DTMに最適なネット環境とは?格安SIM+光回線Wifiがおすすめ

「DTMを始めてみたけど、ネット回線ってどうすればいいの???」
あるいは、これから始めようとして「とりあえず自宅にWi-FiがあればOK?」と思っている方もいるかもしれません。
ですが、DTMでは音源のダウンロードやデータのアップロードなど、意外とネット回線を使う場面が多く、回線選びを間違えると作業に大きな支障が出てしまうことも。
この記事では、そんなDTM初心者の方に向けて、どんなネット環境がベストなのかをわかりやすく紹介します。
「モバイルWi-Fiじゃだめなの?」
「光回線って高いんじゃない?」
そんな疑問にもお答えしつつ、コスパの良い組み合わせや選び方のポイントも解説していきます。
DTMにネット回線が必要な理由
DTMは、もはやオフラインで完結する作業ではありません。制作のあらゆる場面でネット接続が必要になります。
- 大容量のクラウド音源やプラグインをダウンロード
- 各種ソフトのアップデート(数GB単位)
- 楽曲データ(WAV/MP3)をクライアントに納品
- Google DriveやDropboxなどでデータ共有
- YouTubeやSoundCloudなどへのアップロード
とくにWAVファイルの納品やVST音源の導入では、1ファイルで30GBを超えることも珍しくありません。
そのため、通信速度と安定性がないと作業にならないのです。
また、モバイルWi-Fiやスマホのテザリングでは、通信速度が遅かったり、通信制限によって急に使えなくなったりすることも。
「期限までにファイルが送れない」などのトラブルは、避けたいところです。
DTMにおすすめのネット環境は「光回線」の理由
以上のようにDTMにおいて重要なのは、安定して高速な通信環境を確保すること。
そのために最も信頼できるのが、自宅に引く「光回線」です。
「最近は5Gがあるし、モバイルWi-Fiやホームルーターでもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、DTMのような作業にはやや不向きです。
実際、以下のようなデメリットがあります。
- 通信速度が不安定になりやすい(特に夜間)
- 上り速度が遅く、大容量ファイルの送信に時間がかかる
- 通信制限(3日で10GBなど)に引っかかるリスクがある
これに対して光回線なら、
- 通信制限なし
- 上り・下りともに高速
- 複数デバイスの同時接続も安定
つまり、DTMerが快適に作業するには「光回線が最適」というわけです。
主なネット回線 | メリット | デメリット |
---|---|---|
光回線 ※DTMにおすすめ | 通信速度が速く安定、制限なし、アップロードも快適 | 工事が必要、開通まで時間がかかることも |
モバイルWi-Fi | 工事不要、持ち運び可(引っ越し時に楽) | 通信制限あり、速度不安定、上りが遅い |
ホームルーター | 工事不要、設定が簡単(引っ越し時に楽) | 回線が混みやすく、通信が不安定になる場合がある |
DTMには有線LANと無線LAN(Wifi)どっちがおすすめ?
光回線を使うと決めた後、もうひとつ検討が必要なのが端末に接続する際に有線か無線かを選ぶこと。
基本的には安定性の高い有線LANがおすすめされることが多いです。
とは言え、ライブ配信やオンラインミーティング(Zoom)の頻度が少ないのであれば、無線LANでもそれほどストレスになることはないでしょう。
また無線LANはスマホに接続できるので、スマホ代の節約にもなります。
光回線を申し込むと、基本的には無線LANを前提に接続作業するはずです。
後から有線LANを導入したり併用することも可能なので、まずは無線LANで始めても大丈夫です。
DTMerの光回線の選び方
では、実際にどの光回線を選べばよいのでしょうか?
