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『そして、暮らしは共同体になる。』から読み解くこれからの暮らしと、ロックが謳うべきこと

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どうも、星川(@Soh_RundabanSP)です。

 

 

ジャーナリストの佐々木俊尚さんの新刊『そして、暮らしは共同体になる』を読みました。

ぼくは音楽(ロック)をやってきたのですが、ずっと抱えてきた違和感がこの本を読むことで少しスッキリしました。

それは『反逆クール』について。

 

反逆クールの時代ではない=ロックは死んだ

「反逆クール」という言葉が本書では重要な概念として説明されています。

それは「上へ、上へ」という消費主義的な思想に対抗したカウンターカルチャーがもってっているモノ。

その中でもとりわけ「反逆こそクールである」という原理主義的なエリート意識をさして「反逆クール」と言います。

 

ロック(ロックンロール)は、反逆クールの一翼を担う文化であったことは間違いないと思います。

っというかぼくはその反逆クールに惹かれてロックンロールが好きになりました(笑)

 

しかし現代では「上へ、上へ」という思想に限界が来てしまった。

すると同時に、敵を失った反逆クールはその意味を失った。

なんてことはない。

両社はお互いの概念でもって成り立つ運命共同体だったと。

 

それはつまりメッセージ(思想)としてのロックも死んだことを意味します。

 

「ロックは死んだ」と最初に言ったのは誰でしょうか?

ジョニーロットン?

キッドAをリリースした時のトムヨークも言ったと思うんですが、その時は音楽的な意味が大きかったのではなかと思います。

 

キッドAから何年も経って、今や昔ながらのパンキッシュなロックをリアリティをもって歌うことは難しくなりました。

だってもう敵がないんだもの。

みなが被害者、みなが加害者。

『当事者の時代』とは佐々木俊尚さんの著書ですが、まさに誰もが当事者の時代では一部の人間を悪者にしたてあげたり、自分だけが一方的に正義を掲げることもできないのです。

 

ぼく自身、ロックバンドをやりながら「反逆クール」に憧れながらも「自分たちの時代では何を謳うべきか?ロックの敵は誰なのか?」とずっと右往左往していた気がします。

しかしそれは無駄な努力。

 

「上へ、上へ」という消費主義。

対抗するように「外へ、外へ」という反逆クール。

それらにとって代わって現れたのが「横へ、横へ」へと進む新しい共同体の在り方だと言います。

 

「ゆるゆる」としたつながりを実現する新しい共同体へ

強烈な2つの概念がなくなった社会では、個人が分断されしまう。

そういった予測も多い中で本書では、企業やテクノロジーが人々を、前時代のそれとは違う「ゆるゆる」とした関係性でつながった共同体の存在を後押しするという内容になっています。

 

「ゆるゆる」と表現されたのは、現代で大事にされている「普通」という概念だから。

殺伐として強烈な否定と肯定のやり合いによって幸せを定義づけるのではなく、もっと普通で良い。

それを食を中心に、ノームコア、ミニマリスト、タイニーハウス、コレクティブハウス、などのキーワードでもって説明しています。

 

今がそんな社会であるという前提にたち、こと音楽に目を向けてみると、強烈な社会的メッセージをもっているロックではなく都会的でオシャレ、でも決してバブリーではないシティポップが再評価されているのもなんだか偶然ではない気がします。

 

思想的な支柱がなくなったロックは何を謳うべきか!?

それはハッキリとわかりませんが、きっとそのゆるゆるとした共同体の中に生まれるほんの小さな悲しみをすくい上げることになるのだと思います。

 

誰にでも読みやすい良書

と、こんな感想を書いていると『そして、暮らしは共同体になる。』は小難しそうな「意識高い」本に思えますよね?

でも、全然ちがって「ゆるゆる」がテーマになっているだけあってとても読みやすい内容です。

 

なんと要所要所で料理のレシピが登場するんですよ!(笑)

全部で15のレシピが紹介されています。

ぼくは「フライドグリーントマト」が気になったな~。

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(昔懐かしいナポリタンも美味しそう)

装丁も余白たっぷりで、牧歌的な雰囲気を後押ししています。

学びや気付きはとても多い本ですが、休日にコーヒーを飲みながらゆっくり読む。

そんなシュチュエーションが似合うリラックス系の本だと思います。

 

ぜひ読んでみて下さい。

 

それでは!

 

 

 

ところで俺、まちがってねぇよな?

 

 

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