ミュージシャン/バンドマンのみなさんは「クラウドファンディング」って知っていますか?

誰でもインターネットを通じて資金提供を呼び掛けることができるサービスです。

クラウドファンディング英語:Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である(wikipediaより)

 

最近では芸能人やメジャーのアーティストも利用していて、ご存知の方も多いと思います。

音楽活動には少なくない費用が必要になります。

 

実力や構想があってもお金のせいでスタートできないというのは悲しいですよね…。

そんな問題を解決してくれるのがクラウドファンディング!というわけです。

チャンス

クラウドファンディングなら「CAMPFIRE」がおすすめ!

現在、国内にはいくつかのクラウドファンディングサービスがあります。

 

主なクラウドファンディング一覧↓

中でもぼくが個人的におすすめしたいのがCAMPFIREです。

 

特に初めてクラウドファンディングする人には他社と比べてもやさしいポイントが多いなと思います。

クラウドファンディングのタイプも多く、初心者の方は迷うこともあると思うので特徴を解説します!

CAMPFIREは手数料が12%(+5%)

例えば、個人レベルで活動しているアーティストがCDプレス代の10万円を集めたいとします。

10万円って小さくない数字ですよね。

 

もし手数料20%だったら、支援者が10万円を提供してくれても、アーティストの手元に残るのは8万円…。

でも、CAMPFIREなら8万3000円が受け取れます。

特に小規模なプロジェクトの場合、支援者の絶対数が少ないことが多いでしょうから手数料の割合は大きな問題です。

 

他社より比較的にCAMPFIREの手数料が安いのは、CAMPFIREが「小さな声をあげれるのがインターネットの本質」と捉えているからです。

ぼくら個人レベルで活動するミュージシャンってまさに「小さな声」です。

 

その意味でCAMPFIREと相性が良いと思うんですね。




CAMPFIREコミュニティで継続的なクラウドファンディングもできる

CAMPFIREでは単発の資金集め以外にも、ファンクラブを作ることができるんです。

一般にクラウドファンディングではプロジェクトごとに支援を募る方式。

 

対して、CAMPFIREコミュニティはファンクラブをつくって継続的な支援をつのることができるサービスです。

CAMPFIREファンクラブ

 

従来はファンクラブの設立、運営はとても大変なものでした…。

 

専用サイトを用意し、会員の連絡先を管理し、コンテンツを提供し、入金の管理をする…。

労力もお金も相当かかります。

 

とても個人がつくれるものではありませんでした。

しかしCAMPFIREコミュニティは、利用料は支援額の10%。(つまり維持費は無料!)

 

既存のクラウドファンディングと同様に支援者の連絡先の管理なども容易です。

また、リターン別に支援額に差異をつけることもできます。

campfireファンクラブ

 

この機能なら多様なコンテンツを提供できそうですよね!

同業他社のファンクラブ作成サービスと比べても、使い勝手と料金がよいのでぜひこちらもチェックしておきましょう。

音楽にも力を入れている?

CAMPFIREは「CMAPFIRE MUSIC」という音楽レーベルを立ち上げ、第一弾アーティストはなんと「のん」さんでした!

⇒"のん"と"CAMPFIRE MUSIC"が描く音楽活動の未来 それはぼくらの希望になるだろう 

 

既存の音楽レーベルと違い、のんさんが立ち上げた自主レーベルのサポートが主な仕事のようですがCAMPFIREの音楽分野が盛り上がっていきそうな予感がします。

実際にCAMPFIREでは音楽系のプロジェクトも続々成功しています。

 

一部例をご紹介。

自宅を引き払い、無期限の47都道府県ライブツアーの為にキャンピングカーが必要です - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

音楽はもちろん食文化もアメリカンが大好きで、2010年にはハンバーガーを歌ったシングル「Hamburger Song」をリリース、日本音楽史上初、ハンバーガー屋さんのみをまわる北海道〜九州18ヶ所のライブツアーを開催、様々な業界で大きな話題となりました。
その後も、各地のハンバーガー屋さんやハンバーガーにまつわるイベントでのライブ出演で引っ張りだこになったり、3.11地震後は仙台のハンバーガー屋さんを応援するツアーを開催したり、「ハンバーガーxミュージック」を掲げて全国を舞台にたくさんのライブパーティーを賑わせています。

しかも僕たち、事務所やレコードレーベルに一切所属する事無く、これらを全てセルフマネジメント・自己資金で行ってます。

2012年と古いですが、独立系アーティスのSleepyhead jamieさんの事例です。

ユニークな企画と本気度が伝わってくるプロジェクトですね!

