今日ぐらいからコチラのツイートが話題になってますね。(観測範囲内ですが)

ぼくも読ませていただきました。

う~ん。。。。

ぼく自身、なんども新宿JAMにはお世話になっているので色々と思うことがあります。

でも「誰が悪い。」とか言及するつもりはありません。

 

この件でぼくが考えたこと、感じたことは以下の3つです。

  • 「ライブハウスシーン」も情報発信しよう!
  • 同時にITリテラシーを身につけよう!
  • 炎上は業界全体の損失

それぞれどうゆうことなのか?

 

書いてみたいと思います。

 

チャンス

「ライブハウスシーン」も情報発信しよう!

「ライブハウスシーン」とひとくくりに書きましたが、それは「アーティスト」「ライブハウス(スタッフ)」「お客さん」のことです。

今回の件ではお互いの行き違いがあったとぼくは思っています。

 

アーティストもライブハウスの雰囲気を。

ライブハウスもアーティストの世界観を。

 

もっと深く知る機会があれば、行き違いやミスマッチを減らせるはずです。

また、事前情報を一番欲しているのは何よりお客さまです。

 

お客さんだってお金を払ってきているので、率先して「邪魔してやろう!」なんて思っていないはずです。

ちょっと雰囲気を壊してしまっても悪気がない人がほとんどです。

 

当日のライブをよくするためには、ほとんど無意識レベルでの「アーティスト」「ライブハウス」「お客さん」の間で合意が必要でした。

主催者側はその「無意識の合意」を「意識的」なレベルへと引き上げる必要があります。

 

そのために必要なのが「情報発信」なんです。

では、具体的に情報発信とはなんなのか、ぼくなりに考えてみます。




アーティストがすべきこと

アーティストにとっての情報発信とはまず思いつくのは「ネットに音楽をアップする」ということですよね。

音源はネットですぐ聞けるようになっているでしょうか?

 

さらにミュージックビデオなら自分の世界観を視覚的に訴えることができます。

音楽以外にもたくさんあります。

 

ホームページはありますか?

それは楽しい感じでしょうか?COOLな感じでしょうか?

 

ネット意外では例えばフライヤーのデザインはどうですか?

考えてみるとアーティストは自分の世界観を発信するツールはたくさんあります。

 

あらゆるツールを注意深く作っていけば、自分の表現と不相応な場にブッキングされるリスクは減らせるはずです。

まずは最低限の発信がアーティストの責任かと思います。




ライブハウスがすべきこと

ライブハウスも「ウチはこんなハコだよ!」と発信すべきです。

こちらもたくさんのツールがあります。

 

ホームページにメールマガジン、フェイスブック、ツイッターなどなど・・・・。

ぼくの観測範囲ではどれも使いこなしているとはいい難いです。

 

ホームページは判を押したようにどれも黒バックの個性のないデザイン。

ツイッターなどSNSはライブ告知に終始し、おもしろいものは皆無です。

 

デザインで、文章で・・・。

ライブハウスももっと主張しても良いと思います。

 

お客さんがすべきこと

まぁ、お客さんは楽しんでくれればいいんですが。(笑)

でもできれば少しでも「ライブハウスの情報」を発信してほしいです。

 

「ここがよかった!」とか「ここが改善してほしい」とかちょっとしたことでもそれは貴重な意見です。

また、ぜひ気になったライブハウスやアーティストは事前に検索してください。

 

GoogleやTwitterで。

知りたいことが知れなかったら、それもまた声にしてください。

 

やっぱりどんな商売でもそうですけど「お客さんが育てる」っていう面は大きいと思うので。

今回の件では「JAMはそういうハコだよ。」という意見も少なからず目にしました。

たしかにぼくの出演経験からしてもそう思います。

 

しかし今の「ライブハウスシーン」において、その情報はライブが始まるまで知ることができません。

だから三者三様の形でどんどん情報を上げていくべきなんです。




ITリテラシーを身につけよう!

