最近はそもそもフライヤーを配らないライブハウスも増えているくらいですから、ビラ配りをするバンドマンも減ってきましたねぇ。
では、フライヤー=ビラ配りって本当に意味がないのでしょうか???
今日は今だからこそ考えたいビラ配りの効果についてお届けします。
ビラ配りのメリット!
まずはビラ配りのメリットを考えてみましょう。
①属性が絞れる
フライヤーっていうのは逆に言うと、誰でも手にできるものではないんですよね。
ライブハウスでビラ配りするなら、ライブハウスに来た人にしか受け取れないわけで。
普段、ライブハウスに来る人ってどんな人でしょうか?
- ライブハウスが好きなんです!
- インディーズバンドにハマっています!
- いや、たまたま知り合いの誘いで…
色んな人がいるでしょうが、少なくとも一度は足を運んだのは厳然たる事実。
ならば、まったくバンドに興味のない人よりも自分の音楽に興味を持ってくれる可能性は高いのではないでしょうか?
この宣伝する相手の興味関心や年齢・性別などの背景を「属性」といったりします。
例えば、新宿駅で無作為にビラ配りするのと、ライブハウスでビラ配りするのは直感的に言って、どちらが効果的だと思いますか?
そりゃ、ライブハウスの方ですよね。
ネットでもそうです。
ただ何も考えずに「ライブきてー!」とツイートしても意味がないですよね。
ネットは色んな人にアプローチできる一方で、かなり意識的に使わないと「属性を絞る」ことが難しいです。
暖簾に腕押しマーケティングになってしまうと怖いですよ…。
今、ライブハウスやコンサート会場でビラ配りで受け取ったフライヤーを読んでくれる人ってどんな人でしょうね…。
きっと、
- そもそも音楽が好き
- 紙媒体から情報を摂取していた世代⇒30代~
ではないでしょうか?
その属性の人たちに音楽を届けたい!楽しませたい!と思ったらビラ配りしたら良いのです。
例えば、ビラではないですが、フラワーカンパニーズは新譜を必ずライブ会場で先行販売するそうです。
それはライブに足を運んでくれるライブ好きの人たちと絆を結ぶためですね。
最近ではHi‐STANDARDのマーケティングも「属性を絞る」マーケティングの好例です。
「Hi‐STANDARD(ハイスタ)の「My Gift」のマーケティングまとめ。「ファンを喜ばせる」それが現代のロックなマーケティングだ! 」という記事も読んでみて下さい。
②コミュニケーションになる
人と人とが対面しないと受け取れないフライヤー。
ビラ配りとはそのままコミュニケーションなんですね。
アーティストとお客さんのコミュニケーションもそうですが、置きフライヤーを許可してくれたり、ビラ配りを許可してくれたその「場」とのコミュニケーションが大きいです。
それはライブハウスのオーナーだったり、カフェの店長のことです。
顔が見える関係で、応援してくれる人の存在が可視化されると、思わぬところから良いきっかけが舞い込んでくることがあります。
特に地方のように人の入れ替わりが少なく、人と人との距離感が狭い場所ではとても大切なことだと思います。
なおかつ地方では音楽スポットも限られていますから、属性の意味でも有効なんですね。
結局、ものごとは人と人とのつながり。
フライヤーは人をつなぐコミュニケーションツールの一つですね。
ビラだけ配ってもダメ!ネットも使う
で、ここまでビラ配りのメリットを紹介してきましたけどやっぱりビラだけ配ったって駄目ですよ(笑)
ビラに乗せる情報とその先が大切です。
ちゃんと、
- ホームページ
- YouTubeにMV
- ダウンロードやストリーミング
- メルマガやLINE公式アカウント
もないと、フライヤーみただけで終わってしまいます。
フライヤーで興味⇒ミュージックビデオで好きに⇒メルマガやLINEでさらにファンに⇒ライブに行く!
といったような流れが想定できなければ、ビラ配りする意味はなくなってしまいます。
フライヤーとネットの相乗効果で大きな効果を生んだ「たった1枚のチラシを30万人以上に配る方法」のようにCOOLな使い方をしたいですね。
マーケティング案「世界一速い紙飛行機が作れるフライヤー!」
例えばフライヤー・ビラ配りも、こんな使い方はどうでしょうか?
速さがウリのメタルバンドがいたとします。
彼らの新譜は「世界一の速さに挑戦した楽曲」が並んでいます。
で、その新譜のフライヤーは実は「世界一速い紙飛行機」が作れるフライヤーになっているんです!
そうですね、折りやすいようにフライヤーに線を入れておきましょう。
そしてYouTube動画のQRコードを乗せておきます。
その動画は「世界一速い紙飛行機の折り方」です。
もちろん、登場するのはバンドメンバー。
動画内のBGMは彼らの新曲です。
そして、動画の最後に本格的なMVの告知を入れましょう。
こうすることでYouTube動画単体での宣伝効果も見込めるだけでなく、フライヤーからネットを経てバンドの音楽に興味をもってもらうことができます。
あとは配る場所ですね。
もちろんライブハウスもいいだろうし、紙飛行機だから幼稚園もいいかも(笑)
ラクスルのサービスである「チラシラクスル」ならポスティングもできますし、コンビニに置いてもらうこともできちゃいます。
予算はかかりそうですが、ヴィレッジヴァンガードの封入広告もおもしろそう。
インディーズファンやサブカル好きに刺さるかもしれない。
まぁ、効果のほどはやってみないとわかりませんが(笑)
パクリ歓迎ですw
ちなみにフライヤーを作る際はデザインソフトは無料のCanva。
関連記事:CDジャケットにチラシ、SoundCloudバナーも…「Canva」でアーティストのビジュアルデザインが完結できる
印刷はラクスルが便利です。
合わせてチェックして下さい。
以上、「ネット時代のビラ配りの必要性と効果」を考えてみました!
参考になったらうれしいです。