 

YellowStuds(東京)×You(沖縄)によるNewアルバム&MV制作! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

私達Yellow Studs(イエロースタッズ)はインディーズでバンド活動を始めて9年目を迎えます。
今年1月には自主制作でフルアルバムを発売し、タワーレコードで4位にチャートイン、オリコン43位という成績を残しました。
しかし、各地に応援してくださるお客様はいらっしゃいますがいつも資金が切迫した状態です。

四年前に沖縄にライブをしに行った時に素晴らしい映像クリエイターに出会ったんです。
名前はYOU君といいます。彼はフリーランスのクリエイターになる夢を持ち、
そして私達は音楽で成功したいという夢を持ち、
いつかお互いの本気の作品で共同作品を作ろうと意気投合しました。

こちらも2012年のプロジェクト。

今も独立的にバリバリ活躍するYellow Studsのミュージックビデオ制作の資金提供をつのったプロジェクトです。

 

「ニューロティカ八王子ポカポカフェスタを大成功計画」 - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

八王子市市制100周年という今年に、観光PR特使でもあるニューロティカとして何かお祭り&お祝いをしたい!という思いから「八王子ポカポカフェスタ」を立案。そして、巷にある音楽フェスとは違った、いろんな分野の皆さんが楽しめる、子供から大人までが気軽に参加できるように、思い切って入場無料といたしました。

このフェスタを成功させたい、遊びに来た人たちに楽しんでいただきたい、八王子を盛り上げたい。これらを実現できたらと思ってます。

2017年の事例。

大御所パンクバンド、ニューロティカはなんど3回もクラウドファンディングを利用しています!

 

どのプロジェクトもスケールが大きく楽しそうなのが印象的。

クラウドファンディングはずっと頑張ってきてファンの信頼があついアートキャストが得するプラットフォームでもありますね。

 

家賃を払いたい!でも、働きたくない! - CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

働かずに家賃を払いたいです。

そしてニートを続けたい音楽活動に専念したいです。

冗談みたいな話ですが見事7万円でサクセス!

ぜひ働かないで音楽してほしいですね(笑)

 

ある意味、CAMPFIREならではのプロジェクトです。

他にもまだまだ音楽プロジェクトはあります!

 

列挙にいとまがありませんが、ぜひサクセスしたプロジェクトを参考にしてみて下さい。

とくにリターンについては悩むこともあると思うので、先輩ミュージシャンの成功例をよく学んでおきましょう!




クラウドファンディング成功のコツをCAMPFIRE代表の家入さんに聞いた

先日、YADOKARIさんと家入一真さんのトークイベントに行ってきました。

YADOKARIは「未来住まい方会議」というウェブメディアを中心にスモールハウス・モバイルハウスを元にした新しい生き方を提案している会社。

色々とためになる話を聴けたのですが、中でも「クラウドファンディング成功のコツ」と言える話があったので紹介しておきます!

 

何を隠そう、家入一真さんは日本最大手のクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」の代表ですからね!

その家入さんから出た話なので、なかなか信憑性が高いです。

それはクラウドファンディングにおける「3:3:3の法則」というもの。

 

「3:3:3」の法則でクラウドファンディングを成功に導く

家入さん曰く、成功するプロジェクトとは、

  • 3割は身内からの支援
  • 3割はソーシャルからの支援
  • 3割はまったく知らない人からの支援

で成り立っているそうです。

 

まず最初の支援は家族や友人などの身内から。

それが目標金額の大体3割くらいになるそうです。

次に、ソーシャル上でつながりがあるフォロワーさんからの支援が3割ほど上積みされる。

最後にそれらの盛り上がりを見て、興味が沸いた人たちが支援してくれるのが3割だと。

 

この流れでプロジェクトは成功に導かれるらしいのです。

家入さんは「クラウドファンディングは絶対にお金が集まる魔法じゃない」と言います。

CAMPFIREはサクセス数も多いですが、もちろんその裏には数多くの失敗したプロジェクトがあるそうです。

 

ぼくがこの「3:3:3の法則」でポイントだと思うのは、やはり「身内の3割」の部分です。

ソーシャルでの口コミはプロジェクトを中心に同心円状に広がっていいきます。

最終的に円が大きく広がるために必要なのが、中心部の熱量の高さです。

 

中心で旗を振るプロジェクト主はもちろん、すぐとなりを囲む「身内」の熱量が成功へのファーストステップであるというのが、この「3:3:3の法則」から推測できます。

おそらくプロジェクトを失敗した人は、インターネットを通じてお金が集まるクラウドファンディングを魔法のように思って、「身内からの3割」をないがしろにしてしまったのではないでしょうか?

 

さらに確かな成功を掴むためには、「身内の人たちからどの程度の支援を受けれそうかな?」と考え、目標金額を逆算するのも良さそうです。

例えば、家族や友人に直接お願いして3万円ぐらい集められそうな実感があったら、目標金額を10万円にする。

 

つまるところクラウドファンディングは、インターネットを通じて普通は接することができない人たちに、目標の7割ほどの支援を受けられるプラットフォームと考えるのが現実的です。

 

10割をクラウドファンディングを通じてインターネットから集めるというのは難しいのが実情ですね。

もちろんプロジェクトの内容によっては、大きく話題となり8割9割と身内以外が占める割合が大きくなる「魔法」も確かに存在しているでしょう。

 

しかし初めからそれをアテにすることは難しい。

しっかりとクラウドファンディングを活用して、プロジェクト成功させたい人は「3:3:3の法則」、とりわけ「身内からの支援」重要性をよく覚えておいてください!

