ロック・ムービーというものは数あれど、外せないのが本人が出演しているドキュメント映画です。
今日はロックスターの裏の顔がのぞけるドキュメンタリー映画を10コご紹介します。
音楽だけでなく、当時の文化についても学びが多いです。
ぜひご覧ください!
①ボブ・ディラン/ノーディレクションホーム
ロック界最大の詩人、ボブ・ディランをおった貴重なドキュメンタリーです。
監督はギャング映画の巨匠マーティン・スコセッシ。
ボブ・ディランがなぜ伝説のアーティストと呼ばれるのかをよく理解できる作品。
主に60年代の5年間ほどが取り上げられています。
デビュー秘話なども必見ですが、ディランがフォークシンガーからロックバンドへと移行する中でおこったと言われる非難を映画の中で見ることができます。
②デビット・ボウイ/ジギースターダストの伝説
2016年1月に亡くなったデビット・ボウイ。
「ジギースターダストの伝説」は追悼としてリリースされました。
本作は 2007年にイギリスで製作された作品。
デヴィッド・ボウイとザ・スパイダース・フロム・マーズについてのドキュメンタリーで、BBCやグラナダTVでのパフォーマンスやミック・ロック監督によるPV、前妻アンジーのコメントなども収録しています。
ボウイとスパイダースによるレアなライヴ映像や、初期のレコーディングスタイルを作り上げた舞台裏や、「世界を売った男」で幕を開ける70年代のボウイの音楽活動の裏側を、元スパイダースのトレバー・ボーダーとウッディー・ウッドマンジーが語っています。
本作で聞ける曲は「スターマン」「愛しき反抗」「ジーン・ジニー」「スペイス・オディティ」「チェンジズ」「ジギー・スターダスト」「サフラ ゲット・シティ」「火星の生活」などです。
デビット・ボウイをいわいる「ビジュアル系」の源流とする見方もあり、日本のロックシーンにも多大な影響を与えています。
ファンを公言するアーティストも多いですね。
この機会に邦楽ロック好きにもみて欲しい作品です。
③ラモーンズ/エンドオブセンチュリー
ラモーンズは元祖パンクバンドともいえる伝説的バンド。
音楽性は爆音・3コード・3分未満のパンクロック。
「Hey!Ho!Let's Go!」のフレーズはどこかで聞いたことがあるはず。
(巨人戦の東京ドームとかで)
この作品はラモーンズの不仲や女性問題まで深ぼりしたダークなテイストの作品。
バンドマンほど胸に刺さる場面が多いかも。
またメタリカ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ランシドのメンバーがインタビューに答えていたりもして、そういった意味でも貴重な作品です。
④ストーンズ/シャイン ア ライト
言わずと知れたローリングストーンズのドキュメンタリー。
といってもライブ映像がメイン。
監督はこちらもマーティン・スコセッシ。
ファンに言わせれば「どんなインタビューよりもライブがストーンズの魅力を雄弁に語る」らしい。
その意味でストーンズの魅力が詰まった作品です。
特典映像はマルチアングルも楽しめたりします。
⑤オアシス/リブフォーエバー
90年代のイギリスにおいて「ブリットポップ」というムーブメントが起きていたのをごご存知でしょうか?
音楽を中心にその頃の若者文化を総じてそう読んだりします。
ブリットポップは95年のオアシスとブラーのシングル同時発売のチャート戦争で頂点を迎えました。
それは仕組まれたものだったのか?
USへの反撃だったのか?
その後の枯渇まで「ブリットポップとはなんだったのか?」を考えるには良い作品。
特に今30代の人なんかにはたまらない作品でしょう。
⑥メタリカ/真実の瞬間
メタリカと言えばメタル好きを飛び越えて、世界的に人気のメタルバンドです。
その人気ゆえ、「新メンバーの契約金が○○億!」みたいなバブリーなイメージがあるメタリカ。
しかし本作ではスターになっていくまでの苦悩や、家族ができたことによる葛藤、酒におぼれるメンバー、確執などリアルな人間模様をガッツリえぐった内容。
それ故に見た後は解散していないことが奇跡だと思える。
メタリカへの感謝とともに、もう一段バンドが好きなれる作品です。
⑦ジャニス・ジョプリン/ジャニス
27歳でこの世をさったシンガー、ジャニス・ジョプリンのドキュメンタリー。
その名も「ジャニス」
個人的にシャウトとメロディが同時に発せられるような歌唱法は本当にすごいと思う。
ジャニスだけの特殊能力のよう。
本作はインタビューとライブが半々くらいの内容です。
ある意味ロックスターらしく退廃した私生活ものぞけます。
当時の時代背景も考えながら見たい作品です。
⑧ミッシェルガンエレファント/ジ・ムービー
2000年前後を中心に活躍した日本のロックバンド、ミッシェルガンエレファントのライブドキュメント作品。
2003年の解散ライブの模様が収録されています。
見どころは意外なところでヴォーカル、チバユウスケさんのギター。
現在The Birthdayでは存在感のあるギターを弾くチバさんもミッシェル時代はハンドマイクで歌う曲も多かった。
それ故にファンでもそのギターはあまり気に留めないほど。
(アベフトシさんのギターがすご過ぎたというのもあるんだけど)
しかし本作は5.1chでスクリーンで蘇るライブ映像に、バンド仲間はみんな
「チ、チバのギターが聞こえる!!」とびっくりしていました(笑)
今でこそ日本でスタンディングのライブは当たり前ですが、その文化の作る一端をになったのがミッシェルのライブ。
解散ライブは3万7000人が集まりました。
幕張メッセがライブハウスになるその瞬間は必見です。
⑨ブランキージェットシティ/ヴァニシングポイント
ブランキージェットシティは90年~2000年まで活躍した日本のバンド。
前述のミッシェルガンエレファントと何かと比べられることが多かったバンドです。
スリーピースとは思えないド迫力の演奏、不良まるだしの風貌。
それとは真逆にあるような高い音楽性と繊細な歌詞世界。
激しさと共に美しさも兼ね備えた稀有なバンドでした。
本作は解散ライブまでのツアーの裏側をおったドキュメンターとライブ映像が中心。
ファンは解散まで素の顔をほとんど見ることができなかったために感慨深い作品です。
⑩COCCO/大丈夫であるように
孤高のイメージがあるCOOCOさん。
「大丈夫であるように」は2009年に公開されたドキュメント作品です。
監督は邦画の人気監督、是枝裕和さん。
沖縄出身ということ、年齢を重ねるということ、そして親になること。
様々な切り口で人間COCCOが描き出されています。
これを見た後だと名曲「ジュゴンの見える丘」が一層深く鑑賞できます。
個人的に最後の浜辺でたき火するシーンは衝撃的でした。
以上です。
まだまだロックスターのドキュメンタリーってあるんですけど、キリがないのでこのへんで!(笑)
気になった作品があったら是非、見てみて下さい。
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