パトロンサイトおすすめ7選|クリエイターが使える支援サービスまとめ

「創作活動を続けたいけど、収入が不安定…」
「ファンとの関係をもっと深めながら応援してもらいたい」
そんなクリエイターに注目されているのが「パトロンサイト(パトロンサービス)」です。
海外ではpatroon(パトレオン)が有名ですが、日本では一般的ではありません。
そこでこの記事では、patroonの日本版とも言えるサービスをまとめました。
実際に使えるおすすめのパトロンサイト7選を紹介しつつ、選び方のポイントやおすすめクリエイタータイプも解説します。
パトロンサービスとは?個人でもファンから支援を受けられる仕組み
パトロン=“継続的な応援”で成り立つファン支援のカタチ
パトロンサービスとは、クリエイターに対してファンが金銭的な支援を行う仕組みのことです。
単発の投げ銭やクラウドファンディングとは異なり、「継続的な支援」が基本。
月額制やメッセージ型の支援を通じて、ファンはお気に入りのクリエイターを「パトロン」として応援できます。
クラファンとの違いは「単発」か「継続」か
比較項目 | パトロンサービス | クラウドファンディング |
---|---|---|
支援形式 | 月額 or 都度 | 期限付き・目標金額制 |
対象 | 長期的な活動 | 単発のプロジェクト |
関係性 | ファンとの継続交流 | 一度きりの支援が多い |
パトロンサービスは、日々の活動の資金を安定させたい人向けです。
誰が使ってる?(音楽・イラスト・漫画・文章など)
- イラストレーター・漫画家
- 音楽系クリエイター
- エッセイや知識発信系
- インディーズブランド・ハンドメイド作家
などなど、多岐にわたるクリエイターが利用可能です。
ネット上で発信できるコンテンツがあるなら、誰でも挑戦が可能と言えます。
パトロンサイトの選び方
手数料/料金を確認しよう
サービスごとに手数料の違いがあります。
無料で始められるものがほとんどですが、収益の一部が手数料として差し引かれます。
自分の得意を発信できるが確認
例えばライバーさんなら、パトロンサイト内でライブ配信をしたいはず。
自分がやりたい表現をわかりやすく発信できるサービスかどうかを事前にチェックしましょう。
パトロンサイトおすすめ7選【用途別】
1. YOOR(ユア)|オールジャンルでおすすめ

- 手数料:18%
- コンテンツ:チャット、文章、画像、動画
- おすすめの人:オールジャンル
YOORは一般的なデジタルコンテンツを始め、サロン内専用のチャットルームなど、本格的にファン向けコンテンツを発信できます。
それでいて事前審査なし、初期費用・固定費用が無料なので、誰でも気軽に始めらるのがメリットです。
ファン向けに複数の課金プランも設定可能。
またお試し無料期間も設定できます。
コンテンツもプランもフレキシブルなので、幅広くいろんなジャンルのクリエイターにおすすめできます。
2. fan.salon|LINEをベースにしたコミュニティ

- 手数料:20%
- コンテンツ:チャット、動画、写真投稿、ライブ配信、文章、ショッピング
- おすすめの人:ビジネス系
fan.salonはLINEをベースに構築されるサービスです。
ファンは使い慣れたLINEから友だち登録 → 利用ができて便利。
投稿できるコンテンツも多いのでオールジャンルのクリエイターが使えますが、どちらかと言えばインフルエンサーやビジネス系作家の利用が多いようです。
利用には審査が必要で、まずは無料問い合わせから。
3. BASE(コミュニティApps):物販からスムーズに移行

- 手数料:5%
- コンテンツ:限定商品、限定URL
- おすすめの人:ハンドメイド作家
ウェブショップ構築サービスのBASEには「コミュニティApp」という追加機能があります。
これを利用すると、ショップ内に有料コミュニティを作ることが可能に。
コミュニティメンバーだけが購入できる商品を販売することができます。
ただ商品以外のコンテンツは、なんらかの方法で別途ページを用意して「限定URL」から公開する必要があります。
BASE内だけであらゆるコンテンツの作成・公開が完結できるわけではないので、注意が必要です。
一方で手数料が5%と安いので、作業に苦労しない人なら、選ぶ理由も多くなるでしょう。
おおむね、BASE本来のネットショップ機能と相性が良いハンドメイド作家さんなどが、そのまま有料コミュニティを運営するのに向いています。
4. OFUSE|ファンレターからメンバーシップまで

