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ドラムのセンスとは?上手い人に共通する特徴と練習法を解説

ドラムのセンスとは?上手い人に共通する特徴と練習法を解説

ドラムって、やっぱりセンスがないと上手くならないの?

同じように叩いているつもりなのに、なぜか上手い人と差が出る。
自分には何か足りない気がする…。

もし“センス”の正体がわかれば、それに向かって効率的に練習できそうですよね。
そこでこの記事では、ドラムのセンスを定義した上で、それを伸ばす練習方法や考え方をご紹介します。

わたしは、ドラムのセンスとは「バランス感覚」だと考えています。

運営者
バン活!編集長 バン犬

ドラムのセンスとは?バランス感覚である

ドラムにおける「バランス感覚」とは、さらに2つに区別できます。

音量のバランス、そしてアンサンブルのバランスです。
この2つが整っているかどうかで、同じフレーズでも“上手い人のドラム”に聞こえるかが決まります。

逆に言えば、どれだけ速く叩けても、難しいフレーズができても、このバランスが崩れていると「なんか気持ちよくない」演奏になってしまいます。

では、そのバランス感覚とは具体的に何なのか。
ここから分解して見ていきましょう。

音量のバランス感覚

まずひとつ目は「音量のバランス」です。

キック、スネア、ハイハット、タム。
それぞれの音量が適切にコントロールされているかどうかで、グルーヴは大きく変わります。

たとえば初心者にありがちなのが、ハイハットだけがやたら大きく、スネアが埋もれてしまうパターン。
多くの人は右利きなので、そうなりがちなんですね。
これではリズムの芯が弱くなり、聴いている側もノリにくくなります。

ドラムは「ただ叩く楽器」ではなく、「音量をデザインする楽器」です。
自分の音を客観的に聴きながら、どのパーツが前に出るべきかを判断できる人は、それだけでセンスが良いと言えます。

アンサンブルのバランス感覚

もうひとつ重要なのが「アンサンブルのバランス」です。

ドラムはバンド全体の土台であり、他のパートを支える役割を持っています。
その中で、自分の叩いているリズムや音量が“曲に対して適切か”を判断できるかどうかがセンスの分かれ目になります。

たとえば、

  • ドラムだけが激しすぎる
  • 逆にドラムだけが大人しすぎる

こういった状態では、曲の世界観がチグハグになってしまいます。

また、ここでも音量のバランスが重要です。

  • ベースに対してキックが強すぎないか
  • ボーカルに対してハイハットがうるさすぎないか

こうした“全体の中での自分の位置”を理解できるドラマーは、自然と「気持ちいい演奏」になります。

アレンジ力やリズム感はセンス?

では、よく言われる「リズム感」や「アレンジ力」はどうなのでしょうか。
結論から言うと、これらは“センスというよりスキル寄り”だと考えています。

アレンジ力は、フレーズやフィルの引き出しを増やすことで伸びていきます。
リズム感も、メトロノーム練習などを積み重ねれば確実に向上します。

一方で「バランス感覚」は、意識しないままドラム歴だけが伸びてしまう人も多いポイントです。

だからこそ早い段階で、

「音量どうなってる?」
「バンドの中で浮いてない?」

と自分に問いかけることが、センスを伸ばす近道になります。

ドラムのセンスを磨く練習法

では、このバランス感覚はどうすれば鍛えられるのか。
具体的な練習方法や考え方を紹介します。

電子ドラムではなく生ドラムを叩こう

可能であれば、生ドラムでの練習を取り入れてください。
電子ドラムは便利ですが、音量のニュアンスが出にくく、「強く叩いても弱く叩いてもそれなりに鳴ってしまう」ことがあります。

一方で生ドラムは、

  • 強く叩けば荒くなる
  • 弱く叩けば繊細になる

と、音量のコントロールがそのまま音に反映されます。
音量バランスの感覚を養うには、生ドラムが必要です。

ひとつ打ち(シングルストローク)練習しよう

音量バランスを整えるには、まず前提としてしっかり太鼓が鳴らせるスキルが必要です。
しっかり叩けていなければ、音量のコントロールは不可能です。

そこで改めて練習したいのが、基礎中の基礎である「ひとつ打ち」の練習です。

手首から糸を引いたように腕を上げ、スナップを効かせて叩く。
正しいフォームをしっかり身につける必要があります。

「しっかり鳴っているか?」をチェックするためにも、やはり生ドラムで練習するのをおすすめしたいと思います。

アクセント練習をしよう

しっかり鳴らせるようになってきたら、また鳴らせるようになるためにもアクセント練習は効果的です。

強い部分を強く叩くより、弱い部分を弱く叩くのを意識してみて下さい。

チェンジアップを練習しよう

チェンジアップ(テンポを段階的に変える練習)もおすすめです。

チェンジアップは一般には、テンポがハシッたり、ヨレたりしないように、リズム感を鍛える練習とされています。

それにプラスして、「他人の音を聞きながら叩く練習」という意識を持って欲しいと思います。
クリックをバンドメンバーだと思って、耳に意識を集中します。

演奏しながらバランスを把握するには、意識を手足から耳に移す必要があります

なので、まずは手足が無意識になるように、上記の「ひとつ打ち」「アクセント練習」をコツコツと継続して欲しいと思います。

センスの良いドラムの具体例

実際に「バランス感覚が優れているドラム」を聴いてみると、理解が一気に深まります。

Mr.Children / 彩り

軽快で気持ちいいイントロとサビ、控えめなAメロ。
基礎的でシンプルなフレーズでありながら、効果的なフィルイン。

ボーカルやギターなどの主旋律が存分に生きる、秀逸なアンサンブルをドラムが作っているのがわかります。

Blankey Jet City / 15才

一見してインプロビゼーション(即興的)で無邪気なドラムに聞こえますが、曲全体を俯瞰すると非常に効果的なアレンジになっているドラミングだとわかります。

こうしたアプローチは一般的ではありませんが、まさにセンス(バランス感覚)が為せる技です。

まとめ|ドラムのセンスは後天的にも伸びる

「あのドラマー、センスがいい!」
そう感じるドラマーで、おそらくバランス感覚が悪いドラマーはいません。

音量のバランス、そしてアンサンブルのバランス。
この2つを意識するだけで、演奏のクオリティは大きく変わります。

そしてこの感覚は、意識して練習すれば確実に伸ばすことができます。
ただ意外なほど、語られる部分が少ない観点です。

ドラムは激しくスピーディに叩くと、それなりに気持ちよく感じます。(ドラマー本人は)
しかしそれは音楽ではなく、あくまでスポーツ的な気持ちよさです。

いくらドラマー本人がエモーショナルに叩いても、リスナーに届く音はバランスが悪い。
そうなると、音楽としては成立しません。

ドラムをスポーツから音楽に変えるには、まずはとにかく耳を働かせることが大切です。

繰り返しですが、耳を働かせるためには、逆説的に手足の基礎練習をしっかりやって、意識が耳に向くようにする必要があります。
ぜひ、そこを意識して日々の練習に取り組んでみて下さい!

独学で煮詰まっている人へ

ここまでやっても、

  • 自分のバランスが合っているのか分からない
  • 客観的に見てもらう機会がない

と感じる人もいると思います。

ドラムは“自分では気づきにくいズレ”が多い楽器です。
だからこそ、第三者のフィードバックがあると一気に伸びることもあります。

もし独学で限界を感じているなら、一度レッスンを検討してみるのもひとつの手です。

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