ミュージシャンの音楽活動にもメールマガジンなどを使うのをおすすめしています。
「あなたのバンドがライブ集客に失敗する理由とその改善方法」に書いた通り、宣伝に失敗する理由はむやみやたらに告知をまき散らすからです。
あなたがメルマガを始めたとして、読者になってくれるファンはどんなファンでしょうか?
少なくとも継続的にあなたの情報を知りたいと思っている人で、SNSをフォローしている人やYouTubeにチャンネル登録している人以上に熱量の高いファンであると言えます。
アツく応援してくれるファンの方に優先的・限定的に情報をお届けしてさらに強いつながりを作っていくのがメールマガジンです。
また、そうでなくてはいけません。
とは言え、なかなかミュージシャンにとって馴染みのないメルマガの運用方法。
「どうすればメルマガを始められるの?」
「効果的な使い方は?」
今回はそんな疑問を解決すべく情報をまとめました!
メルマガの運用を考えているミュージシャンの方は参考にして下さい。
主なメールマガジン配信サービス3選
まずは主なメルマガ配信サービス(メルマガスタンド)をご紹介します。
①無料から使える「Mail Chimp」
Mail Chimp(メールチンプ)はアドレス登録数2000件、メール配信数12000通までなら無料で使えるメルマガ配信サービスです。
2000件・12000通とは実際すごい規模で、仮にそれだけの読者がいたら個人のミュージシャンならそれだけでメシを食うのに困らないレベル。
無料っていうのはスゴイ!
- メール内や画像や装飾文字を添付できるHTMLメール
- 自動でメールが順次遅れるステップメール
なども無料プランから使えます。
ステップメールはおもしろい機能で、例えばバンドメンバーのプロフィールやストーリーを1日1通づつ送ったりもできるんです。
1日1曲音楽を送るなんていうのも素敵ですね。
メルマガをやるならぜひ使ってみたい機能です。
弱点としては全て英語のこと。
海外のサービスなので微妙に操作がわかりにくく、またサポートを受けたい時も苦労するでしょう。
一応、日本語解説サイトも検索すると出てくるのですが少し情報が古いかな?という感じです。
ぼくはバンド活動ではこのMail Chimpを使っていました。
英語は全然わらかないほうなので、みなさんでも使えると思います(笑)
②同じく無料から使えて日本生まれの「める配くん」
こちらは120アドレス500通まで無料で使えるサービスです。
無料枠は小さいものの、日本のサービスなので使い勝手は良いですね。
読者になりたい人が任意のアドレスに空メールを送信すると、読者登録ができる「空メール登録」の機能があるのが便利なポイントです。
正直なところ、ミュージシャンが100人も読者を集めるのは大変です…。
Mail Chimpの方がコスパは良さそうですが、そもそも想定される読者数が2ケタ程度だったら使い勝手の良い「める配くん」をおすすめします。
③無料の「まぐまぐ」
まぐまぐはメルマガスタンドでは最も有名なサービスですね。
まぐまぐを利用している有名人も多く、サッカーの本田圭佑さんやホリエモンなど様々なジャンルの方が利用者です。
審査は必要ですが、個人でも簡単にメルマガを発行できます。
無料のメルマガスタンドは一般にメール到達率が悪いと言います。
またアドレスの管理もまぐまぐに一任されます。
仮にまぐまるがサービスを終了したり、トラブルがあった場合は、無料で使わせてもらっている分、ユーザーは何もできません。
しかし、まぐまぐに関して言うと、1997年の創業から実に20年もメルマガスタンドを運営し続けている老舗です。
その意味で信頼性は高いですね。
メルマガ配信サービスは使い勝手で選ぶ
まず主要なメルマガ配信サービスを3つご紹介しました。
これらを比較すると、
①Mail chimp⇒②める配くん⇒③まぐまぐの順で多機能ハイクオリティです。
逆に
③まぐまぐ⇒②める配くん⇒①Mail Chimpの順でコスパと手軽さが優れています。
ぜひそれぞれの公式サイトを見てもらって、自分が「簡単に使えそうだなぁ」と思ったものを選んでください。
いづれにしても120アドレスまでは無料ですからここはぜひ「操作感」で選ぶべきです。
メルマガはやはり続けることが大切。
継続するには「めんどくさいなぁ…」と思える作業を避けるのがコツです。
音楽活動とつながるメールマガジン配信サービス2選
続いて、音楽活動と紐づいたメルマガ配信サービスを紹介します。
音楽配信や動画配信など包括的に使えるのが魅力です。
ミュージシャンにとってはこちらの方が優先度が高いかもしれません。
①音楽配信やカラオケ配信もできる「Frekul」
Frekulは音楽マーケティングを一元的に管理・提供してくれるサービスです。
メルマガ配信はもちろん、
- i TUNESやSpotifyなどの音楽配信ストアに楽曲を配信できる(無料)
- Lumitやsimple BGMなど自社の音楽配信サービスへも登録できる(無料)
