バンドメンバーがやる気ない?モチベーションアップさせる方法。温度差を解消!

バンドメンバーがやる気ない?モチベーションアップさせる方法。温度差を解消!

「最近あいつやる気ない!」 

バンド活動も長くなると、メンバーにそんな不満を感じることもあると思います。
そこでこの記事ではわたしの10年以上のバンド経験から

「メンバーのモチベーションをアップさせる方法」

をご紹介したいと思ます。

バンドの人間関係で悩んでいる方の参考なったらうれしいです。

バンドメンバーのモチベーションを上げる方法

目標を”具体的に”つくる

ワンマンで”100人"動員
今年中に楽曲を”5曲"リリースする

など、なるべく数字を用いて具体的な目標をメンバー全員で掲げましょう。

「次のライブ、なるべく集客する」など目標があやふやだと、行動に繋がりません

やる気は行動した後に湧いてくる
という話は聞いたことがありますか?

よく「やる気がないからできない」と言いますが、実際には「やってないからやる気が出ない」のが心理学的に正しいそうです。
なので、まずは小さくてもよいので、行動をすることが大事

その意味では目標の大きさもあまり関係ありません。
大事なのは”共有すること"と、"行動を促すこと"。

ぜひ、その目線で目標を作ってみて下さい。

未達成の場合のプランBをつくる

その目標が達成できなかった時の行動指針も決めておきましょう。

目標「半年後に30人集客」 → 失敗したら? → 「そこから半年後に20人集客」
といった風に「ダメだったらこうする」という2つ目のプランを用意しておきます。

いわば「プランB」といえるモノ。

あらかじめプランBを共有しておけば、いざ失敗した時のイザコザを避けられます

何事も、うまくいっている時は問題がありません。
ですが人の本質が現れるのは得てして失敗した時。

失敗した時こそモチベーションの差が生まれやすいので、予めプランBを決めて事前に対処しましょう。

事務作業を分担・効率化する

ライブハウスとの連絡、SNSの宣伝、YouTubeアカウント管理…。
バンド活動には意外なほど事務作業がついて回ります。

もしかしたら、特定のメンバーに負担が集中して、それが原因でモチベーションが落ちているのかもしれません。
いちど事務作業を整理整頓・分担してみましょう。

また作業自体を効率化するのも大事です。
例えばスケジュール調整はアプリを使うと便利です。

あいさつルールをつくる

人間関係の基本はあいさつ
まず声を出してコミュニケーションをとるのが、人間同士の基本的な営みです。

学校でも部活でも会社でも、必ず意図時にあいさつを習慣を作っているのはそのためです。
しかしバンドには先生も上司もいないので、あいさつがルール化されていないことも多いはず。

改めて、スタジオに入った時、ライブハウスに入った時にあいさつを心がけてみて下さい。
ちなみにバンド界隈では、いつ何時も「おはようございます」が定着しています。

小さな成功体験を共有する

お客さんがドラムカッコいいって褒めてたよ!
先輩がギターソロのあの部分がイイって言ってた。

メンバーの好評価を耳にしたら、ぜひ共有しましょう。

人間は悪評や失敗をよく記憶する生き物です。
それは危険を遠ざけ、失敗を繰り返さないための防衛本能だそう。

なので、好評や成功は意図的に共有しないと届かないんですね。

SNSで褒められた投稿があったこと、ミュージックビデオの再生回数が伸びていること。
嬉しいことはしっかりメンバー間で共有して、満足感を高めてほしいと思います。

少額でもギャラを渡す

お金でやる気が出ない人はいないです(笑)

