音楽業界の平均年収を比較!レコード会社・楽器メーカー・楽器店の給与事情

「音楽業界って、やっぱり給料は安いの?」
音楽業界を目指している人なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
確かに、華やかなイメージのある音楽業界ですが、会社によって年収や待遇は大きく異なります。
例えば、同じ音楽業界でもレコード会社や楽器メーカーは平均年収700万円以上の企業もある一方、楽器店では300〜400万円台が中心というように、業種によって大きな差があります。
そこで今回は、
- 音楽業界の平均年収
- レコード会社・楽器メーカー・楽器店の年収
- レコード会社の売上規模を比較
- 「音楽業界は不況」と言われる理由
について、公開資料や社員口コミをもとに分かりやすくまとめました。
音楽業界への就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
※上場企業は有価証券報告書などの公開資料を参考にしています。非上場企業については公開資料が限られるため、社員口コミサイトなどを参考に業界全体の傾向をまとめています。
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音楽業界の平均年収は?
まず結論からお伝えすると、音楽業界の年収は「どの業種で働くか」によって大きく変わります。
「音楽業界=給料が安い」というイメージを持たれがちですが、それは半分正解で半分間違いです。
例えば、ヤマハやローランドのような楽器メーカーは製造業としての側面も持っており、平均年収は700万円台。レコード会社も比較的給与水準が高く、公開されているデータではエイベックスが846万円、ポニーキャニオンが726万円となっています。
一方で、楽器店は小売業に分類されるため、平均年収は300〜400万円台が中心です。
業種ごとの違いをまとめると、次のようになります。
| 業種 | 平均年収(目安) | 特徴 |
|---|---|---|
| レコード会社 | 約700〜800万円 | 年収は高め。人気企業が多い |
| 楽器メーカー | 約700万円台 | 待遇・福利厚生が充実 |
| 楽器店 | 約300〜400万円 | 小売業のため比較的低め |
※レコード会社・楽器メーカー・楽器店の公開データから算出した概算値です。ライブ制作会社や音楽出版社、音楽配信会社は公開データが少ないため、含めていません。
つまり、「音楽業界」という大きなくくりで考えるよりも、「どの会社・どの業種を目指すか」が重要なのです。
それでは、業種ごとの特徴を詳しく見ていきましょう。
楽器メーカーの平均年収
音楽業界の中でも、特に待遇が良いと言われているのが楽器メーカーです。
代表的な企業を見てみましょう。
| 会社名 | 平均年収 |
|---|---|
| ヤマハ | 約764万円 |
| ローランド | 約713万円 |
| 河合楽器製作所 | 公開データなし |
※河合楽器製作所は平均年収の公開データを確認できませんでした。
ヤマハやローランドは世界的なブランド力を持つ企業であり、海外売上比率も高いことから、音楽業界の中でも給与水準は高めです。
また、勤続年数も長く、福利厚生が充実している企業が多いことも特徴です。
もちろん、研究開発や設計、生産技術など専門性の高い職種も多いため、誰でも高年収というわけではありません。
しかし、「音楽が好き」と「ものづくりが好き」の両方を活かしたい方にとっては、非常に魅力的な就職先と言えるでしょう。
レコード会社の平均年収
「音楽業界で働く」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのがレコード会社です。
アーティストの発掘・育成、音源制作、プロモーションなど、音楽ビジネスの中心を担う仕事であり、就職先としても高い人気があります。
公開されているデータでは、代表的な企業の平均年収は次のとおりです。
| 会社名 | 平均年収 |
|---|---|
| エイベックス | 約847万円 |
| ポニーキャニオン | 約726万円 |
| 日本コロムビア | 約600万円 |
| ソニー・ミュージック | 非公開 |
| ユニバーサルミュージック | 非公開 |
※ソニー・ミュージックやユニバーサルミュージックは非上場企業のため、有価証券報告書による平均年収は公開されていません。
こうして見ると、レコード会社は音楽業界の中でも高年収の企業が多いことが分かります。
ただし、その分競争率も非常に高く、企画・制作・宣伝などの部署では繁忙期に残業が増えることも珍しくありません。
それでも、「好きなアーティストを世の中に届ける仕事がしたい」という人にとっては、やりがいの大きな職場と言えるでしょう。
楽器店の平均年収
楽器店は、楽器メーカーやレコード会社とは少し事情が異なります。
販売職が中心となるため、小売業としての給与水準になるケースが多く、音楽業界の中では平均年収は比較的低めです。
代表的な企業を見てみましょう。
| 会社名 | 平均年収 |
|---|---|
| 石橋楽器店 | 約460万円 |
| 島村楽器 | 約391万円 |
| サウンドハウス | 約355万円 |
| クロサワ楽器 | 公開データなし |
公開されているデータを見ると、楽器店の平均年収は300〜400万円台が中心となっています。
「年収だけ」を見ると物足りなく感じるかもしれませんが、楽器店には楽器店ならではの魅力があります。
