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エイベックスが数億円の残業代未払い…改めて「働き方」について考えさせられる

どうも、星川(@Soh_RundabanSP)です。

 

お馴染みエイベックスが社員への残業代の未払いが数億円規模にあがっていることを明らかにしました。

エイベックス・グループ・ホールディングスによると、去年6月から今年1月までの従業員の勤務などを調べたところ、グループの全従業員およそ1500人の半数で、残業代の未払いがあったとのこと。

エイベックス・グループに対しては、去年12月、従業員に残業代の一部が支払われていないとして労働基準監督署が是正勧告を出していました。

 

エイベックス社長の言葉から「働き方」について考えさせられる…

エイベックス社長の松浦さんは去年12月に是正勧告を出された時点でコメントを出しています。

たしかになぁ…と思う部分も。

 

公式ブログから抜粋↓

僕らの仕事は自己実現や社会貢献みたいな目標を持って好きで働いている人が多い。だから本人は意識してなくても世の中から見ると忙しく働いている人がいるのは事実。だからこそ会社の中にすぐ利用できる病院を作ったり、定期的にメンタルチェックをしたり、時間に限らない社員の労働環境をそれなりに考えてきたつもりだ。でも法律に違反していると言われればそれまで。僕らのやってきた事おかまいなしに一気にブラック企業扱いだ。

それぞれの業界にはそれぞれ特殊な事情がある。労働時間だけに縛られていたら為替のディーラーの人達は仕事にならなくなる。病院で働いている人は労働時間と治療とどちらを優先するべきか。美容師の人達、学校の先生、、、自分の夢を持ってその業界に好きで入った人たちは好きで働いているのに仕事を切り上げて帰らなければならないようなことになる。だいたい官公庁はどうだろう。労働基準監督署の仕事が好きで夢中になっている人がいるとして、結果違法残業していたら笑えない。そんな事はないと信じたいが。

望まない長時間労働を抑制する事はもちろん大事だ。ただ、好きで仕事をやっている人に対しての労働時間だけの抑制は絶対に望まない。好きで仕事をやっている人は仕事と遊びの境目なんてない。僕らの業界はそういう人の「夢中」から世の中を感動させるものが生まれる。それを否定して欲しくない。

引用元:労働基準法 是正勧告とは|松浦勝人オフィシャルブログ「仕事が遊びで遊びが仕事」Powered by Ameba

※太字には星川によるもの

 

そうなんですよね。

たしかに長時間労働=ブラックにしてしまうと矛盾が生じる場面が多々あります。

ぼく自身、今はフリーランスとして働いていますが仕事とプライベートの境目は自分でもさっぱりわかりません(笑)

 

音楽の成果は時給では計れない

エイベックスは音楽を取り扱う事業ですよね。

それこそ事業の中心となっている音楽というモノは時給では図れないです。

 

単純にいっぱいスタジオにこもったからって良い曲ができるわけではない。

逆に集中力が高い時期は何時間もぶっ通しで曲作りに励むこともある。

知り合いのレコーディングエンジニアの方から聞いた話ですが、あるパンクバンドは4曲入りのシングルをたった15分でレコーディングしたそうです!(笑)

でもそのシングルはちゃんと売れた。

 

他の芸術でもそうですね。

有名なピカソの逸話で、彼は30秒で描いた絵に自身で100万円の値段をつけたそうです。

「30秒で書いた絵が100万円!?」と驚かれると、ピカソは「30年と30秒で書いた絵だ」と。

 

これは芸術は超効率的にお金を産める仕事だ!と言いたいわけじゃなくて(笑)、アーティストと言う生き方には仕事もプライベートもないってことなんです。

 

音楽をサポートするという事業ですから、エイベックスの社員のみなさんもそういった音楽の性質に付き合うことが必然となる。

だから時々は長時間労働になってしまうのは仕方ないのかなぁと思います。

もちろん指摘されている問題の根本は「残業代の未払い」であって、残業そのものを厳しく規制するものではありません。

 

ただ報酬と言うのは「受け取る側の納得感」が一番重要であって、法律(他人)によってそれを一律に規制してしまうのはなかなか難しいのではないか?とも思います。

そして残業代の支払いを厳しく規定されることで、結果的に労働時間が規制されてしまうということになるでしょう。

アーティストも「今、おれノリノリ!」という時に「残業が規制されてるからレコーディング終了!」みたいなことになるかもしれませんね(笑)

 

労働時間が減っていくのは間違いない

こういった健康上の理由を問題として労働時間が減っていくというのもありますが、なによりテクノロジーの発達により今後はどんどん労働時間が減っていくのが予想されています。

もちろん、良いことばかりじゃなくて残業代をアテに家計を設計していた人にはきついし、最終的には厳しい成果主義が台頭するでしょう。

 

でも音楽業界みたいにそもそも成果主義的な現場では、松浦さんの言う通り法律が現実にそぐわなくなってきている。

ぼくはイチバンドマンとしてメジャーレーベルって必要だと思うんですよね。

やっぱり手厚いサポートを受けた方が良い音楽が生まれる可能性は高まると思うので。

 

 

おそらく、今後の「働き方」は

  1. 超効率的と、
  2. 愛すべき非効率

に二極化していくでしょう。

音楽制作の大部分は「愛すべき非効率」に該当すると思います。

そして単純に労働時間を規制するだけでは「愛すべき非効率」は守れない。 

 

そうなると音楽マネージメント会社は縮小を余儀なくされ、良い音楽を作る土壌がなくなる…というのがバンドマン的に最悪のシナリオ。

解決は簡単ではありませんが、どうにかして「愛すべき非効率」をまい進する企業も守ってあげて欲しいですね。

 

 

 

それでは!

 

 

 

 

ところで俺、まちがってねぇよな?