COCCOさんと言えば、説明不要の人気シンガーですがこのアルバムはご存知でしょうか?

ちょっと暗くて劇場型の歌を歌っているイメージのあるCOCCOさんですが、『きらきら』というアルバムはその名の通り、明るくてポップなアルバムなんです。

 

「10代のころCOCCO聞いてた!」「暗い音楽を歌っていた頃しかしらない」

なんてファンの方にも改めて聞いて欲しいアルバムです。

チャンス

『きらきら』はすばらしいアルバム

『きらきら』は2007年に発売されたアルバムです。

ぼくこのアルバムが好きなんですよね~。

 

COCCOさんと言えば、ちょっとドロドロとした感情をブワッ!と表現する「重い」印象があるじゃないですか?

でも『きらきら』は全然ちがって、爽やかで華やか。

それこそキラキラしてます。

 

ファン歴が長い方の間では賛否両論あるみたいですが、「ミュージシャンCOCCO」の実力を見せつけられるすばらしい内容になっています。

オリジナルアルバムとしては18曲の大ヴォリューム!

 

けれど長めの曲は少なく一気に聞けます。

そしてとにかく音楽ジャンルが多彩です。

ポップス、ロック、ジャズに童謡まで…。

 

以前COCCOさんは音楽制作を「吐き出す」ような行為だと語っていました。

たしかに、うちに秘めた感情を思いっきりさらけ出すことによって、タブーに触れるような禁忌的な魅力が初期の楽曲にはありました。

それは確かに天才の所業。

 

逆に『きらきら』は「吐き出す」というよりも、きちんと意図をもって「作った」作品だと思います。

それはミュージシャンとしての「努力」や他者への「思いやり」と言い換えても良いと思う。

 

愛される側から、愛する側へ。

大げさに言えばそんな人間的成長が感じられる作品です。

 

おすすめは「花うた」ですかね~。

アルバムタイトルにもなった「きらきら」というワードも出てきます。

小さなハミング こぼれて愛しい

なんて一節は「詩とはこうあるべきだ!」と言わんばかりのすばらしさ。

 

ドラムも注目!

あと個人的にはドラムの椎野恭一さんのプレイにも注目してほしいです。

椎野さんのドラムはホント好きなんですが、このアルバムでも素晴らしい。

 

音符の間にふんだんに空気を含んだような、優しくてかる~いグルーブ。

音色も繊細で暖かみがあります。

それでいて「ロック」なんですよね。

 

シンプルで派手さはないのにロック的なカッコよさもある。

なんとも不思議なプレイです。

ドラマー的にはかなり参考になるプレイもあると思いますよ!

 

理想の音楽環境

ぼくはこの『きらきら』をある種の理想の音楽だと思ってるんです。

前述したとおり、音楽的な部分はもちろんその制作過程、音楽環境も憧れるなぁ。

 

このアルバムはCOCCOさんの故郷、沖縄にてスタジオを作るところから始めたそうです。

初回限定盤CDにはブックレットがついていて、そのスタジオの様子が掲載されています。

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平屋の一戸建て!

なづけて「燦々スタジオ」

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憧れるな~、この雰囲気。

間取り図も公開されてる!

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ギターアンプは車に突っ込むんですね(笑)

このDIY感がいいな~。

仲間で集まって0から音楽を作る。

その過程はどんなに楽しいだろうと想像します。

 

沖縄の空気や、燦々スタジオの楽しさがこのアルバムの明るさにつながっているとは想像に難しくありません。

そんな意味で、ぼくはこのアルバムを「理想だな~」なんて思います。

 

ぜひ『きらきら』聞いてみて下さい。

間口の広い、誰にとっても聞きやすい作品ですよ!

同時期に発売された『ジュゴンの見える丘』もおすすめです

www.youtube.com

『きらきら』と同じころに発売されたシングル「ジュゴンの見える丘」も超名曲!

とってもすばらしい歌です。

 

COCCOさんの沖縄生まれという背景から生まれた曲であることは間違いないのだけれど、それを越えて普遍性のある楽曲になっています。

僕、なぜか昔から沖縄に関心があるんですよね。

 

大学時代のゼミで基地問題を調べたり、COCCOさんのドキュメント映画も見ました。

行ったこともないのに自分でも不思議です。

最近、初めて沖縄出身の友人ができたり、県知事選挙もあり、また関心が高まっています。

 

沖縄が抱える色々な問題。

僕がこういったブログという公の場で言及するにはまだ至らないですが、いつか人のためになることをしたいと思います。