と、同時に個人がネットで情報発信をするマナー(=ITリテラシー)についても学ぶべきです。

 

アーティストは自分の影響力を考えて

アーティストは何かに発言(批判)するときは自分の影響力を考えるべきです。

例えば、ぼくなんかでも月に7万人が見るこのブログと、4000人のツイッターフォロワーがいます。

 

ぼくがライブハウスの悪口を発信しまくれば、多分結構な打撃を与えられるはずです。

いや、別に脅しているわけじゃないですが。(笑)

 

言わずもがな、もっと人気や影響力のあるアーティストの人はたくさんいます。

人の仕事を奪ってしまう可能性を頭の片隅に入れておくことは必要だと思います。

 

ライブハウスはクレームを積極的にうけつけるべし

これって逆の立場になると怖いことだと思いませんか?

個人の発言力は増大し続けている世の中です。

 

ぺヤングが生産中止になった事件を覚えていらっしゃるでしょうか?

完全に企業のミスですが、クレームを企業に直接メールするのではなく、ツイッターに投稿したことによって社会的関心事になりました。

 

もしもツイッターではなくメールで直接クレームをもらっていたら、示談交渉ぐらいで済んでいたのではないでしょうか?

少なくとも何ヶ月もの生産中止にはならなかったはずです。

 

このように個人の発言が企業にとってかつてないリスクになっているわけです。

その社会では企業はむしろ積極的にクレームを受け付ける態度が必要です。

 

パッと思いつくのをは、例えばホームページに「ライブハウスへのご意見・ご感想はこちらまで。」と書くだけでも効果はありそうです。

クレームの窓口を明確にすることにより、無用なリスクを軽減できます。

 

炎上は業界全体の損失

さて、今回の件は炎上とまではいかなくても、おそらくライブハウスへの興味が薄い層や、無関心層まで届いたことと思います。

ライブハウスを知らない人たちにとって、どのように思えたでしょうか?

 

「なんかめんどくさそう・・・。」

「ライブハウスって怖いな・・・。」

 

そんな感想を抱いた人たちは少なからずいるでしょう。

例えば、たびたび話題になる若者の「バカッター」。

 

あのニュースをみて、みなさんはごく普通に「まったく最近の若者は・・・。」なんて思いませんか?

人間ってそんなもんで、パンチのあるニュースでその界隈のパブリックイメージが決定されることはよくあるんです。

 

「炎上マーケティング」と称して、炎上を奨励する流れもあります。

しかし、炎上はリスクのあることです。

 

炎上している話題とは、身内からすると大事なことに思えます。

でも、一歩外のあまり関係ない人たちには良い印象はしないものです。

 

身内の恥をさらし、業界全体の興味をそぐことは機会損失に他なりません。

 

そういった事態を避けるためにも前述のとおり、

  • 情報の総量を増やす=積極的な情報発信
  • 質の良い情報を増やす=ITリテラシーをみにつける

ことが必要なんです。




「ライブハウスシーン」は今、ピンチです

ここまでしつこく「情報発信」と書いてきましたが、コレつまり「マーケティング」と言い変えることができます。

マーケティングと言うと、どうも商業的でロックの概念から外れそうですけどね。(笑)

 

が、しかしマーケティングとは本来「必要としている人に、必要としているものを届けること」です。

前述のとおりライブハウスシーンではマーケティングが足りていません。

 

今はエンターテイメントが多様化している時代です。

わざわざライブハウスに行かなくてもYouTubeで音楽は聴けるし、なんならスマホゲームで永遠にヒマをつぶせます。(しかも安く)

 

あらゆるエンターテイメントで余暇時間を奪い合うのです。

それでいて人口は減っていきます。

 

もっと言えば都内においてはライブハウスは多すぎます。

  • マーケティング能力が低い
  • エンターテイメントは多様化している
  • 人口減
  • ライブハウスは余分に多い

こういった状況にされされている「ライブハウスシーン」はピンチだと言わざるを得ません。

 

冗談抜きで、5年後10年後ライブハウスは減っていくのが自然の摂理です。

うん、ピンチだ。

めちゃくちゃピンチだ。

 

でも、ぼくは「ライブハウスシーン」が好きなんです。

10年後、20年後も出演したいし、もっともっと世の中で「楽しい娯楽」として定着してほしい。

 

そんなわけで、今回はぼくなりの意見を書かせてもらったのでした。

関係者の方は色々思うところがあったと思います。

ぜひ、他人事だとは思わずに自分のやれることから始めてみてください。