発の倉庫バイト、ライブハウスの設営スタッフ…。
音楽優先の働き方でも、なんとか食いつなげる選択肢はあります。

② 物販で赤字を減らす工夫
CDだけじゃなく、Tシャツや缶バッジも作りました。
意外と、ライブに来てくれる人はグッズを買ってくれます。
制作費を回収できれば、交通費ぐらいにはなる。

③ 練習代を節約する工夫
スタジオ代は地味に痛い出費。
わたしは、区の公共施設(防音室がある市民センター)を予約して使っていました。
また、音楽スタジオやライブバーでバイトして、空き時間に練習できる環境を確保するのも効果的です。
④ MVの自主制作やセルフレコーディング
MV(ミュージックビデオ)やレコーディングも、外注すると高額。
最近はスマホと無料ソフトを使って、十分クオリティの高い作品が作れます。
GarageBandやAudacityなどを活用し、録音もミックスも自分たちでやるのが当たり前の時代。
やればやるほどスキルも上がります。
⑤ シェアハウスや格安物件にすむ
わたし自身、20代はずっと誰かと暮らしていたし、一人暮らしになってからも家賃3万円台のアパートに暮らしていました。
意外と快適でしたが(笑)
とにかく節約に一番聞くのは固定費の削減。
とりわけ家賃です。
東京だと、そもそも都心ではなく多摩方面に住むのも手。
多摩方面でも下北沢などライブハウス密集地帯や、都心も意外と近いです。
家賃が抑えられる割に最低時給は高いので、うまくバランスを取りやすいと言えます。
⑥ 消耗品はオンラインや二次流通も
オンラインならサウンドハウスがポイントバックも充実してお買い得。
また意外とメルカリを検索すると不要になった楽器消耗品を出品している人がいます。
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今、音楽を続けたいあなたへ
お金がなくても、音楽はできます。
たしかにバンドマンの生活は貧乏かもしれません。
でも、それ以上に得たものも多かった。
バン活!では「やってよかった!」と心から思える日が来るように、充実したバンド活動をサポートする情報をたくさん発信しています。
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