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【コピペOK】音楽作品の「クレジット」とは?正しい書き方・英語表記一覧・テンプレートを紹介

【コピペOK】音楽作品の「クレジット」とは?正しい書き方・英語表記一覧・テンプレートを紹介

「レコーディングも終了! 次はいよいよリリース!」

インディーズバンドがそう思った矢先に直面するのが「クレジット(Credit)」の表記です。

「誰の名前を、どの順番で書けばいいの?」
「作詞作曲の英語表記は? Written by でいいの?」
「Produced by と Directed by の違いは?」

そこでこの記事では、音楽CDや配信リリースにおける「クレジット」の正しい書き方を徹底解説。

プロの現場で使われている英語表記一覧や、コピペして使えるテンプレートも用意しました。
同人音楽、自主制作バンド、DTMerの方まで、自分の作品をリリースするクリエイターのみなさんの参考になったら嬉しいです。

音楽作品における「クレジット」とは?

音楽作品におけるクレジットとは、その作品が
「誰によって作られ、誰が演奏し、誰が記録したか」
を明記した情報のリストです。

主に3つの重要な役割があります。

  1. 敬意と責任(Respect):共に作品を作り上げたメンバーや裏方スタッフへの感謝と、制作責任の所在を示します。
  2. 権利の証明(Rights):著作権(JASRAC等への登録)や原盤権が誰にあるかを明確にします。
  3. ポートフォリオ(Portfolio):「あのベースの音が良かったから、このエンジニアに依頼したい」など、次の仕事につながる「名刺」代わりになります。

【一覧表】クレジットの役職・役割の書き方(英語/日本語)

クレジット表記は、世界標準である「英語」で記載するのが一般的です(もちろん日本語でもOKですが、英語の方がデザインに馴染みやすいです)。

主要な役職の表記をカテゴリ別にまとめました。

1. アーティスト・制作(Production)

楽曲の核となる部分を作る役割です。

英語表記日本語表記・意味備考
Produced byプロデューサー作品全体の総責任者・監督。
Sound Produced byサウンドプロデューサー音作りに関する責任者。
Composed by作曲日本では"Music by" の方が一般的
Lyrics by作詞"Words by" と書く場合もある。
Arranged by編曲アレンジ担当。
Written by作詞作曲作詞と作曲が同一人物の場合に使用。

2. 演奏・パフォーマンス(Musicians)

実際に音を出した人たちです。

英語表記略称例日本語表記・意味
VocalVo.ボーカル
GuitarGt. / Gtr.ギター
BassBa. / B.ベース
DrumsDr. / Ds.ドラム
KeyboardsKey.キーボード/ピアノ
ChorusCho.コーラス(Backing Vocalとも)
Programmed byProg.打ち込み/プログラミング

3. エンジニアリング(Engineering)

音を録り、整える技術者です。

英語表記日本語表記・意味備考
Recording Engineerレコーディングエンジニア"Recorded by" とも表記。
Mixing Engineerミキシングエンジニア"Mixed by" とも表記。
Mastering Engineerマスタリングエンジニア"Mastered by" とも表記。
Recorded atレコーディングスタジオ使用したスタジオ名。
Mixed atミックススタジオミックスを行った場所。

4. ビジュアル・その他(Visual & Others)

パッケージ制作や、市場への流通・プロモーション(宣伝)に関わる役割です。

英語表記日本語表記・意味備考
Art Directionアートディレクションジャケットデザインの監督。
Designデザイナー
Photography / Photographer写真家・カメラマン
Illustrationイラストレーター
Promoterプロモーター宣伝・プロモーション担当。メディアへの売り込み。
Sales Promotionセールスプロモーション販売促進担当。店頭や広告展開の責任者。
Executive Producerエグゼクティブプロデューサー制作総指揮(予算責任者など)。

クレジットを掲載する順番(並び順)のセオリー

クレジットには明確な決まりはありませんが、業界の慣習としての「並び順」があります。

  1. Produced by (一番偉い人、またはバンド名)
  2. Words & Music (作詞・作曲・編曲)
  3. Musicians (メンバー、サポートミュージシャン)
  4. Engineers (レコーディング、ミックス)
  5. Studios (スタジオ名)
  6. Mastering (マスタリングエンジニア&スタジオ)
  7. Visuals (デザイン、写真など)
  8. Special Thanks
  9. Total Info (WebサイトURLや著作権表示)

【ワンポイント】

自主制作バンドの場合、自分たちがプロデューサーであることが多いため、一番上に Produced by [バンド名] と記載して統一感を出すのがおすすめです。

【ワンポイント2:作詞・作曲(Words & Music)の記載場所】

作詞(Lyrics by)と作曲(Music by)のクレジットは、その楽曲の歌詞の著作権情報と紐づくため、その楽曲の歌詞が記載されたページの下部に記載するのが最も一般的で推奨されます。

例外的なケースとして歌詞ページを設けず、ブックレットの最後のスタッフクレジット全体の中にまとめて記載する場合もあります。

楽曲の歌詞とセットで表記することで、どの曲の著作権者が誰なのかが、読み手にも、権利管理者にも一目で伝わり、誤解を防ぎます。

サブスク配信でも「クレジット」を入力するのがおすすめ

かつてクレジットと言えば「CDの歌詞カードを見る楽しみ」でしたが、現在はSpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービス上でもクレジット(Song Credits)が表示されるようになっています。

TuneCore Japanなども詳細クレジットに対応

デジタル音楽ディストリビューションサービスのTuneCore Japanなどでは、楽曲登録時に詳細なクレジット情報を入力できるようになっています。

なぜ配信でもクレジット入力が必要?