ここでは、目的に応じた2つの選び方をご紹介します。
① 使っているスマホキャリアに応じて選ぶ
スマホキャリアと同じ系列の光回線を選ぶと、「スマホ割」が使えてお得になります。
スマホキャリア | スマホ割対応の光回線 | おすすめプロバイダ |
---|---|---|
docomo | ドコモ光 | GMOとくとくBBのドコモ光 |
au | auひかり | GMOとくとくBBのauひかり![]() |
SoftBank | SoftBank光 | Softbank光(※直契約) |
これらの組み合わせなら、スマホ料金が毎月1,000円ほど割引されるケースも多く、家族で同じキャリアを使っていればさらにお得です。
プロバイダってなに?知らないと損するかも
光回線を契約するときにもうひとつ大事なのが、「プロバイダ(接続業者)」の存在です。
「ドコモ光」や「auひかり」は、いわゆる「コラボ光」と呼ばれるタイプ。
これは、共通の回線網を使いながら、プロバイダがそれぞれのブランドとして提供できるサービスです。
つまり、「ドコモ光だからプロバイダもドコモ」だと思いがちですが、実は「GMO」や「ぷらら」など、複数のプロバイダから選べる仕組みなんです。
しかも、選ぶプロバイダによって、
- 通信速度(IPv6対応など)
- 無料Wi-Fiルーターの有無
- キャッシュバック金額
などが大きく変わるため、実質的な使い心地に直結します。
たとえば、ドコモ光は「GMOとくとくBB」経由で申し込むと、高速回線+ルーター無料+現金キャッシュバックのセットになっていてお得です。
よくわからないまま公式経由で申し込んでしまうと、そうした特典を受け損ねるケースもあるので要注意です。
一方でSoftBank光のプロバイダはYahoo!BBのみ。
しかしYahoo!BBはSoftBank光と同じSoftBankグループなので、あまり差別化ポイントがありません。
またスマホのセット割(おうち割 光セット)はSoftBank光からの申込み限ります。
よってSoftBank光は、そのままSoftBank光から申し込みましょう。
② 【最強】「NURO光 × NURO Mobile」もおすすめ
特にスマホキャリアにこだわりがない場合は、NURO 光がおすすめです。
NURO光は、
- 下り最大2Gbpsの超高速回線
- 通信制限なし
- 回線が混み合いにくく、DTM作業中も常に安定
というスペックで、DTMerにとって非常に相性のよい光回線です。
さらにスマホを大手キャリアからNuroグループのNURO Mobileに切り替えれば、通信費全体をぐっと抑えることができます。
実際の一例:
- 自宅ネット:NURO 光(月5,200円前後)
- スマホ:NURO Mobile(3GBプランで月990円〜)
この組み合わせなら、おおよそ先ほどの「大手キャリアのセット割」よりトータルで安くなります。
自宅に光回線を入れると、スマホは月3GBで十分なことも多いです。(自宅ではスマホを光回線に繋ぐため)
「速度最強で安い」となれば、特に在宅ワークやフリーランスの人など、自宅にいる時間が長い人はぜひ検討して欲しい組み合わせです。
NURO光の注意点(デメリット)
NURO光はとても優れた光回線ですが、いくつかの注意点もあります。
- 対応エリアが限られている(関東・東海・関西・九州・北海道の一部)
- 工事が2回必要で、開通までに時間がかかることがある
- マンションでは設備が整っていないと導入できないこともある
そのため、申し込む前には「エリア確認」と「工事スケジュールの確認」をおすすめします。
もし対応エリア外なら、先ほど紹介したスマホ割がきく光回線を選びましょう。
まとめ|DTMに合うネット回線の選び方
DTMerにとって、ネット回線は単なる通信手段ではなく、作品づくりの土台です。
安定した通信が確保できていないと、インストールや納品、共有のすべてが滞ってしまいます。
- 通信制限がない
- 高速で安定している
- アップロードもスムーズ
これらを満たすのは、やはり光回線一択です。
もちろん、YouTubeで動画を見たり、DAZNでスポーツ中継を見るときもストレスが減ってプライベートも大充実。
スマホ割を使いたい方はキャリア連動の光回線を、通信費を抑えたい方はNURO光×NURO Mobileの組み合わせを検討して下さい。
ネット環境を整えて、ストレスのないDTMライフを始めましょう!
【まとめ】
ドコモ光おすすめプロバイダ → GMOとくとくBBのドコモ光
auひかりおすすめプロバイダ →GMOとくとくBBのauひかり
SoftBank光は直契約がおすすめ → Softbank光
最強おすすめのセット → NURO 光 × NURO Mobile