例えば、
- お客様へ楽器選びを提案できる
- 最新モデルをいち早く触れる
- 演奏経験を活かせる
- ミュージシャンとの交流が生まれる
など、音楽好きには非常にやりがいのある仕事です。
また、企業研究を進めると、接客や店舗の雰囲気に魅力を感じて入社する人も多いようです。
一方で、小売業ならではの忙しさがあるため、実際の働き方は事前に確認しておくことをおすすめします。
楽器店企業は、年収だけを見ると物足りなく感じるかもしれません。
しかし、「好きな楽器に囲まれて働きたい」「演奏経験を活かしたい」という方にとっては、大きなやりがいを感じられる仕事です。
主要レコード会社の企業規模を比較
ここまで平均年収を見てきましたが、「結局どの会社が大きいの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、国内を代表するレコード会社を企業規模・平均年収・上場の有無で比較してみました。
| 会社名 | 平均年収 | 売上規模 | 上場 |
|---|---|---|---|
| エイベックス | 約847万円 | 約1,334億円 | 〇 |
| ポニーキャニオン | 非公開 | 約379億円 | ✕ |
| 日本コロムビア | 約600万円 | 非公開 | 〇 |
| ソニー・ミュージック | 非公開 | 非公開 | × |
| ユニバーサルミュージック | 非公開 | 非公開 | × |
| キングレコード | 非公開 | 非公開 | × |
※平均年収は公開資料をもとに掲載しています。非上場企業は公開情報が限られるため、一部の項目は非公開としています。
ご覧のように、レコード会社は非上場企業が多い業界です。
実は、ソニー・ミュージックやユニバーサルミュージック、ポニーキャニオンなどは、それぞれソニーグループやユニバーサル ミュージック グループ、フジ・メディア・ホールディングスといった大きな企業グループに属していますが、レコード会社そのものは非上場となっています。
そのため、有価証券報告書ではグループ全体の業績や従業員データは公開されていても、「レコード会社単体」の平均年収や売上高までは開示されていません。
非公開の企業を就職・転職を検討する際は、転職会議などの社員口コミも参考にしながら企業研究を進めると、実際の働き方や職場の雰囲気をイメージしやすくなります。
ただし、口コミは回答者数や職種によって内容が異なるため、あくまで参考情報として活用しましょう。
一方で、エイベックスや日本コロムビアのような上場企業は、有価証券報告書から平均年収や勤続年数などを確認できるため、待遇を比較しやすいというメリットがあります。
企業規模が大きいからといって必ずしも年収が高いとは限りませんが、福利厚生や教育制度、事業の安定性などを知るうえでは、企業規模も参考になる指標の一つです。
音楽業界は本当に「不況」なの?
「音楽業界は不況だからやめておけ。」
そんな話を聞いたことがある人も多いでしょう。
しかし、このイメージは少し古くなっています。
確かに、CD市場だけを見るとピーク時と比べて市場規模は縮小しました。
現在ではSpotifyやApple Music、Amazon Musicなどのストリーミングサービスが普及し、「CDを購入して音楽を聴く」というスタイルは以前ほど一般的ではありません。
一方で、音楽業界全体を見ると状況は変わってきています。
近年は日本レコード協会(RIAJ)の統計でも、音楽配信市場は拡大を続けており、サブスクリプション(定額制音楽配信)が市場を大きくけん引しています。 また、ライブ・コンサート市場もコロナ禍から回復し、多くのアーティストが全国ツアーや大型フェスを開催するなど、音楽ビジネスの収益源は大きく変化しています。
現在の音楽業界では、
- 音楽配信
- ライブ・フェス
- ファンクラブ
- グッズ販売
- YouTube
- SNSを活用したプロモーション
など、CD販売だけに依存しないビジネスモデルが定着しています。
実際に大手レコード会社も、音源制作だけでなく、ライブ事業やアーティストマネジメント、IPビジネス、映像事業などへ事業領域を広げています。
つまり、「音楽業界=不況」というより、
「CD中心の時代から、総合エンターテインメント産業へ進化している最中」
と考えた方が実態に近いでしょう。
もちろん、中小企業では厳しい経営環境が続くケースもありますが、「音楽業界だから将来性がない」と悲観する必要はありません。
就職活動では業界全体のイメージだけで判断するのではなく、会社ごとの事業内容や成長戦略まで確認することが大切です。
まとめ|音楽業界は業種によって年収が大きく異なる
音楽業界の平均年収は、一律ではありません。
今回ご紹介したように、
- レコード会社は比較的高年収
- 楽器メーカーも待遇が良い企業が多い
- 楽器店はやや低めだが、音楽好きには魅力的な仕事
というように、業種によって大きな違いがあります。
また、レコード会社には非上場企業が多く、平均年収や売上高が公開されていないケースも珍しくありません。
そのため、企業研究を行う際は、有価証券報告書だけでなく社員口コミなども参考にしながら、自分に合った会社を探すことが大切です。
これから音楽業界を目指す方は、ぜひ仕事内容だけでなく、待遇や働き方にも目を向けながら就職・転職活動を進めてみてください。
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