音楽市場では今、ストリーミングサービスが盛り上がりを見せています。
- ストリーミングが34%成長
- 世界全体で9.7%の成長
をみせ、音楽不況と言われたのも今は昔といった様相を呈しています。
サブミッションメディアとは「内外から広くサブミット(提案)された音楽を、自身のブランドチャンネルで紹介する音楽メディア」のことです。
多くのサブミッションメディアはYouTubeチャンネルだったりSound Cloud、Spotify、SNSなど様々なメディアを併用して発信しており、アーティストは人気のサブミッションメディアに自作曲が取り上げられることで認知が得られるというわけです。

サブミッションメディアなら多くの人に楽曲が届けられる
そのサブミッションメディアがいよいよ日本でも登場し始めています。
そこでこの記事では、日本でスタートしたサブミッションメディアをまとめてご紹介します!
今後、ヒット曲がサブミッションメディアの発信をきっかけに生まれるであろうことは想像に難しくありません。
またサブミッションメディアは誰でも無料でサブミットできる場合が多いです。
サブミットしたからと言って必ずしもあなたの音楽がメディアで発信されるとは限りませんが、プライベーターとして活動する音楽アーティストにとっては貴重な宣伝媒体となり得るのでぜひ知っておきましょう。
※2019年12月 luteは破産申請したため記事から削除しました
クリックできる目次
- 1 日本のサブミッションメディア①:Pluto
- 2 日本のサブミッションメディア②:Tone by Gridge
- 3 日本のサブミッションメディア③:Radio Ano(t)raks
- 4 日本のサブミッションメディア④:TOWER DOORS
- 5 日本のサブミッションメディア⑤:TOKYO SOUNDS
- 6 日本のサブミッションメディア⑥:lute
- 7 Spotifyの公式プレイリストにサブミットするには「Spotify for Artists」を使う
- 8 海外のサブミッションメディアにサブミットするには「SubmitHub」などを使う
- 9 ミュージシャンがサブミッションメディアを活用するためには音楽ストリーミングへの配信が欠かせない
日本のサブミッションメディア①:Pluto
Gerbera Music Agencyが手掛けるサブミッションメディアです。
主にSpotifyプレイリストにて展開されています。
2020年5月時点で、日本で最大級のプレイリストに成長しています。
Pluto Selection、ついに、日本で2番目に大きい非公式プレイリストになりました🎉🎉🎉(1位はONE OK ROCK公式のコンプリートプレイリスト)
日本の音楽と海外リスナーをつなぐ架け橋になれるよう、これからも精進していきます💪
🎧 Pluto Selection(Biweekly) https://t.co/8FrGnkNckA pic.twitter.com/xGPnhChnlg
— Pluto #playlist (@Pluto_playlist) May 19, 2020
Plutoに取り上げてもらえば大きなチャンスを得ることできそうですね。
サブミットにはPlutoプレイリストのフォローが必要です。
日本のサブミッションメディア②:Tone by Gridge
クロスカルチャーをテーマにしたクリエイティブ投稿プラットフォーム「Gridge」が手掛けるサブミッションメディアです。
現在はYouTubeのライブ配信機能を用いた「YouTubeラジオチャンネル」として運用されています。
主にチルアウト系の音楽を取り扱っています。
リラックスできるインストを作っている方などはサブミットするとチャンスがありそうですね。
日本のサブミッションメディア③:Radio Ano(t)raks
ネットレーベルAno(t)raksが手掛けるサブミッションメディアです。
toneと同じく「YouTubeラジオチャンネル」がメインの媒体となっています。
こちらはCity PopやIndie Popなど歌モノ系もサブミットを受けつけているようです。
日本のサブミッションメディア④:TOWER DOORS
おなじみタワーレコードが始めたサブミッションメディアです。
こちらもtoneと似ていて、サブミットされた写真と音楽がコラボしたオリジナルMVがアップされます。
Indie / Alternative、Electro / Pop、R&B / Soul、Hip-Hopの4つのカテゴリーのチャンネルがあり、それぞれジャンルごとに楽しむことができるのも特徴です。
業界でも随一のブランド力のあるタワレコなので、今後さらなる人気チャンネルへと成長することが期待できますね。
日本のサブミッションメディア⑤:TOKYO SOUNDS
