ご存知の通り、ぼくはネットを積極的に活用しています。
所属バンドのヘイシーズでも様々なウェブサービスを利用しています。
バンドマンの中には「ネット」や「マーケティング」にアレルギー反応を起こす人もいるんですよ。
まぁ、わかります。
そもそも「ロック」という概念は資本主義に対するカウンターカルチャー的な側面もあるし、金儲けはロックなバンドマンにとって忌み嫌われる行為です。
それに金のこと考えたくないから、わざわざ就職もしないでバンドやってるってのに(笑)
でもね、ネットで宣伝活動することはお金のことだけじゃないんです。
ブランキーがテレビに出てくれたら知れた
ぼくはブランキージェットシティが大好きなのですが、彼らは本物のロックバンドです。
決して大衆的な音楽ではなく、むしろコアな部類かと思います。
ぼくは10代は故郷の山形で育ちました。
まだネットもそれほど盛り上がってなく、YouTubeもない。
有力な音楽ウェブメディアもありませんでした。
そんな中、やはりテレビの存在は大きかった。
もしブランキーがテレビに出ることがなかったら、知ることはなかったでしょう。
ブランキーはじめロックンロールというものに出会えなかったとしたらゾッとします。
きっと自分のアイデンティティを見つけられず寂しい想いをしていたと思います。
ブランキーのメンバーには「有名になりたい」とか「自分の音楽を世の中の人に伝えたい」という意思をもって活動していたのが、インタビューなどからわかります。
その意思が遠く山形まで届いたのだと、ぼくは思っています。
主戦場はテレビからネットへ
そして時代はテレビからネットへと移っていきました。
ご存知の通り、今では音楽番組とはあまり地上波でも見られなくなってきました。
だとすれば、やはりロックバンドもネットで勝負すべきだと思ったのです。
この日本のどこかで今も、寂しい思いをしている自分のような少年がいるような気がします。
ぼくらの音楽は決して音楽シーンのメインストリームで花開くような音楽ではないでしょう。
でも、だからこそ「伝えよう」という意思が必要不可欠なんです。
そうでなければ、この情報過多の時代に埋もれていくだけです。
潜在的ロックンローラーの少年は一生自分の大好きなものに出会えず終わっていくかもしれません。
逆に今はリスナーが自分の意志で、自分に合う音楽を探せる時代です。
そしてぼくたちバンドマンも自由に作品を発表できます。
気持ちさえあれば、ぼくたちは出会うことができる。
ネットをアレルギーで嫌悪するなんてもったいない。
この状況をもっとポジティブに楽しむべきなんです。
悪者もたくさんいるネットの世界
もちろんネットは良いことだけでなく、悪い面もたくさんあります。
自由に誰でも使える分、悪者も利用しています。
あの世界的に有名なテロリスト集団の動画の再生回数はいくらでしょう?
あなたのバンドのミュージックビデオはそれより多いですか?
ぼくたちヘイシーズのミュージックビデオは遠く及びません。
つまりぼくたちのミュージックビデオはテロリストのリクルート動画に”埋もれてる”状態だと言えますね。
悪いやつらは人の寂しさを熟知しています。
寂しい少年が残虐な、それでいて魅力的な動画をみたら…?
冗談じゃなく、逸脱行動に出てしまう人もいるのです。
ネットのこの自由な環境はこれからも変わりません。
悪いやつらは湧いて出てきます。
だったら逆に埋もれさせれば良い。
世界中を最高の音楽で満たせば良いんです。
でもそれってヘイシーズだけじゃ絶対無理です(笑)
ぼくはライブハウスでカッコいいバンドにたくさんあってきました。
みんなの力で束になってかかれば…。
そんな風に思うことがあります。
ロックであるとかないとか言ってるアンタが一番ロックじゃねえんだよ by 椎名林檎
「ロックってのはなァ!」
なんて話にライブの打ち上げ後なりがちです。
ネットが嫌いなバンドマンにとってきっとぼくのやっていることはロックじゃないでしょう。
ぼくにとってロックとは「戦うこと」に近いです。
それぞれがそれぞれの戦いに挑んでいればそれで良いですし、他人をどうこういう必要もないのですが。
まぁ、自分の戦いを必死でがんばっている人は無下に他人を批判しないものです。
ぼくはぼくの戦いを生きます。
でもなんでこんなこと書いているかと言うと、仲間が欲しんですよ(笑)(寂しがり…)
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