先日、新代田feverで行われた「ミュージシャンによるミュージシャンのためのお金のセミナー」に行ってきました!

音楽家の権利や、確定申告についての話があったのですが、興味深かったのが「音楽活動でもらえる補助金」について。

みなさん、そもそも音楽活動で補助金が貰えるって知ってましたか?

ぼくは全然知らなかったです。

セミナーでは自身もインストバンドLITEで活躍する行政書士の武田さんから補助金の話がありました。

知っておいて損はない情報ですので、みなさんに共有しておきます。

 

チャンス

そもそも補助金とは?

まず補助金とは何なのかざっくり説明するとこんな感じです。

  • お金の支援元:国や地方公共団体
  • 財源:税金
  • 返済:返済不要
  • お金の支給時期:後払い
  • 補助割合:経費の1/2や2/3
  • その他:公募期間アリ、審査アリ、事業終了後の報告義務アリ

国や地方公共団体が行っている正式な支援が補助金なわけです。

ポイントはやはり返済不要というところで、後払いにせよ経費を補てんしてくれるので、事業の最終的な収益は大きくプラスされます。

補助金によって公募期間や審査の難易度などが違ってきます。

 

具体的な申請方法やクリアのポイントは専門の書籍が参考になりますよ。




音楽活動でもらえる補助金一覧

  1. 経産省/JLOP4
  2. アーツカウンシル東京/東京芸術文化創造発信助成
  3. アーツカウンシル東京/市民創造文化活動支援 
  4. 国際交流基金/文化芸術交流海外派遣助成
  5. 公益財団法人/現代芸術振興助成制度(ZOZOTOWN前原氏による)
  6. 一般社団法人私的録音補償金管理協会search
  7. 公益財団法人かけはし芸術文化振興財団
  8. 公益財団法人花王芸術・科学財団
  9. 独立行政法人/芸術文化振興基金文化庁/文化芸術振興費補助金

2017年2月現在で音楽活動における補助金はだいたい以上があげられるそうです。

主に都内での芸術活動や、COOL JAPANを促進するような海外での活動支援がメインとなっています。

 

以下、それぞれの特徴を簡単にまとめておきます。

※イベントでは紹介があった3,ですが、ページが見つけられなかったので割愛します

 

①経産省/JLOP4

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  • 実施場所:国内(一部)/海外
  • 対象:営利法人、非営利法人
  • 金額:費用の2/1
  • 目的:海外発信に対する総合的な支援を実施することにより、日本ブーム創出に伴う関連産業の海外展開の拡大、観光などの促進につなげることを目的
  • 主な要件:法人からの申請。著作権の一部を有し、コンテンツを主体、あるいはコンテンツを有効活用していること。

②アーツカウンシル東京/東京芸術文化創造発信助成

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  • 実施場所:国内/国外
  • 対象団体:個人、営利法人、非営利法人、任意団体
  • 金額:費用の1/2 都内200万円まで 海外400万円まで
  • 目的:東京都内又は海外において実施される発信力のある公演・展示・アートプロジェクト、芸術創造環境の向上に資する各種プログラムや教育普及活動をサポート
  • 主な要件:東京を拠点に活動す芸術団体、民間の劇場、アートスペース、実行委員会等が東京の芸術文化を国内外に発信する公演・展示・アートプレジェクトなど




④国際交流基金/文化芸術交流海外派遣助成

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  • 実施場所:国外
  • 対象団体:個人、非営利団体、任意団体
  • 金額:経費の一部
  • 目的:日本の芸術や文化の海外への紹介や文化芸術分野における国際的な貢献を目的として、海外での公演・デモンストレーション・公園・ワークショップなどの文化芸術事業を実施するため、海外に渡航する芸術家や日本文化の諸分野の専門家などに対し、経費の一部を助成
  • 主な要件・(1)海外から招聘を受けており、文化芸術分野において日本国内を拠点に活動してる団体又は個人 (2)上記団体・個人の海外での文化芸術事業を企画・制作する団体

⑤現代芸術振興助成制度(ZOZOTOWN前原氏による)

