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『ニッポン戦後サブカルチャー史』を見て考えた文化の変容の3段階

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NHKで放送されていた『ニッポン戦後サブカルチャー史』

ご覧になられた方いますか?


NHK|ニッポン戦後サブカルチャー史

劇作家の宮沢章雄さんが戦後から現在までのサブカルチャーを全10回にわたって語りつくす番組です。とっても面白かったのですが最終回で「今後のサブカルチャーは?」という話題で「サブカルチャーはやがてメインカルチャーに飲み込まれていく」という話がありました。確かにその通りだと思うのですよ。新しい文化とは常に”サブ”から始まり文化としての価値と共に”市場としての価値”が認められると”メイン”へと変容していきます。

しかし、僕はこの先にさらに第3段階を付け加えることで本物の文化や価値といったものを見定めることに試みたい。その第3段階。僕は「フォローカルチャー」と名づけた。

メイン、サブと定義を考えながらフォローカルチャーについて説明したいと思います。

①サブカルチャー

サブカルチャーとはその時のメインカルチャーに対して「オルタナティブ(代替)」の文化です。例えば日本のポップスで言えば荒井由美さんなどはサブカルチャーとして登場しました。番組にもありましたが、荒井由美さんは深夜ラジオという当時のニッチメディアから評価を受けて徐々に知名度を上げていきました。なにより当時の荒井さんの音楽を評して「ニューミュージック」としていたのがサブカルチャーであった証です。それまでの音楽に対して”新しい”音楽であったということですね。

②メインカルチャー

さて、いくつかのサブカルチャーからメインカルチャーへと変容する文化があります。最もわかりやすいのが現代の「オタク文化」でしょう。オタクと言えばかつてはポジティブなイメージを抱かないものでしたが、今やどうでしょう。COOL JAPANの代表格として政府公認のコンテンツになっています。オタクの聖地、秋葉原。アキバのアイドルだったAKB48が”国民的アイドル”と言われる時代ですから、オタクは完全なメインカルチャーです。

サブ⇒メインへと文化が移行するには条件があります。それは「市場価値がある」ということです。簡単に言えば「お金になるかどうか」ですね。より多くの人を巻き込むにはより大きな経済を動かせなければいけません。時にその「市場価値」のみが着目されることがメインカルチャーに対する批判になったりします。

③フォローカルチャー

そして、メインカルチャーもやがてはふるいにかけられます。市場の価値観がが変わるにつれて、歴史に残るもの、残らないものに分かれていきます。その内、歴史に残る文化をフォローカルチャーとします。なぜ市場価値がなくなっても文化が消えないのか?それは熱烈な支援者(フォロワー)が文化を支え続けるからです。

スケールの大きな話になりますが、例えばクラシック。音楽の中で市場価値が高い(または市場規模が大きい)のはクラシックよりポップミュージックです。プレスリーが登場した当時、ポップミュージックはサブカルチャーであったはずです。その時点でのメインカルチャーはクラシック。その後、ポップミュージックは主にビートルズの登場と共にまるで「自分が音楽だ!」と言わんばかりに全世界へと普及していき、メインカルチャーへと変容していきます。その市場を現代に至るまで拡大し続けています。しかし、クラシックは無くなっていません。

前述の通り、その背景には熱烈な支持者の存在があります。その文化に価値を感じる人間は市場価値を度外視にして金銭的な支援をし、その存続に労力を惜しみません。

強力な支援者(フォロワー)が現代に至るまで支援(フォロー)し続ける文化。それをフォローカルチャーと名づけることで、より文化の本質へと近づけるのではないでしょうか?

クリエイターはフォローカルチャーに着目しよう

僕らバンドマンは”売れる”ことを考えます。つまり「どうすればサブからメインにうつれるだろう?」と考えるわけです。しかし、”バカ売れ”が難しいこの時代です。それは音楽だけではないでしょう。

そんな時必要なのは「サブ⇒メイン」への方法論ではなくて「サブ⇒フォロー」を考えることではないでしょうか?理想は「サブ⇒フォロー⇒メイン⇒フォロー」だと思いますが。

フォローカルチャーを挙げていけばたくさんあります。

日本で言えば歌舞伎などもそうでしょう。あとは絵画なんかもそうかもしれません。

支援者がその文化を支援する理由。その”何か”

それこそが”本物の文化の価値”である可能性が高い。

その”何か”を学び、感じとり、自分の表現に落とし込めれば。

表現者として得られるものは大きいと思います。

 

『ニッポン戦後サブカルチャー史』再放送決定!


NHK|ニッポン戦後サブカルチャー史

さて、僕はこの番組からこんなことを考えたわけですが、みなさんはどうでしょう?

12月30日から集中再放送だそうです。見逃した方は是非!

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