なんだか興味深い話があったのでご紹介します。
「ホンマかいな!?」と思ったんですが。
なんと「子ども時代に音楽系の習い事をすると幸せになれる」という研究結果が発表されたようです!
クリックできる目次
幼児期・児童期の音楽教育と幸福度の調査
ヤマハ音楽振興会と、慶應義塾大学大学院が幼児期・児童期に音楽教育を受けた子どもたちが大人になった後、幸福で満足度の高い生活を送り、またグローバルネットワーク社会への適応力を得ているかをテーマに、25歳から34歳の社会人男女2,700名を対象とした調査を実施しました。
調査によると、
- 音楽を習っていると、幸福度が増す
- 音楽を習っていると、他者とのつながりと感謝の心を大事にする
- 音楽を習っていると、多様な人材の中でも個性を発揮する
- 音楽を習っていると、成績が良くなる
などの結果が得られたようです。
子どものころ音楽系の習い事経験者は非経験者に比べて、 大人になった現在において幸せであると感じている
幼少期に音楽を習った経験がある人は大人になっても幸福感がある人が多いそうです。
こちらが調査の主題ですが、これだけだと少し信憑性がないですよね?
次のグラフがもう少し具体的です。
子どもの頃の音楽系の習い事の経験者は他者とのつながりを大事にする
幸せを4つの因子に分けて分析しています。
下記のグラフによると、幼児期・児童期の音楽系の習い事経験者は非経験者に比べて、 幸せに寄与する4つの因子のうち「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)が高いようです。
他者とのつながりと感謝の心を大事にし、周囲との安定した関係性を重視している傾向が読み取れます。
やはり音楽は「他者と一緒にモノづくりをする」経験がふんだんにありますから、それが他者への感謝へと繋がるのではないでしょうか?
楽器のアンサンブルだけでなく、人間関係のアンサンブルも上手になる!(笑)
音楽を習っていると、多様性適応力が身につく
幼児期・児童期の音楽系の習い事経験者は非経験者に比べて、 多様性適応力の8構成要素のうち7要素が高いそうです。
多様性適応力とは 「多様な人材が集まるなかでも自らの個性を発揮し物事を達成する力」として、調査を実施した慶応義塾大学の前野教授が提唱するものです。
8つの要素があり、『個性を発揮する力』を除く7つの要素において、音楽系の習い事経験層が未経験層に比べて高いという結果がでたようです。
個性を発揮する力はそれほど伸びないのは意外ですね。
やはり他人との関わり方が上手になる傾向があるようです。
音楽の習い事をやっていると頭が良くなる!?
さらに幼児期・児童期の音楽系の習い事経験者は非経験者に比べて、 中学3年生の頃の学業成績が良いという結果も出たそうです。
マジか!?
これはどうしてでしょう?
やはり努力グセというか、目標に向かって努力するという経験が勉強にも寄与するのでしょうか?
それとも音楽が脳に良い影響を与えるとか?(笑)
これって家が金持ちなだけじゃね???
ぼくは最初この資料を読んで、
「幸せなのも、成績が良いのも幼少期に音楽教室に通えるような裕福な家庭で育ったからじゃん?」
って思ったんですよ。
しかし、この調査はちゃんと音楽経験の有無意外の要素を調整して、統計的に正しく分析されたらしいんです。
ひねくれててごめんなさい(笑)
なかなか信頼できるデータのようですね。
子どもの頃に音楽を習うのは良いことだ!
ぼくも日ごろ音楽を親しむものとして、子ども時代から音楽を親しむ人が増えるのは良いことだと思います。
実感レベルで音楽経験が自分の幸せに寄与しているなと思っている人は多いのではないでしょうか?
ミュージシャンのみなさんはどうですか?
参考資料:「幼児期・児童期の音楽学習と幸福度やグローバルネットワーク 社会への適応力との関係性に関する調査」 報告書
子どもむけを実施ている音楽教室で有名どころだとヤマハ音楽教室や山野楽器があります。
興味のある親御さんはお近くの音楽教室を探してみて下さい。