【余談】クラウドファンディングを使わずに資金をつのる方法もある

さてここまで音楽活動の資金を確保する方法としてクラウドファンディングを紹介してきましたが、実はそれ以外にも色んなサービスがあるんです。

あなたの活動によってはクラウドファンディングじゃない方が良い場合もあると思うので、合わせて紹介しておきます。

 

①コンテンツも販売できるnoteには「サポート」機能がある

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noteという自分の音楽、文章、画像、動画などのコンテンツを無料で公開したり有料で販売したりできるサービスがあります。

 

noteには「このクリエイターをサポートする」というボタンがページに常設されており、支援者は自由に値段を設定してクリエイターを応援することができるんです。

 

また月額課金制のマガジンを作ることもでき、先のCAMPFIREコミュニティに近いような活動もできます。

「バリバリ音楽を作ってファンに届けたい!」という人にはnoteは向いていると思いますよ。

 

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

関連記事noteを音楽活動で活用する方法!楽曲のダウロード販売もできます。




②自分でファンドをつくったまつきあゆむさんの例

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ミュージシャンのまつきあゆむさんは『M.A.F』(Matsuki Ayumu Fund)という資金提供システムを自分で作ってしまいました!

現在は停止中のようです

 

とは言っても、シンプルなシステムで銀行口座を公開したり、Paypalで応援を募っているだけです。

今でこそクラウドファンディングの概念は浸透してきましたが、『M.A.F』の発足は2010年。

 

当時としてはかなり先進的な試みでした。

『M.A.F』ような手段なら手数料もないですし、実はファンとアーティストが一番直接的につながれるシステムかもしれません。

 

まさに究極のクラウドファンディング!

⇒まつきあゆむ -ヘッドフォンリスナーズサイクリングクラブ-




その他のパトロンサービスもチェック

このように活動を支えてもらう目的で有料のファンクラブをつくれるサービスを「パトロンサービス」などと言ったります。

 

気軽に使えるものから、本格的なものまで、日本で使えるパトロンサービスをまとめましたので、参考にしてみてください。

関連記事日本で使えるパトロンサービス8選。手数料や特徴まとめ

CAMPIFREはミュージシャンという生き方を応援してくれる

職業としてのミュージシャンとしての定義に「音楽でお金を稼いでいる」という要素が必要ですよね?

しかし、インターネットの登場により色んな分野でプロとアマチュアの差があいまいになりました。

そして誰しもがそれでお金を稼ぐのが難しい時代です。

 

今後「一発屋」のような現象はどんどん見られなくなっていくでしょう。

もはやミュージシャンの定義に「音楽で稼いでいる」という要素は該当しなくなってきています。

 

おそらくミュージシャンは職業ではなく、生き方そのものへと変容していくと思います。

 

CAMPFIREの代表、家入一馬さんがCAMPFIREコミュニティのローンチに合わせて対談を行っています。

その中で共感する部分があったのでご紹介します。

家入:たとえば車を買うぞとか、マイホームを買うぞとか、そういうわかりやすい目標があった時代は、それはそれである意味幸せだったと思うんですよね。でもこの先の日本はそうはならない。ほしいものは特にない、夢もない、そういう感じになっていくと思うんです。そういう中でどう生きていくか。

僕は「リバ邸」というシェアハウスも運営しているんですけれど、そこに住んでいる奴らは大体月5万円くらいの生活費で、好きなことやって生きているんです。5万で生活できることがわかると、すごく楽になるみたいで。それって幸せなことなのかもしれないなって最近思います。

引用元:クラウドファンディングは業界をどう変える?家入一真×岡田一男 - インタビュー : CINRA.NET

 

CAMPFIREコミュニティはその5万円をミュージシャンが音楽で稼ぐ仕組みではないでしょうか?

5万円では今までの定義ではプロとは呼べないかもしれません。

 

しかしこれからの時代、5万円を音楽で稼ぐことを選択した人はみなすべからくミュージシャンであろうと思います。

そしてそれはCAMPFIREコミュニティのようなプラットフォームがあれば実現可能なんです。

 

ぼくはこれは夢のあることだと思っています。

たしかに90年代、音楽業界がCDバブルで沸いていたころのような夢は描けません。

しかしそれはやはりバブルであって、虚構と言い換えても良い。

 

悪く言えば音楽活動が「一発当てればOK!」というギャンブルになってしまい、バブルの陰で多くのミュージシャンが夢破れ、生活を失った人もいるでしょう。

CAMPFIREコミュニティが提供する夢は、あくまで現実と地続きの極めてリアルな夢であると思います。

少なくとも家入一馬さんはリアリティのある目線でサービスの提供に取り組んでいるのではないかと想像しています。

 

ご覧の通り、CAMPFIREはじめマネタイズに関するツールはどんどん充実しています。

淡々と頑張っていれば評価してくれる人は必ず現れます。

そしてその評価をお金というカタチに変えることはそう難しくないのです。

今こそまじめに音楽に取り組みましょう!

 

ぜひ然るべき時にCAMPFIREを利用してみて下さい。

きっとあなたの音楽活動を力強く加速させてくれるはずです!

 

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