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面白いライブ企画の作り方|実例6選と成功の秘訣

面白いライブ企画の作り方|実例6選と成功の秘訣

「ブッキングライブには何度か出演してきたし、そろそろ自主企画ライブをやってみたい」
――そう考えるバンドマンは多いはずです。

でもいざ企画するとなると、「どうすれば盛り上がるんだろう?」「面白い企画ってどんなもの?」と悩みますよね。

この記事では、バンドマン歴10年以上の筆者が実際に見てきた、あるいは自分で企画した面白いライブイベントの実例6選と成功の秘訣を紹介します。

自主企画に挑戦しようとしているあなたの参考になれば幸いです。

実際に好評だった、面白い企画ライブ6選

カバーイベント|確実に盛り上がる

わたしはバンド仲間と「ブランキーが好き」という共通点からカバーイベントを実施した経験があります。

出演バンド全員がブランキーの楽曲を2、3曲演奏するというシンプルな内容でしたが、フードにメロンソーダとチリドッグを出店するなど、細かい演出を工夫しました。

企画前から対バンのSNSを中心に盛り上がり、当日の集客も上々で、盛り上がりもバッチリ。
かなり手応えがあった企画でした。

フード出店イベント|三方良し

ブランキーイベントでチリドッグを提供したように、フード屋台をライブハウス内に出店するのも非常に楽しい企画です。

ライブハウスはフード類が少なく、お客さんも長時間いるとお腹が好きます。
バンド側はもちろんお客さんの滞在時間が増えるほうが好ましいし、ライブハウス側もドリンクのツマミになるフードがあることで売上アップが期待できる。

まさに3方良しのアイディアなので、ぜひ提供可能なフードがあれば検討してほしいと思います。

飲み放題イベント|最強企画

あるとき、「ドリンク代1,000円+飲み放題1,000円」という破格のプランでイベントを開催しました。
これはめちゃくちゃ盛り上がりましたね(笑)

実際、開演から終演まで約5時間2,000円ポッキリの飲み放題なので、居酒屋より安いぐらいです。
物価高の今、なかなか難しいコストパフォーマンスだと思いますが、集客にも盛り上がりにも最高に貢献する企画だと言えるでしょう。

バンド側の利益度外視でやってみるのも良いかもしれません。

無料ライブ|新規ファンとの出会い

下北沢のライブハウスで無料ライブ(ドリンク代のみ)を開催した時、街行く人がフラッと入場してくれたことがありました。
無料ライブは下北沢や新宿など都心で開催すると新規ファンとの出会いがあるかもしれません。

また社会人バンドにもおすすめです。
狙い目は「日曜昼のホールレンタル」

小規模なライブハウスだと、日曜日の昼11:00〜15:00のホールレンタル(時間貸し)で50,000円ぐらいで貸してくれることも少なくありません。

「趣味だし、お金とるのはちょっとな…。対バンも集められないし」という場合は、50,000円なら4人バンドで一人12,500円の持ち出しで無料ライブができる計算に。
友達のバンドと2マンライブして折半すれば、大人の趣味としても決して高額とは言えないでしょう。

駆け出しからベテランバンドまで、意外とおすすめの企画です。

オムニバスCD無料配布×SNS投稿|タイムラインの盛り上がり

友人が企画したライブです。

観客がハッシュタグ付きでSNS投稿をすると、当日の出演バンドの楽曲を収録したオムニバスCDが無料でもらえる企画。

結果、100人以上が参加し、SNSのタイムラインが盛り上がりました。
「無料」+「拡散」の仕組みでイベント全体の認知度が一気に高まり、観客にとっても満足度の高い仕掛けでした。

収益総取り2マン|コンペ的な盛り上がり

友人バンドが実施していたユニークな企画。
2マンライブの最後に観客投票を行い、勝ったバンドがその日の収益をすべて総取りする方式です。

M-1グランプリやプライムビデオのドキュメンタルのような緊張感があり、否応なしに演る側も見る側も熱がこもります。

観客は「どちらが勝つのか」を見届けるために最後まで残る仕組みになります。
なので、ライブハウスでありがちな「自分のバンドだけ見て帰る」という流れを断ち切る効果もありました。

なかなか勇気がいる企画ですが、バンドの起爆剤としておもしろいアイディアです。

ここまで紹介したように、実際の成功事例には学べるポイントがたくさんあります。
では続いて、失敗を防ぐために大切な「基本の徹底」を見ていきましょう。

ライブ企画を成功させる基本の徹底

ホスピタリティをチェック(会場・音質・環境)

ライブハウス選びはとても重要です。

キャパシティや音響はもちろん、トイレの清潔さやロッカーの有無なども、観客の体験を左右します。
「お客さん目線」で厳しく確認しましょう。

対バンの組み合わせを考える

相性の良い対バンを選ぶことは、イベントの満足度に直結します。

バンド同士だけでなく「ファン同士が音楽性を共有できるか」まで考えると、来場者にとってより楽しい一日になります。

本番さながらのリハーサルをする

本番を想定したゲネプロは意外と軽視されがちですが、非常に大切です。
スタジオライブができる大きなスタジオだと、本番さながらのゲネプロも安価で実践できます。

わたしが利用したスタジオだと、下北沢スタジオベイドなどがおすすめです。

基本を押さえることでイベントの安定感がぐっと高まります。
では次に、自主企画をもっと楽に、そして広げやすくする「サポートのアイデア」を紹介します。

自主企画バンドをサポートするアイデア

タイムテーブル用紙 ※無料ダウンロード

イベント進行をスムーズにするため、タイムテーブル用紙などのテンプレートを活用しましょう。
事前に全員で共有しておくことで、当日の混乱を避けられます。

バン活!でも印刷して利用できるテンプレートを用意しました。

関連記事のページからダウンロードできます↓

補助金・助成金

一部の公共性の高いライブに限りますが、助成金が貰える場合もあります。
なかなか活用は難しいですが、参考までにチェックしてみて下さい。

フライヤー・ポスターを準備する

SNS告知が主流とはいえ、紙媒体のフライヤーやポスターもまだまだ有効です。

むしろ、

「ライブハウスにポスター貼ってもらいました!」
「フライヤーを近くにカフェに置いてもらいました!」

などとSNSに投稿することで、イベントの熱を醸成できます。

人は足を使っている頑張っている人を応援するもの。
アナログ(オフライン)で動き回ることで、確実に当日の熱量が高まります。

チケット販売委託サービス

イベントの規模が大きくなると、紙チケットの管理は大変です。
近年は電子チケットの代行サービスが増えており、購入者負担で手数料を設定できるものもあります。
主催者の負担軽減だけでなく、観客にとっても便利です。

こうしたサポートを取り入れることで、イベント全体のクオリティや集客力が上がります。
最後に改めて、成功の秘訣を3つにまとめてみましょう。

まとめ|面白い自主企画を成功させる3つの秘訣

以上を踏まえると、イベントを成功させるために必要なのは以下の3つです。

  • 斬新なアイディア
  • お客様目線のホスピタリティ
  • 主催者の熱量

ライブ企画は準備も大変ですが、そのぶん大きな達成感が得られます。
この記事で紹介した実例やアイデアを参考にして、ぜひ最高の一日を作り上げてください!

関連|いろいろな場所で企画ライブ

ライブハウスのホールレンタルで自主企画を開催するのはもちろん、その他のいろんな場所も考えられます。

多くの選択肢から、ぜひ自分に合った手段を選んでみて下さい。

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