バンドワゴンに機材を積み込んで旅に出かける…。
ロックバンドのライブツアーはバンドマンの醍醐味ですよね!
そこで、この記事では実際にツアー経験のあるぼくが「ライブツアーをやる方法」をご紹介します!
バンド活動になれてきた中級者バンドマン向けですね。
ライブツアーにいく意味をちゃんと考え、ハコとブッキングする方法やスケジュールの組み方をご紹介していきます。
また近年は地方に音楽フェスも増え、ツアーとはいかなくともライブ遠征に出る機会は増えています。
お得な移動手段もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
ライブツアーを行く意味は?メリットは?
かねてからバンド活動と言えば、「CDリリース⇒全国ツアー」というのが定番でした。
元々はCDを売るためのプロモーションとしての意味合いが強かったです。
しかし今ではライブこそ収入源。
しっかりとバンド活動を回していくためにライブを数多くこなす必要が出てきました。
また必ずしもCDという形態で音源を発売する必要性もなくなってきています。
音楽配信は誰にとっても気軽なものになりましたし、YouTubeにアップロードすれば無料で聴くこともできるからです。
全国に人に簡単に音楽を発信できるので、よりツアーをやるべきバンドは増えているでしょう。
逆に言うと「ツアーに行くなら全国の人が音源を聞けるようにする」というのは絶対に外せないポイントです。
せっかくツアーに出て、現地でファンになってくれる人がいた。
しかしその新しいファンが音源や情報を追えなければそのツアーはなんも意味がありません。
よってまずはツアーの前に音楽配信をやっておきましょう。
関連記事iTunesやApple Musicで音楽を配信するには?9つのサービスを比較
またアマチュアバンドのツアーではいわゆる「集客ノルマ」が課せられないことも多いです。
「まだ知名度が低いバンドではホームではない地方の集客は酷だ」という温情です。
ある意味、ツアーバンドにとっては安心材料ではありますね。
大まかなライブツアーの地域を決める
さて、ツアーに行くことが決まったら次に足を運ぶ「大まかな地域」を決めていきましょう。
あなたが現在お住いの地域によって行きやすいところは違ってきますが、大定番なのが名古屋⇒大阪を攻める「東名版ツアー」です。
名古屋も大阪もたくさんのライブハウスがあるためブッキングしやすいですね。
移動もスムーズです。
東京⇒名古屋間は車で4時間半。
名古屋⇒大阪間は2時間20分といった感じ。
また大阪まで行けば京都も近いのでさらにライブ本数を増やせます。
- ライブハウスが多い
- 移動が便利
といった理由から東京に住んでいるならまず考えられるのが「東名版ツアー」でしょう。
その他の選択肢としては、
- 神奈川⇒静岡など東海版ツアー
- 栃木⇒宮城など北関東・東北ツアー
などもチャレンジするバンドも多いです。
逆に地方在住のバンドマンは東京のライブハウスを何か所か回る、といったツアーをやっているバンドも多いですね。
東京ならば1か所に拠点となる宿をとれば、あとはその日ライブをやる街に電車移動できます。
東京ツアーなら場合によっては車をもっていなくても、ツアーが可能かもしれません。
むしろ駐車場代などを考えると電車(新幹線)移動の方が良いかもしれませんね。
地方のライブハウスとブッキングする方法
さて地域にだいたいの目星がついたら、いよいよ具体的にライブハウスにライブをブッキングしてもらいます。
大規模なインディー、メジャーのバンドだと「プロモーター」といった人たちがツアーを作ってくれるわけですが、プライベーターから小規模インディーバンドはそうはいきません。
自分たちでブッキングに動く必要があります。
基本的には以下の2つの方法でブッキングを試みます。
いつも出演しているライブハウスのスタッフさんに紹介してもらう
もっともベターなのが「今現在、良く出演しているライブハウスから紹介してもらう」という方法。
多くのライブハウスは他地域に系列店や仲の良いハコがあるんです。
なので、まずはいつもお世話になっているブッキングマネージャーさんに相談するのが吉。
逆に地方のライブハウスでは「紹介がなければNG」というハコも少なくありません。
バンドが各ライブハウスに連絡する
紹介だけではライブ本数が不十分だったりした場合、自分たちで連絡してブッキングしてもらう必要があります。
とは言え別に難しい話ではなく、その地域のライブハウス数件に目星をつけて公式サイトからメールしてみましょう。
音源を添付しツアーに行きたい旨を明記します。
ツアースケジュール、日程を組むときの注意点
ライブハウスも決まったら具体的にツアースケジュールを決めていきます。
「就学旅行のしおり」みたいなもんですね(笑)