  1. 検索に強くなる:ストリーミングサービス内で「エンジニア名」や「サポートミュージシャン名」で検索された際、あなたの楽曲がヒットすることも。
  2. 新たな仕事につながる:「この曲のドラムの音が最高だな。誰が叩いてるんだろう?」と気になった業界関係者がクレジットを見て、そのミュージシャンやエンジニアに仕事を依頼するケースがあります。

配信登録の作業中に「あれ、エンジニアさんの名前のスペルなんだっけ…」と慌てないよう、事前にテキストデータとしてクレジット表を整理しておくことを強く推奨します。

FAQ|音楽クレジットのよくある質問

Q
「feat.」はどう使う?
A

A. Featuring(フィーチャリング)の略です。ゲストボーカルやラッパーが参加した場合に使います。
クレジットにゲスト・ミュージシャンとして明記するのは、もちろん曲名に入れてしまうのが一般的になっています。

例:Song Title feat. 〇〇

Q
「Special Thanks」には誰を書く?
A

A. 特にルールはありません。制作に協力してくれた友人、楽器を貸してくれた人、アドバイスをくれた先輩、いつもお世話になっているライブハウスのスタッフなどを記載します。

Q
著作権表示(マルC、マルP)の違いは?
A
  • © (Copyright):著作物の権利者。歌詞カードのデザインや、楽曲そのものの権利。通常はレーベル名やアーティスト名を書きます。
  • ℗ (Phonogram):原盤権者。その「録音物(音源データ)」にお金を出して作った人。
  • 表記例℗&© 2025 Your Band Name.

【コピペOK】CD/配信クレジット用テンプレート

ここまでの内容をまとめたテンプレートです。

メモ帳などにコピペして、自分の情報を書き換えて使用して貰えればと思います。
CDのブックレットデザインに渡す原稿としても、配信登録時のメモとしても使えます。

パターンA:バンド・自主制作向け(シンプル)

必要最低限の情報をまとめた、スッキリとした構成です。

Produced by [バンド名]
Arranged by [バンド名 or 編曲者名]

[バンド名]
Vo & Gt: [名前]
Ba: [名前]
Dr: [名前]

Recorded & Mixed by [エンジニア名]
Mastered by [エンジニア名]
Recorded at [スタジオ名]

Art Direction & Design: [デザイナー名]

Special Thanks:
[名前], [名前], [ライブハウス名], ...and You!

パターンB:アルバム・本格仕様(詳細)

関わったスタッフ全員を網羅する、プロ仕様の構成です。

ALL SONGS PRODUCED by [アーティスト名/プロデューサー名]
Executive Producer: [エグゼクティブプロデューサー名]

--- MUSICIANS ---
Vocal: [名前] (All Tracks)
Guitars: [名前] (All Tracks)
Bass: [名前] (M1, M3, M5)
Drums: [名前] (M1, M3, M5)
Keyboards & Programming: [名前] (All Tracks)

Guest Vocal: [ゲストアーティスト名] (M2)
Guest Strings: [演奏者名] (M4)

--- ENGINEERING ---
Recorded by [レコーディングエンジニア名] at [スタジオ名]
Mixed by [ミキシングエンジニア名] at [スタジオ名]
Mastered by [マスタリングエンジニア名] at [マスタリングスタジオ名]

--- VISUALS & PROMOTION ---
Art Direction & Design: [デザイナー名]
Photographer: [カメラマン名]
Hair & Make-up: [メイクさん名]
Promoter: [プロモーター名]
Sales Promotion: [販売促進担当者名]

--- STAFF & MANAGEMENT ---
Artist Management: [マネージャー名]
A&R: [担当者名] (※Artist and Repertoire: 契約・企画担当)

SPECIAL THANKS to
[お世話になった人A], [お世話になった人B],
[所属レーベル名], [楽器メーカー名],
and all our fans who support us.

℗&© 2025 [レーベル名 / アーティスト名]. All Rights Reserved.

まとめ|音楽のクレジットは誤字・脱字に注意

以上、音楽作品のクレジットについてご紹介しました!

クレジットはCDプレスにしても配信にしても、手続きが完了したあとは修正ができません
ぜひ何度も見直して、後時・脱字の内容に注意してください。

きっと音楽が好きなみなさんなら、クレジットを見て「いつか自分もこのスタジオでレコーディングしてみたい」とか「このエンジニアさんに録音してほしい!」とか妄想を膨らませたことがあるでしょう。

そう考えると、クレジットは単なるテキストではなく、ミュージシャン同士がつなぐバトンのようなもの。
ぜひ、丁寧に取り扱って、充実した作品に仕上げてください。

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