「いや、ギャラ出すほど儲かっていないよ!」というバンドマンも多いかもしれません。
しかしここで考えてほしいのは、赤字が当たり前になっていないか?という点。

少額でも黒字を出そうとしているでしょうか?
たとえ少額の黒字でも、黒字とはメンバーの持ち出しがなくなることを意味します。

ただそれだけでも、赤字を垂れ流すよりモチベーションアップしますよね。
ぜひバンドの支出・収入を見直して、黒字化できないか検討してみて下さい。

売上を上げるだけでなく、スタジオ代を節約することで黒字に近づけるかもしれません。

それでもイライラする?バンドメンバーのやる気が出ない本当の理由

以上の方法を用いても、あまり効果がなかった…。
そんな時はこんな理由があるのかもしれません。

環境が違う・悪い

学生、社会人、20代、30代…。
ライフステージが違えば、モチベーションが違ってくるのも当たり前。

そして環境は一朝一夕で改善できるものではありません

自分は恵まれた環境にあっても、全員がそうであるほうが珍しい。
メンバーのやる気の無さにイライラしたら、その人が背負っているものを見てあげてほしいと思います。

才能・技術がない

音楽は個性と才能の世界です。

特にロックバンドとなると、その傾向はより顕著。
例えばクライアントの要望に答える職業作曲家なら、ある程度の答えが提案されているので、なんとかなるのかもしれません。

しかしロックバンドや音楽アーティストに正解はありません。

正解を探し当てる力は、まさに才能という他ない。
つまりそのメンバーはやる気がないのではなく、単純に「できない」のが現実的には大きいかもしれません。

できない人に無理やり「やる気を出せ!」と言うのは酷。
ともすればメンバー関係だけでなく、人間関係にヒビが入る可能性も。

また演奏力 = 技術がないこともあるでしょう。
演奏力は練習すれば、ある程度伸びてくれます。

しかし練習するには、さっき言った環境が大切です。
練習がままならないほどの悪環境を強いられている場合もあるかもしれません。

もし本当にあなたの才能と技術がメンバーの中で抜きん出ているなら、メンバーチェンジ・解散も視野に入れるべきでしょう。
実際それは珍しいことではありません。

【提案】そこそこのやる気で続けるバンド活動

とは言え、現実的には天才である可能性も稀。
そして「天才以外はバンドをやってはいけない」わけではありません

そこで考えたいのは、自分たちのスケールに合ったバンド活動です。

目標を小さく、集中する

CDリリース、ライブ、ツアーなど当たり前のようなライブ活動を見直して、自分たちにあったカタチに変えてみます。

ノルマリスクを背負って月に何度もライブをすべきなのか。
インディーズにCDは必須なのか?
SNSは効果的に使えているのか?

バンド活動は基本的に「やった方がいいもの」ばかりです。
だからこそ取捨選択をして、自分たちのエネルギーを集中させましょう。

経験則では、何でもかんでも手を出さず一点突破しほうが結果に繋がりやすいと感じています。

小さく収入を得る

おすすめはTuneCore Japanなどを使った音楽サブスクへの配信。

音楽サブスクは少額でチャレンジできますが、全世界の人に音楽を聞いてもらえる可能性があります。
例えば妄想ですが、インドで自分たちの曲が100万回再生されることを想像すると、やる気がアップしないでしょうか?

また「少額でもギャラを渡す」ためには、効率よく利益を上げることがやっぱり大事。
そうなると、やはり音楽サブスクへの配信はまず第一に考えたいことです。

TuneCore Japan

まとめ:やる気・モチベを上げるには、それ以外が大事

ここで紹介したモチベーションを上げる方法は、言い換えると「バンド内の環境を整える」アイディアです。
その上でさらにやる気が出ない場合は、その人の固有の環境・才能・技術に原因があると指摘しました。

やる気・モチベーションは気持ちの問題ではありますが、気持ちで対処しても解決しません
頭ごなしにやる気を出させようとしても、のれんに腕押しだと言えるでしょう。
その人を取り巻く「気持ち」以外の要素をよく見て、整えるのが大事です。

花を咲かせるには、まず土を改良する必要がある。

ぜひ、その視点でメンバー間のやる気を考えてほしいと思います。


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