- 手数料:10%
- コンテンツ:文章、画像、動画(YouTube)、ラジオ
- おすすめの人:ブロガー、エッセイスト
OFUSEは元々、クリエイターに「応援レター(ファンレター)」を送れるサービスとしてスタートしました。
例えばファンが500円の応援レターを送ると、クリエイターは手数料を差し引いてそれを受け取れる仕組みです。
そのOFUSEにも月額課金タイプのメンバーシップ機能があります。
発信できるコンテンツも必要十分で、シンプルな管理画面がわかりやすい、とても使いやすいサービスです。
チャット機能はありませんが、音声をライブ配信できるラジオ機能があります。
手数料も抑えめで、総合力が高いサービスと言えるでしょう。
基本的にノンジャンルのクリエイターが利用できるサービスです。
強いて言えば、元々が文章(レター)に端を発しているサービスなので、クリエイターもファンも「文章が好き」という人と相性が良いでしょう。
5. pixiv FANBOX|イラスト・マンガ家におすすめ

- 手数料:10%
- コンテンツ:ブログ、画像、ファイル、テキスト、動画、音楽
- おすすめの人:イラストレーター、漫画家、Vtuber
Pixiv FANVOXは、Pixivアカウントと連携して、イラスト・漫画系クリエイターに特化した支援サイト。
FANBOXは、コンテンツの販売ではなく創作を応援するサービスです。
と明言しているのがユニークです。
作品の対価としての課金ではなく、あくてまで支援・応援を前提としています。
そのため、ファンはバックナンバーを観覧できないので注意です。(バックナンバー販売はboothの利用を推奨しています)
またR-18作品に指定することで販売できるのも他にはない特徴です。
6. note|集客と販売を同時に

- 手数料:15%〜20%
- コンテンツ:文章、画像、音声、ファイル
- おすすめの人:ブロガー、エッセスト
noteはSNSの側面も強く、集客(プロモーション)と有料販売を同時に行えるのがメリットです。
まずは無料の記事(note)を公開し、人気やフォロワーを獲得した後に有料販売に移るなど、段階的にチャレンジできます。
また有料コンテンツ内に無料部分を含めることができます。
極端な話、無料部分だけでバズることも、可能性としてはあり得ます。
今回のサービスの中で手数料は高めですが、こうしたチャンスをふまえると、決して高いとは言えないでしょう。
音声も投稿できますが、基本的には文章コンテンツのブログサービスと考えて良さそうです。
なので執筆を主としたクリエイターにおすすめできます。
7. ビルドサロン|法人向け買い切りサービス

- 手数料:なし(買い切り)
- コンテンツ:要相談
- おすすめの人:法人
ビルドサロンドメインでフルカスタマイズ型のパトロンサイトを構築できる法人向けサービス。
本格的な運営者向けです。
パトロンサービスは2018年頃から活況になり、これまでたくさんのサービスが登場しました。
しかし中には既に終了したパトロンサービスも数多く多くあります。
パトロンサービスの終了は、そのままファンコミュニティを手放すことにも成りかねず、それは小さくないリスクです。
一方で自社で構築してしまえば、理不尽なサービス終了の憂き目に合うことはありません。
また必要に応じてヴァージョンアップしていくことも可能。
事業の柱としてパトロンサービス・オンラインコミュニティを考えているなら、検討したい選択肢です。
まとめ:各サービスの比較表【料金・特徴・向いている人】
サービス名 | 初期費用/月額 | 手数料 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|
BASE![]() | 無料 | 5% | EC+コミュニティ併用 | ハンドメイド作家 |
YOOR | 無料 | 18% | 審査なし。チャット、ライブ配信あり | オールジャンル |
fan.salon | 無料 | 20% | LINEベース。チャット、ライブ配信あり | ビジネス系 |
OFUSE | 無料 | 10% | 月額支援+都度支援ファンレター | ブロガー・エッセイスト |
pixiv FANBOX | 無料 | 10% | Pixiv連携 | イラストレーター・漫画家 |
note | 無料 | 15%〜20% | 集客力◎ | ブロガー・エッセスト |
ビルドサロン | 有料/無料 | 0% | 独自サイト構築 | 法人向け |
※費用は別途、振込手数料が必要な場合あり
パトロンサービスは、単なるお金集めではなく、ファンとの信頼関係を築き、活動を継続する手段です。
あなたの創作活動を、パトロンとともにもっと自由に、もっと楽しく広げてみてください。