車移動は時間に余裕をもって
まず絶対に決めておかないといけないのが移動時間です。
これは距離に関係なく最低でも2時間余分に見ておいた方が良いですね。
先ほど東京~名古屋間は4時間半と紹介しましたが名古屋市内に入ってからライブハウスまでの道のりと、様々なトラブルも考えると、やはり余計に時間をとっておきたいものです。
今どきはGoogle MAPで正確な移動時間がわかります。
よく確認しておきましょう。
ちなみもし飛行機を使う必要がある人は航空券の比較サイト「格安航空券モール」が便利です。
国内のLCC(格安航空)をイッパツで検索できます。
この手のサービスは海外もいっしょに検索されてしまうサイトが多いのですが、こちらは国内に絞っているので、わかりやすく使いやすいのが良いですね。
参考サイト格安航空券モール
宿泊は専門サイトで格安のモノをみつける
そしてライブツアーでもっともネックになってくるのが宿泊についてです。
ライブ中の寝泊まりの手段としては、
- 格安ホテル
- ゲストハウス
- カプセルホテル
- スーパー銭湯
- 知人の家
- 車中泊
などありますが、やはり宿泊費は格安で抑えたいですよね。
しかし車中泊はおすすめできません。
疲れもとれないし、メンバー全員が車中泊するのは物理的にも無理です。
移動⇒ライブとハードなツアーではしっかり休息しないと事故の原因にもなります。
車中泊を考えているならしっかりと設備をそろえて休める空間を作りましょう。
車中泊アイテムの専門サイトもあるので参考にして下さい。
参考サイト車中泊専門店オンリースタイル
個人的には最近流行っているゲストハウスとかおすすめですよ。
ゲストハウスとは基本的にドミトリーでトイレ・バスなどが共有の宿泊施設です。
今は日本全国にオシャレで清潔なゲストハウスが増えています。
専門サイトもありますので興味ある方はご覧ください。
参考サイトFoot Prints
ライブハウスから近い宿泊場所を探すには、ズバリ「会場まで歩ける宿検索」というサイトが便利そうでした。
その名の通り、全国津々浦々のライブ会場から近い宿泊施設をリストアップしてくれているサイトです。
参考サイト会場まで歩ける宿検索
実際に行ったライブツアーのスケジュールを紹介
実際にツアーに出た体験談から、かかった時間や費用をご紹介します。
ぜひ参考にして下さい。
東北ツアー(2か所)のスケジュール
ぼくがやっていらRundaban Spoiler Partyというバンドは仙台⇒山形のミニツアーを敢行しました。
全員が山形県出身だったので、里帰りもかねてというノンビリツアー。
まず東京を立ったのはライブ前日の夜でした。
東京から東北自動車道をひた走り、通常4時間半ほどかかるところを3時間で着いちゃいました。
東北ツアーのメリットは何と言っても東北自動車道が空いているってことです。
深夜出発だったのもありますが、東名高速や中央道に比べて交通量はかなり少ないと思います。
朝方に仙台市内に着いたらリハーサルまでネットカフェで仮眠。
リハーサルの時刻までゆっくり休んだらライブです!
会場は「enn 3rd」でした。
ちなみに紹介ではなく自分たちでブッキングさせてもらったと思います。
そしてライブが終わったら再びネットカフェで就寝。
朝起きて山形市へと出発します。
仙台市から山形市へは小一時間ほどで到着してしまいます。
そのまま「Music昭和session」でライブ。(こちらも自分たちブッキング)
そしてその日はメンバーの実家に泊まりました(笑)
かかったの費用はネットカフェ代(×2)とレンタカー代(+ガソリン代、駐車場代)ぐらいなので、かなりの格安ツアーになったと思います。
友人のライブ遠征に同行した時の記録
東京を拠点に活動する友人のバンドLANPAZIEが山梨にライブ遠征にいった時のことを記録しました。
単発のライブ遠征をツアーといって良いのかは微妙ですが、アマチュアからインディーズバンドだといくつかの単発ライブ遠征を組み合わせるのは極めて現実的な手段だと思います。
関連記事一泊二日、東京から山梨へのライブ遠征にかかる費用はどのくらいなのか!?
ツアーに欠かせない「機材車」を安く購入する方法
以上、「ロックバンドのライブツアーのやり方」をご紹介しました!
参考になったらうれしいです。
なおライブツアーに欠かせない機材車を安く調達する方法や人気の車種はこちらの記事で紹介しています。
ツアーや遠征を考えている方はぜひチェックしておいてください。
関連記事バンドの機材車におすすめの人気車種5選。車を安く購入する方法
今後は交通網の発達や簡易宿泊所の普及により、ますますライブツアーはやりやすくなってくると思います。
なにより最高に楽しいツアー。
ぜひ挑戦してみて下さいね!
合わせて読みたい【初心者】ロックバンドのライブのやり方、始め方