メリークリスマスですね~。まったく関係ないですが、今日は

浅井健一さん、通称ベンジーの最新作『Nancy』のレビューです。

 

本当に上手な演奏を聴こう

毎回毎回、ベンジーのアルバムには驚きに満ちていますが今回注目したいのは”演奏”についてです。

 

特に冒頭1曲目~3曲目までを特に聞き比べて欲しいのです。

というのも1曲目の「SkyDivingBaby」はPC上で作られた音楽。ドラムも打ち込みで人間でないのですね。2曲目の「Stinger」は全部人間。バンドが演奏しています。そして3曲目の「Parmesan Cheese」がまた打ち込み。

 

この3曲の”グルーブの違い”を聞き比べてみてください。

グルーブとは演奏のノリのことです。

 

EDMなどデジタルミュージック全盛期ですが、そんな中わざわざ人が演奏する必然性はなんでしょう?この3曲を流れで聞くとバンド演奏の魅力が理解できると思います。

 

「Stinger」の流れるようなグルーブを体現するには信じられないくらいの努力と才能(というより個性)が必要です。僕はそれに対して敬意を表さずにはいられません。

 

当然、みんな一流ミュージシャン。その人たちの”楽器をかいした濃密なコミュニケーション”。

ベンジーを中心としたグルーブとアンサンブルが楽曲をどこにもない唯一無二の音楽へと昇華させます。

 

これぞ本物の演奏力です。

これはバンドが打ち込みより必ずしも優れていると言いたいわけでもありません。

 

「SkyDivingBaby」も「Parmesan Cheese」も良い曲です。その楽曲に適した必要なグルーブがちゃんと用意されているかが重要で、楽曲を生かすも殺すも「どのグルーブを選ぶか?」というセンスしだいということですね。

 

打ち込みが誕生したことでむしろ「グルーブの選択支」を増やしたので音楽文化は豊かになったのかもしれません。

『Nancy』はこういった”グルーブについて”を学んだり、感じたりするのに最適なアルバムです。

 

そして、なんだかんだ「ハラピニオ」が最高すぎる

演奏力の話はこの辺にして、どうしても言っておきたいのがアルバムの最後に収録されている「ハラピニオ」が最高すぎること。

これは本当に1人でも多くの人に聞いて欲しい。

 

こういう絶望を突き抜けた希望を歌える人ってほんとに少なくて貴重です。

 

「絶望を突き抜けた」って部分がとても重要なのだけど理解してもらえるでしょうか?(笑)

感動が深すぎると言葉にできない・・・・(笑)

 

初回限定版にはブランキー時代の楽曲が演奏されたライブ盤も

初回限定版はライブ音源付き。

ブランキーからのファンはゲットしたいですね~。

「プラネタリウム」が入ってます!

 

Nancyはストリーミングサービスでも配信中!

限定版のライブ音源は聴けませんが、各種音楽ストリーミングサービスに『Nancy』が配信されています。

 

【2018】音楽ストリーミングサービスとは?全11コを比較しておすすめを紹介という記事も書いてのでぜひ読んでみて下さい。