- 月額100円~設定できるプレミアムサポーターを設立できる
- JOY SOUNDにオリジナル曲を登録できる「簡単カラオケ配信」
などなど充実したサービスがあります。
簡単カラオケ配信やFrekul広告など一部の機能以外は全て無料で使うことができます。
メルマガ読者を増やす仕組みまで提供してくれているので、アーティストの事務作業の負担が減るのが魅力です。
また、マネージャーのキャラクターと会話する形式でサービスを使えるので、ネットが苦手な人にもとっつきやすいですね。
音楽活動に集中したいミュージシャンにとっては一番おすすめできるサービスです。
②ニコ動ユーザーなら「ブロマガ」
ブログとメルマガが一体化したサービスです。
特徴的なのは有料課金で記事(メール)を販売することができること。
月額購読、個別記事課金が選べます。
記事を販売するにはニコニコ動画のプレミアム会員(月額525円)に加入する必要があります。
記事を購入する側からしてもプレミアム会員の登録と同じ決済を使うので、ニコ動のユーザー同士でファンを拡大したり、販売するのにとても向いていますね。
ニコ動のライブ配信や、楽曲配信で活動している人にむけてマネタイズツールといった感じです。
逆に普段、ニコ動で活動していないミュージシャンにとってはとりわけメリットらしいメリットはないかなと思います。
メルマガ読者を増やす方法と開封率アップのコツ
ぼくもバンドでメルマガを運用していたので、その経験から得たノウハウを共有しておきます。
メルマガ読者を増やすには、SNSやYouTubeも頑張る
メルマガは熱量の高いファンと繋がる場所です。
逆に言うと、まだそれほど好きになってもらえてない人やまだ知らない人にもアプローチしなければいけません。
そのためにはSNSやYouTubeを頑張りましょう!
SNSやブログはまだ見ぬ人たちに自分の音楽を届けられる場所です。
そもそもYouTubeにアップしてないと音楽聞けないですからファンのなりようがないですよね(笑)
ホームページにしっかりメルマガの登録フォームをセットし、誰でも簡単にメルマガ読者になれるように案内しておきましょう。
また、ファンがメルマガに登録するインセンティブ(動機付け)も用意しておきましょう。
例えば、ミュージシャンですから「メルマガ登録で楽曲を無料プレゼント!」みたいなインセンティブはベターです。
Frekulなんかは楽曲プレゼントをデフォルトでできて便利ですね。
それぞれのサービスを繋げて、段階的に運用していくのが大切です!
(ファンクラブ=メルマガ)
SNSやYouTube、ホームページの使い方については以下の記事も読んでおいてくださいね。
- ミュージシャン/バンドマンのツイッターの使い方!ゼロからフォロワーを増やす方法【ツイート例付き】
- ミュージシャンのブログ活用法!月間10万人に読まれるブロガーのぼくが教えます
- ロックバンド/ミュージシャンの音楽ホームページの作り方。作らないのはありえない!
開封率を上げるにはタイトルに気を配り、HTMLメールを使う
読者が増えても読んでもらえないと話になりません。
つまりメールの開封率を上げる工夫が必要です。
開封率を上げるにはまずはメールのタイトルに気を配ることですね。
ポイントとしてはベネフィット(利益)をわかりやすく具体的にタイトルに書くことです。
例えば、
秘密のプレゼント
というもったいぶったタイトルではなく、
メルマガ読者だけにライブ無料チケットが今だけプレゼント
といったように、はっきりと具体的に読者の利益になることをタイトルに書きましょう。
っていうか「秘密のプレゼント」っていかにもスパムっぽくて嫌ですね(笑)
また、これはメルマガスタンドの機能によりますがHTMLメールを使うのもおすすめです。
HTMメールは画像をメール内に組み込んでリッチなコンテンツを作れる機能。
例えば、Mail chimpだとこんなのも簡単です。
まるで雑誌のようなセンスの良いメールを作れたら、それだけで次回以降も「読んでみたい!」という人が増えると思います。
ぜひ使ってみて下さい。
どれを使えば良い!?おすすめの運用方法
さて全部で5つものサービスをご紹介しました。
逆にどれを使ったらよいかわからなくなった方も多いと思います(笑)
個人的におすすめできるのは、やはりFrekulです。
Frekuslは便利で簡単、かつ色々なサービスが充実しています。
ですが、肝心のメールというものが世の中的にどんどん使われなくなっていますよね。
そこはLINE公式アカウントを使ってカバーしてみてほしいと思います!
以上「音楽活動におすすめのメールマガジン配信サービス」でした!
参考になったらうれしいです。
メールを使っていない人にだってファンになって欲しいですよね?だったら今ならやっぱりLINEです!次回はLINE上でバンドのアカウントが作れる「LINE公式アカウント」の使い方をご紹介します!