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演奏力とは?技術ではなく“耳で気持ちいい”音を生む力

演奏力とは?技術ではなく“耳で気持ちいい”音を生む力

「演奏力がある」「演奏力が足りない」──音楽を続けているとよく耳にする言葉です。
では、演奏力とは一体何でしょうか?

指が速く動くこと? 音を外さないこと?

この記事では、演奏力の本質をわかりやすく解説し、演奏力のあるバンドの特徴や、演奏力を高めるヒントを紹介します。

運営者
バン活!編集長 バン犬

演奏力とは?指を早く動かせることではない

演奏力とは、早く指を動かせることではなく、「奏でた音が耳で気持ちいいかどうか」。
技術と音楽性は似て非なるものです。

サッカーでいえば、リフティングと試合の関係に似ています。
リフティングはボールを落とさずに蹴り続ける“技術”。
一方、サッカーの本質はゴールを奪う“目的”です。
どれだけリフティングが上手でも、点を取れなければ試合には勝てません。

音楽も同じ。
「耳で聴いて気持ちいい音」が出せることこそが、最終的なゴールです。
つまり、手先が器用でも、奏でた音が音楽的でなければ“演奏力がある”とは言えません。

演奏力のあるバンドとは?

さまざまなジャンルを弾き分けられるバンド

たとえばスピッツ
彼らはもともとパンク志向のバンドでしたが、「ロビンソン」のヒット以降はポップス路線を強めます。
方向転換しても違和感がないのは、ジャンルを横断できる演奏力があったからです。

日本ならMr.Children、海外のレジェンドならビートルズも同様。
多様なルーツ・ミュージックを高いクオリティで演奏できるバンドです。
だからこそ大衆を飽きさせず、長年第一線に立ち続けることができます。

このように演奏に”幅”が出せるバンドが、一般に「演奏力がある」と言われることは多いです。

ひとつのグルーヴを突き詰めたバンド

一方で”幅”ではく、1つを突き詰めることで演奏力が評価されるパターンも。

例えばローリング・ストーンズは、個々の演奏技術だけを見れば“うまい”と評されないこともあります。
しかし、バンド全体で生まれるグルーヴは唯一無二。

まさに「手足の器用さよりも耳で気持ちいい演奏」を体現した典型です。

演奏力はないが、魅力的なバンド

逆に演奏力が高くなくても、心を動かす音楽を作るバンドは存在します。
代表例がラモーンズです。

彼らは“つんのめったリズム”と“叫ぶようなメロディ”の組み合わせで、新しいアンサンブルを生み出しました。
バンドとしての世界観やキャラクターも相まって、唯一無二の伝説的なバンドとして記憶されています。

「うまさ」だけが音楽の魅力ではない。
それを語るときにはラモーンズはよく引き合いに出されるバンドです。

演奏力をアップする方法

毎日の練習で技術を上げる

「リフティング=技術」が不要というわけではありません。
正確なリズム、音程、タイミングを身につけることは、音楽を“気持ちよく”するための土台です。

メトロノーム練習、基礎フレーズの繰り返し、アンサンブル練習など。
地味な積み重ねが、演奏力を支えます。

技術の向上にはやはり毎日の練習が必要です。

人体は、睡眠を取ることでその日の経験が脳や細胞に定着すると言われます。
つまり極論ですが、1週間に1日だけ7時間練習するより、毎日1時間練習した方が技術が身につくと言えます。

なので、毎日練習する習慣を持つことが大事になります。
その意味では音楽教室に入会してしまい、半強制的に習慣化するのが効果的だと言えるでしょう。

感性を磨く

そしてただ、技術を上げるだけでは“音楽的な演奏”にはならないのはここまで紹介したとおりです。
それをどう使うかは感性の領域。

感性を磨くには、まずは生の音楽を聴くこと。
プロのミュージシャンの演奏がダイレクトに伝わる音源よりもライブのほうが、より感性を刺激してくれます。

また、美しいものを見たり触れたりすることも大切。
五感を刺激することで、表現の幅が広がります。

そして悪習慣を減らすことも大切。
ショート動画を流し見する時間を減らして、“余白”をつくりましょう。

感性とは、「青空と夕焼け空、どちらが美しいと感じるか?」という問いです。
あなたの答えが青空でも、夕焼けでも、そこに優劣はありません。

けれど今の時代、私たちはあらゆるものに“評価”をつけることに慣れすぎてしまいました。
グッドボタンやバッドボタンを押し続ける行為は、無意識のうちに「優劣をつける癖」を育てます。
その癖が深く染みつくと、「美しさにただ感動する」心が鈍ってしまう。

感性は、点数をつけることで育つものではありません。
むしろ、評価を手放したときにようやく見えてくる。

ものづくりをしたいなら、アルゴリズムにおすすめされたコンテンツを“評価する習慣”から少し離れてみること。
その静けさの中でしか、自分の感性を発見したり、磨いたりすることはできません。

評価ではなく感動で動く時間を、今日から少しずつ増やしていきましょう

まとめ|演奏力とは「音楽的に気持ちいい音」を生む力

演奏力とは、速く弾けること、難しいことだけではありません。
“耳で聴いて気持ちいい音”を奏でられること。
それが本当の演奏力です。

技術はそのための手段であり、感性はその方向を決めるコンパス。
どちらも欠かせません。

今日からは、ただ弾くだけでなく「この音、気持ちいいかな?」と耳で確かめてみてください
その意識が、あなたの演奏力を少しずつ高めてくれるはずです。

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