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  • 実施場所:国内
  • 対象団体:個人、任意団体
  • 金額:1名あたり10~30万円以内。年間200万円を限度額
  • 目的:若手芸術家・若手音楽家の活動を援助・助成することを目的として制定した「現代芸術振興助成制度」に基づき、活発な創作活動を奨励することで現代芸術の振興に寄与することを目的
  • 主な要件:1、絵画の創作、音楽活動に従事している者 2、募集年度4月1日現在で年齢20歳以上35歳以下であること 3、日本国籍を有するもの 4、過去にこの助成を受けていないもの

⑥一般社団法人私的録音補償金管理協会search

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  • 実施場所:国内
  • 対象団体:非営利法人、任意団体、(個人)
  • 金額:1事業あたり100万円以内/予算900万円
  • 目的:社会全体が文化的な創造性を持ち続けていくために、音楽・芸能にかかわる創造活動及び創造環境の整備を目的とした活動に対し、支援するための助成
  • 主な要件:①新しい可能性を提案する創造的な創作又は企画を含んている公演であって、その鑑賞を奨励することが、広く音楽・芸能の振興、普及及び愛好者の増大に寄与すると認められるもの。 ②今後、活躍が期待される若手アーティストを育成すると認められる公園




⑦公益財団法人かけはし芸術文化振興財団

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  • 実施場所:国内
  • 対象団体:個人、営利法人、非営利法人、任意団体
  • 金額:10万円~200万円程度
  • 目的:電子技術を応用した芸術文化の振興及び普及を図るため、芸術文化に関する事業を行い、我が国の芸術文化発展に寄与することが目的。
  • 主な要件:公演活動助成 国内における電子技術を応用したコンサートなどに対する資金援助

⑧公益財団法人花王芸術・科学財団

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  • 実施場所:国内/国外
  • 対象団体:(個人)、営利法人、非営利法人、任意団体
  • 金額:一件当たりの限度額を100万円
  • 目的:芸術文化と科学技術への支援ならびに文理融合分野の研究支援を通じて、日本の芸術文化と科学技術の振興及び発展向上
  • 主な要件:オーケストラ・オペラ・室内楽などの日本のプロの音楽団体が主催する創造的な音楽公演。また、それに伴う音楽芸術の普及及び育成も含む。高度の芸術水準を有し、純粋な芸術活動であるために、採算のとれにくい活動

⑨独立行政法人/芸術文化振興基金文化庁/文化芸術振興費補助金

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  • 実施場所:国内
  • 対象団体:営利法人、非営利法人、任意団体
  • 金額:助成対象経費の1/2以内
  • 目的:芸術・文化の振興又は普及を図るための活動に対する援助を継続的、安定的に
  • 行うことを目的とし設立。日本芸術文化振興会では、この運用益を用いて芸術文化団体等の活動に助成
  • 主な要件:1、舞台芸術などの創造普及活動 2、トップレベルの舞台芸術創造事業 3、地域の文化振興などの活動

 

おすすめの補助金はJLOP4

それぞれのさらに詳しい情報はそれぞれの公式ページに譲りますが、もっとも汎用性があるのが「経産省のJLOP4」だそうです。

こちらは海外での活動を助成してくれる補助金で、費用の1/2を助成してくれます。

 

費用とは、

  • 渡航費
  • 宿泊費
  • 輸送費
  • 翻訳費
  • 法務費
  • スタッフ費

など多岐にわたります。

 

対象者は法人ですが、レーベル、音楽事務所、イベント会社、ライブハウスなどの法人が間に入ることで個人でやっているバンドでも可能になることがあるそうなので、まずは挑戦してみる価値はあるとのことでした。

実際に武田さんのLITEは、何度もこのJLOP4を利用して海外ツアーに行っているそうです。




補助金は3000種類以上!

今回、教えていただいた以上の補助金ですが、補助金は実に3000種類以上が存在しているそうです。

海外事業や都内での音楽活動以外でも使える補助金があるかもしれません。

 

新しい補助金制度も日々生まれているであろうと想像できますから、まずはお住いの地方公共団体の補助金を調べてみたりするのをおすすめします。

 

おそらく補助金の存在自体も知らないアーティストの方がほとんどでしょうから、活動を飛躍させたいときに「補助金使えないかな?」と発想できる準備だけはしておきたいですね。

ぜひ覚えておいてください!

 

さらにセミナーで話があった「ミュージシャンと不労所得」についてもこちらにまとめてありますので是非ご覧ください。

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