もっともっと音楽人口を増やしたい!

と、言うことでこのブログでは「音楽と仕事の両立」をテーマに色んな職業を調べたり、インタビューを行っています。

 

今回、お話を聞いたのはなんとお医者さん!

 

Insheartという九州を拠点に活躍する二人組音楽ユニットです!

 

現役医師の音楽ユニットInsheart

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さだまさしさんより「生さだ」にて紹介、また各TV局で半年間の密着番組特集されるなど、今話題の現役医師による音楽ユニット。

精神科医、形成外科2人で結成、医療で身体を治すだけではなく、音楽を通してその方の心まで癒したいという思いから2015年より活動開始し、命、家族の絆などをテーマとした楽曲を制作している。

ユニバーサルミュージック新人オーディションでグランプリ獲得。

自主レーベルを運営、CDリリース(Single1枚、アルバム3枚)
各種フェス、病院や施設でのボランティアライブ、学校等での講演と演奏を中心に活動している。

Insheartはお二人とも医者ということで、医療の現場で出会った人たちの想いを歌にして届けています。

 

この歌は障害をもったお子さんを授かったお母さんの気持ちを歌っています。

www.youtube.com

待ちに待った我が子は障害をもって生まれた。
母親は「自分のせいだ、この子を生んでよかったのか」と心で繰り返した。そしてそんな風に思ってしまう自分を最低の人間だと責め続けた。孤立して毎日泣いてばかりだった。

そして彼女は息子を立派に育て上げた。
今、彼女は言う。
我が子が障害をもって生まれた時、すぐに受け入れる事のできる母親もいるが、そうでない母親もいる。ゆっくりでもいい、時間をかけて少しずつ強いお母さんになっていけばいいから。孤立して泣いてる母親に伝えてほしい。
あなたはひとりじゃないから、と。

「あなたが生まれてよかった」
「お母さん生んでくれてありがとう。」
心からの言葉が行き交う時
本当の親子の絆が見えてくる

医者として生きているインスハートさんだらこそ生まれた曲ですね。

各地でチャリティコンサートやCDの売り上げの寄付など、すばらしい活動をされています!

 

今回はそんなインスハートのヴォーカルであるToshiさんにお話を聞くことができました。

医者と音楽って絶対大変だよなぁ…。




音楽と医者って両立できるの!?

それではToshiさん、よろしくお願いします!

よろしくお願いします!

まずはお医者さんの仕事について教えて下さい。

はい!ヴォーカルのぼくToshiは形成外科医で手術を中心に行っています。ギターのJyunは精神科医です。

だいたいどういったスケジュールで働いてるんですか?

7:30から夜まで勤務、当直があればそのまま病院に泊まり翌日も全く同じように勤務です。当直は多い時で月10回以上、少ないと月4回とかですね。

当直と言うのは朝までですよね?大変だな~!

忙しい中で音楽活動はどのようなペースでやっているのでしょうか?

サポートのプロミュージシャンの方と合わせるため、ライブ前にリハーサルをします。基本的に病院から離れることができないため、定期での練習はなく、各々個人練習が基本です。

そうか!病院から急に呼び出されることもきっとありますもんね。そうなると、練習頻度はそんなに多くはないんですね。

そうですね。音楽をきいてもらった通り、ぼくらの場合は一曲一曲丁寧に作っています。量産できるタイプでもないですね(笑)
個人的にボーカルの練習もレコーディングの時に追い込んでやることが多いです。

なるほど、なるほど。そう考えると、一曲をしっかり作りこんでメッセージを届けるのがインスハートの大きなテーマだから、取り立てて活動頻度を上げる必要もないってことですね!

仕事の合間に音楽の時間を作るうえでやっている工夫とかありますか?

楽曲制作の時は、Jyunがボイスメモで弾き語りした音源をぼくに送ってもらいます。うちに宅録環境があるので、送られてきた音源をもとに、ボーカル、ギター、バイオリンを録音してデモを作ります。

時間がない中で、やはり宅録環境があると強いですね。

なので新曲であっても二人で会って合わせるのは一回切りでライブで披露できることもあります。レコーディングもプロのサポートミュージシャンの方と合わせるのは一回か、二回くらいです。あとは各自でレコーディングしています。

ふむふむ。では仕事の面ではどうですか?

音楽のために仕事を選んだり、職場を選ぶということはありませんね。そもそも選べません(笑)

医者ですもんね(笑)なにより患者さん優先ですよねぇ。

仕事は他の医師と同じ仕事量を100%もてる力でがんばっています。飲みに行くのも好きなので同僚とも飲みに行きますよ。

医者としても充実した日々を送っているってことですよね。にしても忙しそう…。

今はなんとか120%の力をだし、残りの20%で必死に音楽を続けている感じです!気合いですね(笑)

両立だからこそできる、一球入魂スタイル!

話を聞いてみると、お医者さんの仕事は想像通りかなり忙しそうでした。
医者と音楽の両立は"普通"は無理!という印象をぼくは持ちましたね。
ではなぜ、インスハートさんが両立を実現できているかと言うと、一曲を丁寧に作って届けるという、まさに「一球入魂」のスタイルだからだと思います。
まず曲作りの土台に医師としての取材や経験があります。
その上で作詞作曲、レコーディング、YouTube動画まで丁寧に作って発信していますよね。
とてもじゃないですが量産できる作曲スタイルではないです。
生産量の少なさは音楽活動において不利になることもあります。
しかしインスハートさんの場合はだからこそ、一曲に力があり作品が感動を呼ぶのでしょう。
むしろ、音楽をしっかりビジネスにしようとすると、無理矢理に作曲しなければいけないこともでてきます。
インスハートさんの場合、扱っているテーマがセンシティブですし、むしろゴリゴリのビジネス気を出すと変に賛否両論を呼ぶリスクもあるそうです。
そう考えると、大切な曲を大切な人に丁寧に届けるというインスハートさんの音楽スタイルは、両立だからこそ実現できるのだと思います。
一昔前は、ビジネスにならない音楽は埋もれるしかありませんでした。
しかし今ではこうしてネットを通じて、届けるべき人たちに届いていきます。
現代って最高!w
インスハートさんのように忙しい仕事に疲れている方も、一球入魂スタイルなら楽しい音楽活動ができるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみて下さい!




 

Insheart、11月5日NHK「今夜も生でさだまさし」に出演します!

お話をしてくれたインスハートさんがNHKで放送されます!
さだまさしさんの「今夜も生でさだまさし」に出演されるそうです。
放送日時: 総合 2017年11月5日(日) 午前0時05分~午前1時35分(土曜深夜)
さだまさしさんと言えば「償い」や「風に立つライオン」など、実際の人物をテーマにしたリアリティソングが有名ですよね。
インスハートにシンパシーを抱くのもわかる気がします。
「インスハートいいなぁ」と思った方はぜひチェックしてみて下さい!

 

 

その他の音楽と両立できる仕事はこちらにまとめてあります。

ぜひ合わせて参考にしてみて下さい。

合わせて読みたい【実例】音楽活動と仕事を両立させる具体的な方法!仕事しながらバンドマン