YouTubeがカバー動画ばかりでツラいって話。
これはバンドマン的にも痛い指摘(苦笑)でもそれが無料のプラットフォームの特性でもあるんだよね。
ってな訳でみんなSpotify使おう!
ってのはダメ?https://t.co/1X3OwVtsjF— 星川崇@バン活! (@Soh_RundabanSP) 2018年4月7日
アマチュア音楽アーティストが自らの宣伝で有名曲のカバー動画をアップするのは常套手段と化しています。
どうもソイツが紛らわしくてウザい!という指摘。
なるほど、たしかにそうですよね(笑)
ぼくは「アマチュア音楽アーティスト」の立場なので、純粋なユーザー目線からの指摘は新鮮でした。
けれど一方で、
とも思うんですね。
「無料」のサービスは必ず玉石混同になる
YouTubeのアマチュアカバーが嫌いな人は、お金払ってSpotifyを使えば良いし、音質を求めるならハイレゾをダウンロードすれば良い。
「無料だけどどーでもよいもの」を接種し続ける人生が幸せとは思えない。
そして無料の世界には必ずどーでもよいものが紛れている。— 星川崇@バン活! (@Soh_RundabanSP) 2018年4月13日
もちろん「どーでもよいもの」が運命の相手に変わることはある。
作り手もそれに期待してYouTubeに音源をアップしています。要は「無料」と「有料」意識的な使い分け。
大人になったら「無料!?ヒャッホーイ!」はやめよう。— 星川崇@バン活! (@Soh_RundabanSP) 2018年4月13日
YouTubeは「作り手」にとっても「聞き手」にとっても無料で使えるサービスです。
無料だからこそYouTubeで動画を検索するんですよね?
無料だからこそどんどんユーザーが増えているわけです。
アーティストとしてもアップロードは上限なく無料で、無料試聴に引き寄せられたたくさんのユーザーがいるのだから宣伝効果が期待できる。
- ユーザー⇒無料で聞ける
- アーティスト⇒無料でアップできる
この「無料」という前提があるからこそYouTubeは魅力的な場所になっているわけです。
なので必ずプロとアマチュアが入り混じった玉石混同の場所になります。
そして運営元もそれを良しとしているでしょう。
YouTubeの副社長ロバート・キンセルとGoogle筆頭ライターのマーニー・ペイヴァンによる著書『YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち』にこんな記述があります。
私たちが観るもの、読むもの、聴くものを決めるのは誰か。かつては国や企業だけが決めていたが、一世代もたたないうちに、私たち自身が決めるところまで来たのだ。YouTubeの出現で、人間は初めて、無料で即座に世界中の映像にアクセスできるようになった。Netflix、Hulu、Spotifyといったストリーミング・サービスは、昔ながらのコンテンツを新しい方法で配信するという、とてつもないことを実現したが、YouTubeのようなオープンプラットフォームは、メディアをプロデュースできる人、配信できる人、消費できる人を変えた。あるときから突然、世界中の 誰でもが、世界中の すべての人と 映像を共有できるようになったのだ。
YouTubeは自らが無料であることこそ革命であり、誇りをもっているように思えます。
ユーザーはそれが嫌なら有料のサービスを使うしかありません。
SpotifyはYouTubeより高い精度でレコメンドしてくれるし、音楽好きなら断然そっちを使いたいですよね。
音楽動画をストレスなく見たい人にはdTVが今いちばんコスパが良いと思います。
ミュージックビデオはもちろん、普通はDVDでしか見れないような「ライブまるごと」というコンテンツもありますよ。
月額500円です。
合わせて読みたい
作り手になりたい人はコンテンツを有料で買うべし
音楽やマンガがほぼ無料みたいに楽しめる世の中だけど、
もしあなたがいつか「モノを作る側」にまわりたいと思っているなら、お金を払ってでも深い感動を求めた方が良い。
無料コンテンツを消費しているだけでは、レベルの高い作り手にはなれない。
— 星川崇@バン活! (@Soh_RundabanSP) 2018年4月1日
ライトに流行歌を楽しみたい人はYouTubeを使っていれば良いと思うんですよ。
そんな人には、
なんてオジサンのうるさい説教でしかないじゃないですか(笑)
が!
ステージに上がるアーティスト・クリエイターになりたい人にとってはその限りではないと思っています。
音楽アーティストになりたいなら音楽に。
マンガ家になりたいならマンガに。
ちゃんとお金をかけるべきです。
YouTubeで単曲で聞くよりアルバムを聞く。
アルバムはそれ自体が一つの高度な表現です。
ライブにも行ってグルーブや音を肌で感じる。
それは作り手に回った時に貴重な体験になると思います。
また有料のメリットは「深いコンテンツ」だけでなく、「時間の節約」にもなることです。
玉石混同の中で「玉」と「石」を選別している暇があったら、有料でサックリ「玉」を抽出して、そのぶん創作に没頭すべきです。
無料コンテンツは今後もどんどん増えて、容赦なくぼくらの時間をまきとろうとするでしょう。
創造性が大切なぼくたちは無料コンテンツを「受け身」でむさぼる習慣をもってはいけません。
自らが能動的にクリエイティブに取り組む姿勢こそモノづくりをする人間の命だとぼくは思います。
以上「YouTubeのカバー動画」について話題でした。
何か参考になったらうれしいです。