ファンとどうつながり続けるか。
音楽活動を続ける中で、誰しもが一度は考えるテーマだと思います。

そんな問いに、BUMP OF CHICKENが「アプリ」というかたちで一つの答えを出しました。

2023年5月、BUMP OF CHICKENが公式アプリ「be there」をリリースしました。
ただの情報発信アプリではありません。そこには、ファンとの“関係性”をどう育てていくかという深い設計思想が込められています。

この記事では、その「be there」の中身をインディーズアーティストの視点で掘り下げます。
自分の活動に応用できるヒントが、きっと見つかるはずです。

24時間流れ続ける「LIVE MUSIC」機能

アプリの中心的な機能が「LIVE MUSIC」。
これは、BUMPの楽曲が常時ストリーミングされ、リスナー同士がリアクションやコメントでつながる“音の居場所”です。

SNSでもライブでもない、でも「誰かとつながってる感じ」がある。
これって、コロナ禍以降、音楽の届け方を模索してきたわたしたちにも刺さる仕組みですよね。

▷ indie point!

インディーズなら、SoundCloudやYouTube Liveでも類似体験がつくれるかも。
単発じゃなく、「いつ行っても誰かがいる空間」の設計って、大手だけの話じゃないんです。

 キャラクターを介した癒し空間「MEET NICOLE」

アプリ内では、藤原基央さんが描いたオリジナルキャラ「ニコル」と交流するコーナーも。
ファンがプレゼントを贈ったり、話しかけたりできる仕様です。

一見ユルく見えますが、これは「アーティスト本人とは別の人格を通じたコミュニケーション」の工夫。

▷ indie point!

たとえば、あなた自身が創作した“世界観”やキャラをメルマガやSNSで活かすアイデアに。
楽曲のテーマを体験に落とし込む設計って、意外とでき。

🪪 デジタル会員証と限定コンテンツ

アプリに登録すると、毎年1枚デジタル会員証が発行される仕組み。
加えて、ここでしか見られないインタビューやライブ映像、限定グッズなど、コンテンツも充実しています。

いわば“コアファン向けの秘密基地”です。

▷ indie point!

これ、BASEやnote、LINE公式アカウントを使えば、個人でもできる設計です。
「限定の何か」を用意することで、ファンとの接点は一気に深くなります。

🎤アプリ開発の背景にある「居場所」の思想

このアプリは、コロナ禍の「会えない」時期に、BUMPが“ファンのための場所を作りたい”という思いから生まれました。
ライブに行けない。SNSだけじゃ足りない。

だからこそ「アプリで自分たちらしい場所を作る」という選択をしました。

まとめ|“居場所”は、あなたにもつくれる

「be there」は、ただの公式アプリではなく、アーティストとリスナーがゆるやかにつながる設計の塊です。

インディーズだからこそ、ファン一人ひとりとの関係が重要。

その中で、“居場所”というキーワードは、活動の軸になる可能性があります。

難しく考えすぎなくてもOK。

「定期便の音楽配信」「キャラ設定を活かした世界観作り」「限定のお知らせメール」など、今日からできることがあるはず。

BUMP OF CHICKENのアプリ設計にヒントをもらいながら、

あなた自身の“be there”をつくってみてください。

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