音楽活動の道が一本しかない業界ってやっぱり貧しいと思うんだよね。
例えば90年代は「メジャーデビューしてCDを売る」というビジネスモデルが最も強固でパワフルだったわけだ。
でもアートとしてその道にそぐわない音楽は経済的に評価されることもなかった。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2017年6月10日
音楽系のウェブサービスってホント増えましたよね!
これは音楽活動の多様性を担保するうえで重要なことですが、一方で問題もあります。
徐々にインディーズレーベルや個人レーベルやネットレーベルが台頭してきて、音楽活動にも多様性が出てきた。今やフリクルとなnoteとか色んな道がある。
けど次に問題になるのが「どれを使ったらよいの!?」という話。
選択肢が広がるほどマッチングコストが上がるというジレンマ。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2017年6月10日
多すぎてワケわかんないという話(笑)
正直、バンドマンブロガーと名のっているぼくですら追い切れませんからね…。
みなさん、どれを使うべきがわかりますか???
自分の音楽活動をデザインする方法
色んなサービス、やり方が増えたので「活動のデザイン力」みたいなモノがミュージシャンには求められています。
ではデザイン力はどうやって身に着ければ良いのでしょうか?
ぼくの経験から少しヒントを!
王道をやるべし
ミュージシャン向けウェブサービス増えすぎ問題、を何とかしたいな~。
選択肢が増えすぎると逆に大変で「選択コスト」や「管理コスト」が膨らむばかり。とりあえず
・ホームページ
・YouTube
という基本のキをしっかり押さえて、それからプラスアルファで良いと思ってる。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2017年10月25日
迷ったときは王道!
特にウェブマーケティングにおいてはSNSなんか「やらなきゃ…!」と思っている人がいるかもしれません。
でも、そんなこともないんですよ。
大切なのは"その先"です。
SNSでタッチポイントを増やすのは良いんだけど、肝心の音楽が聴いてもらえない状態だったら?
ライブ告知やさらにファンになってもらえるコンテンツが詰まっているホームページがなかったら?
意味ないですよね。
だからまずはホームページをしっかり作りこむことと、一番手軽なYouTubeにミュージックビデオを上げれる状態を作っておくこと。
ビジネスモデルやマネタイズポイントを考えるのはその後でも良い気がします。
輝ける場所に注力すべし
ホントにコレだ!
・天才もいきなり複数のSNSを同時に始めない
・続けることこそ大事最初に力を入れるSNSは1つでいい。 https://t.co/bZOlJFIpmU
— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2017年10月25日
ブログ「隠居系男子」の鳥居さんがどえらい良いことを言ってました。
どれだけ天才的なインフルエンサーだって、複数のSNSを同時に始めた人なんていません。
それぞれのサービスが流行り始めたタイミングで時期をずらしながら使い始めているんです。
具体的にいえば、最初にTwitterを使いこなせるようになる。次にFacebookを使いこなせるようになって、Instagramが流行り始めたタイミングで、Instagramにも注力する、というような。
にも関わらず、今まで全くSNSをつかってこなかったひとが、この3つのSNSを同時に始めようとしたところで運用できずに破綻してしまうのは当然です。
それよりも大切なことは、毎日続けること。
最初から、自分のキャパシティの中で続けられるSNSに絞ることです。
プラットフォームが出そろった今ではまずはそれぞれをちょっぴり触ってみるのが良いと思います。
また、憧れのクリエイターが使っているSNSを追従して使うのも良いでしょう。
見る側で楽しめているSNSはやる側でも楽しめる、と個人的には思うんですよね。
プラットフォームの性質を理解すべし
【ミュージシャンがプラットフォームを選ぶ基準】
プラットフォームには、
・宣伝力はないが、クリエイター寄り(収益性高)
・宣伝力はあるが、プラットフォーム寄り(収益性低)
の2種類がある。例えば、前者はBandcampで後者はSpotify。
上手く組み合わせよう。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2017年10月25日
プラットフォーム=コンテンツ(音楽など)を流通してくれる場所です。
プラットフォームも営利企業が運営しているわけですから、様々な思惑があるわけですね。
例えば、誰でもウェブショップがつくれるBASEではデジタル商品もダウンロード販売できて、当然音楽ファイルも売れます。
ですが、バンドのショップからわざわざ決済情報を入力してファイルを買うというのは察するに相当なファンですよね。
対して、iTUNESで販売すれば既に使い慣れた多くのアップルユーザーに対して、市場が開けます。
どちらが気軽に音楽を買って、聞けるかというとそれはやっぱりiTUNESということになります。
が!
収益性が高いのはBASEなんですね。
BASEなら販売価格の9割程度が販売者の手元に入ります。
iTUNESでは5割~6割程度になります。
また、BASEでは一度買ってもらった人とメールマガジンでつながる機能があったり、ブログでアピールできる機能もあるんです。
短期的にはiTUNESの方が売り上げが立ちそうですが、長期的にはBASEで売れていった方が強固なビジネスになりそうです。
このようにプラットフォームには特徴があるので、
- 利便性が高く、多くの人にアプローチできるプラットフォーム
- 収益性が高く、ファンとコミュニティを作れるプラットフォーム
の2つをうまく組み合わせると良いでしょう。
その他、多くのプラットフォームは「音楽で稼ぐ9つの方法とそのためのツール16選」という記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。
デザイン力を養う本
やみくもにツールを使うのではなく、戦略的に活動をデザインする。
ぼくがこの必要性に気付いたのはこの本を読んだのが大きいですね。
ニコニコ動画のドワンゴ川上会長の著書です。
クリエイター(コンテンツ)とプラットフォームの関係を"本音"で語っています。
ミュージシャンはもちろん、それこそニコ動で配信しているクリエイターの方にもかなりおすすめですので是非、読んでみて下さい。