この記事では、自分の経験を踏まえて、「正しいライブハウスの選び方」を書いいます!
ぼくも過去に失敗したな~と思うのは「○○が出てたハコだからココにしよう!」と決めちゃうこと。
経験則で言うと有名なバンドが出てた=良いライブハウス、ではないようです。
そもそも考えてみれば実力のあるバンドは、どこでやってもそれなりにすごいわけですから(笑)
ポイントは3つ。
- 音はどうか?
- レーベルを運営しているか?
- スポンサーがついているか?
です
順に解説しましょう。
ライブハウスを選ぶときの3つのポイント
①「音の良さ」をチェックしよう!
当たり前なんですが、コレが意外と軽視しがちなんですよね。
奏でる音で人を酔わせるのがステージに立つものの使命なんですから、そのハコがどんな音をならすかは死活問題です。
こればっかりは自分の耳で確かめるしかないですね。
一応、ぼくのおすすめを紹介しておきます。
音が良いライブハウス:新宿Red Cloth
新宿レッドクロスというライブハウスは音が良いです。
ぼくは客として何度かおとずれましたが良いですよ。
仲間のバンドのライブだったのですが、彼らは別にアンプを持ち込んだりはしない。
けれど他のハコでやるいつもの音より明らかによかったです。
それもそのはず、PAさんがかなりこだわって機材を用意しているのがホームページからも伝わってきます。
②レーベルを運営しているかチェックしよう!
特に「バンドで飯を食いたい!」という人に意識してほしいのですが、そのライブハウスがレーベルを運営しているかチェックしましょう。
またはその逆でレーベルが運営しているライブハウスかどうか、です。
ライブハウスっていうのはバンドを流通させる1つのプラットフォームだと考えます。
プラットフォームが儲ける方法は3つ。
①コンテンツから利用料をとる。
②ユーザーから使用料をとる。
③広告。ライブハウス▪バーで言えば
①バンドからノルマ代
②お客さんからチケット代
③に取り組んでいるところは少ない。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2016年3月10日
プラットフォームっていうのは宿命的に安くコンテンツを流通させたいんですよ。
ちゃんと利益確保できないとやっていけないわけですからそりゃ、当たり前です。
バンド=コンテンツ。
ライブハウス=プラットフォーム。
なんだからプラットフォームがコンテンツを買い叩くのは当たり前。
利益を確保するにはそれしかない。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2016年3月10日
しかしコンテンツ側だって高く売って、自分の利益を確保したい。
これも当たり前。
そこで目をつけるべきなのがプラットフォーム自らがコンテンツを作っている場合。
これだとプラットフォームもコンテンツの利益も同時に確保しようと努力します。
その例外になるのは「プラットフォームみずからコンテンツを作っている」場合。
だからレーベルを経営しているライブハウスはノルマがないことが多い。
これを知っておけばライブハウスを選ぶときの1つの指針になる。— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2016年3月10日
「コンテンツ側の利益を確保」するとは色んな場合が考えられますが、わかりやすいところでいうと、バンド側に「チケットノルマ」というリスクを預けないことですね。
そんなわけでレーベルを持っているライブハウスはノルマがないことが多いんですね。
1回のライブでとにかく利益を出すことを目標としている。
それならレーベルを運営しているライブハウスの方が実現できる可能性が高まるのは至極当然です。
レーベルを運営しているライブハウス:下北沢CLUB QUE
下北沢CLUB QUEは老舗インディーズレーベルUK PROJECTの運営会社ですね。
で、やっぱりQUEはノルマはありません。
あとは新宿ロフトもそうかな?
③スポンサーがついているかチェックしよう!
「プラットフォームが儲ける方法」の③。
広告に取り組んでいるライブハウスは少ないですよね。
でも広告収入があるなら、その分ほかに還元できるっていうのも当たり前の話。
スポンサーがついているライブハウス:渋谷LIVING ROOM CAFE
ライブハウスではないのですが、渋谷LIVING ROOM CAFEは店名にそのまま 「by eplus」とあります。
イープラスは大手プレイガイドですね。
音楽は「ミュージックチャージ(+投げ銭も)」でなんと主演者に100%バック!
こういう時、アコースティック系や弾き語りのSSWとか羨ましくなるよなぁ。(笑)
渋谷のライブバー。e+がスポンサーってところがポイントじゃないかなぁ。 https://t.co/Cq6cCzxaT4
— 星川崇 (@Soh_RundabanSP) 2016年3月10日
つまるところこの3つに該当していると、「出演者に対する還元率が高い」と言えます。
ぜひとも、参考にしてみてくださいね。
その他おすすめのライブハウス
その他にも個人的におすすめのライブハウスを紹介しておきます。
①下北沢MOSAiC
下北沢モザイクも音が良いことで結構有名。
ハコ自体の宣伝活動がすごくて、オウンドメディアやポイントカードなどイロイロな施策を実施しています。
特に毎年行っている「白フェス」という無料イベントはすばらしいと思っていて、毎回大盛況みたいです。
これだけでもホームもモザイクにする価値はある気がします。
②大宮ヒソミネ
こちらはアーティスト自らが発案・運営しているライブハウスで、クラウドファンディングにより資金を集め、設立されたことでも有名です。
マルチチャンネルでのライブ録音とか良いサービスだと思う。
こういったノルマなし&少キャパのハコは今後需要が伸びてくる気がします。
飲食店が併設しているのも良いですよね。
③新代田fever
フィーバーもノルマなし。
キャパ300人っいう絶妙のスケール。(本当はもっと入るらしいw)
さらに飲食店も併設と、かなり至れり尽くせりなライブハウスですね。
アクセスも下北沢駅から歩いていけるのがgood。
LIVE HOUSE FEVER | ライブハウスフィーバー
「顧客目線」が一番大事!
っとまぁ、ここまで書いてきてひっくり返すようなこと言って申しわけないんですが、一番大事なのは「バンドマン目線」じゃなくて「顧客目線」です。
バンドマン目線でよいライブハウスをつらつらと書いてきたわけですが、顧客目線だとまた変わってきます。
選び方の①はともかくお客さんにとってはしょーじき②や③はどーでも良いですよね?
それよりも例えば
- トイレはキレイか?
- 喫煙か禁煙か?
- アクセスは良いか?地図はわかりやすいか?
- ドリンクは美味しいか?
- 再入場は可能か?
- 着替える場所(ロッカー)はあるか?
などなど…。
最終的にはこちらの方が重要になってきます。
「バンドマン目線での選び方」も大いに参考にしていただきならも、ぜひ「顧客目線」で出演するライブハウスを選んでみてください。
都内のライブハウスリストはこちら
この記事でおすすめしている以外のライブハウスを知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
選ぶ目安としてノルマとキャパシティを掲載しています。
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そもそも初めてライブハウスに出演する、という方はこちらのガイドをご覧ください。
ライブに必要な持ち物やそのライブまでの手順をまとめてあります。