音楽メディア「Spincoaster」とデザインスタジオ「Mirror」が手掛けるサブミッションメディア。
やはり様々なジャンルのクリエイターがサブミットし、TOKYO SOUNDSブランドとしてコラボ作品を発信していくメディアになっています。
Spincoaster自体が人気メディアで発信力があります。
TOKYO SOUNDSに取り上げられることでSpincoaster経由での拡散も期待できますね。
日本のサブミッションメディア⑥:lute
日本のサブミッションメディアで先駆けだったlute。
一時期は閉鎖したものの、2020年9月にリスタートしています。
10月にはサブミットの受付も開始。
発信力は依然高いので、ミュージシャンならぜひチェックしておきたいサブミッションメディアです。
Spotifyの公式プレイリストにサブミットするには「Spotify for Artists」を使う
以上で紹介した、いわゆるサブミッションメディアとは違うのですが、Spotifyが公式で発信しているプレイリストにサブミットする方法もあります。
それは「Spotify for Artists」を使うこと。
「Spotify for Artists」はSpotifyに配信した自作曲のデータ分析やプロモーションが使えるサービスですが、公式へのサブミット機能もあります。
ただしサブミットできるのはリリース前の楽曲に限るとのこと。
よって配信スタート時期を設定できるデジタルディストリビューターを利用して楽曲配信をしなければいけません。(例えばTUNECORE JAPANなど)
Spotify for Artistsは現状、日本語に対応していないので操作がわかりにくいですが、強力なサポートツールですのでぜひ利用してみて下さい。
海外のサブミッションメディアにサブミットするには「SubmitHub」などを使う
海外の人気のサブミッションメディアと言えば、「Trap Nation」「The Sound You Need」「Majestic Casual」などがあります。
それぞれの公式ページからサブミットすることができますが、「SubmitHub」を使うことで、大小さまざまな海外サブミッションメディアにいっせいにサブミットすることができます。
SubmitHubでは、
- フォロワー数
- 紹介楽曲数
- ジャンル
などでサブミッションメディアを検索→サブミットできるようになっています。
さらにミュージシャンが数ドルをSubmitHubに支払えば、サブミッションメディアが必ずリアクションをしてくれる有料プランもあります。
特に音楽ストリーミングの醍醐味と言えば、やはりボーダレスに海外にまで広がっていくところ。
日本のサブミッションメディアと同様にチェックしておいてください。
またプレイリストを検索できるPlaylist Supplyも同様に使えるツールです。
合わせてチェックして下さい。
関連記事優良プレイリスト(サブミッションメディア)を見つけられる「PlaylistSupply」。音楽を拡散してくれるツール
ミュージシャンがサブミッションメディアを活用するためには音楽ストリーミングへの配信が欠かせない
以上、現在のサブミッションメディアを紹介してきました!
繰り返しですが、サブミッションメディアから今後ヒット曲がうまれる可能性は高いです。
そして、誰にでもチャンスがあるというのが素晴らしいところ。
ぜひサブミットに挑戦してみてほしいと思います。
またサブミッションメディアを利用するなら自作曲をSpotifyやApple Musicなど音楽ストリーミングサービスに配信することが欠かせません。
サブミッションメディアから火がつき、音楽ストリーミングサービスで再生数が倍増→さらに色んなプレイリストにとりあげられる、という青写真を描きましょう。
音楽ストリーミングサービスでは再生回数ごとに収益が発生しますから、しっかりと音楽活動を続けている収益をゲットしてください。
ストリーミングサービスへは配信代行業者(デジタルディストリビューター)を利用することで誰でも楽曲を配信することが可能です。
特にTuneCore JapanはSpotifyやApple Musicに独自のプレイリストをもっており、さらに各配信ストアにサブミットできる機能があります。
こちらの関連記事に業者の比較をまとめてありますのでご覧ください。
関連記事iTunesやApple Musicで音楽を配信するには?9つのサービスを比較
音楽ストリーミング×サブミッションメディアの成功例としてAmPmというアーティストが挙げられます。
プレイリストから火がつきSpotify上でヒット。
1000万回以上の再生数を獲得したことが報告されています。
詳しくはこちらの関連記事もご覧ください。